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フリーランスの確定申告心得

Last updated at Posted at 2021-12-08

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皆さんそろそろ年の瀬ですが、確定申告の準備してますか?セコムしてますか?

そう、フリーランスの皆さんにとって年末が近づいてくると「ああ、今年も確定申告しなきゃいけないのか。全然何もしてないからまた3月になって忙しい中領収書探したり会計ソフトに入力しないといけないのか。ああ嫌だ嫌だ。」という夏休み最終日の小学生感を全身に感じてきますよね。

かくいう私も副業でフリーランスの仕事をしてますが、安心してください!何もしていません!

と叫んだところで何も安心できる材料が見つからないのは横に置いておいて、今回は「確定申告がウソのように簡単になるために必要なたった5つのこと」みたいな内容では全くなく(残念)、「まだ駆け込みで間に合うかもしれない確定申告のために出来る年末までのフリーランス心得」といった雑な投稿で参りたいと思います。

具体的にどういう事かと言いますと。どうせ確定申告には腰の重い皆さんのことですから、会計ソフトを起動するのは来年の2月に入ってからでしょう。それはそれで自己責任ですし、「自分は追い込まれないとやらないタイプなんで」みたいな群れた羊みたいなエクスキューズをするのもまあ良いでしょう。

だがしかし!

伝票入力していて結果を見ると「随分利益が出たんだなあ、そっか今年(去年か)は結構仕事も多くて売上も上がったもんな。オレもフリーランスとして生計が立ってきたじゃないか、ぐふふ」と悦に浸っていないだろうか。言語道断横断歩道!!なんだその感想は??横断歩道みんなで渡れば怖くないってか!?

払ってるよ!税金を!追加で!!

まあそんなことはもちろんわかってますよって方が大半かとは思うのですが、別に脱税しろと言いたいわけではなく、「ちゃんとフリーランスの活動を余すところなく経費として上げ切っていますか?売上ばかりに気を取られて肝心の経費がタクシー代だけでしたとかになってませんか?」ってことを言いたいのです。もちろんネットで調べれば『これも経費にできる!個人事業主のためのほにゃらら!』とかたくさん記事があるので、そこに書いてあるようなことはここでは割愛しますが、もし今年は売上あがったし利益出そうだなということが予想できるようなら、ズバリ12月末までに使える経費は使っておきましょうというお話になります。

具体的にですが、例えば

・フリーランスの仕事でお世話になったあの人にお歳暮を贈っておこう
・来年からもっと良い結果を出せるように慰労も兼ねて温泉にいって自分を労おう
・新しくしたい機材があるので年末までに色々と購入して新調しよう
・プリンターのインクが切れそうだから追加発注してコピー用紙も買っておこう
・仕事で読みたいと思ってた書籍も年末年始もあることだしまとめて購入しておこう

みたいなことってすぐに考えつきますよね。1つ1つは大した金額になりませんが、こういうのはチリツモなので結構費用計上できたりします。ここで不安げなあの子から「でもそうやって利益が出るから期末に意図的に色々とお金を使うのってニュースとかでいうアレ的なまずいヤツになったりしないんですか…」という声がいかにも聞こえてきそうです。

喝!!大丈夫です!ビビりすぎです!ものすごい端的に言い切ってしまいますが、結局のところ「そのコストが自分の仕事にとって役に立つときちんと説明できるならどれも立派な稼ぐためのコストなんじゃい!」ということです。例に示した「一人温泉慰労旅」は税務署からすると「これは経費扱いなんですか?」と聞きたくなるかもしれませんが、あなたが「この仕事はデスクワークで持病で腰も痛めていることもあり湯治の意味もあっての温泉であり、自分にとっては対象は自分ではありますが個人事業主としての福利厚生的なものだと思っており、単に仕事と関係なく遊びにいったということでもなく、ちょうどプロジェクトが終わったタイミングでもあり仕事の慰労を目的とした経費として十分に認められ得るはずです!(キリッ)」と主張出来れば立派な経費なわけです。

もちろん税務調査で調査官が来ちゃったりした場合には、そのように主張しても「それは税務上容認できないです」と言われることもあるでしょう。それは結果として甘んじて受ければ良いわけで、引け目に感じる必要はありません。謝る必要ももちろんありません。音楽性の違いでバント解散したのと同じようなもんです(何が?)。正々堂々と主張すれば良いのです。ちょっと訳もなく興奮してきちゃいましたが、要は説明できると思えればそれは立派な経費という事です。

逆に「この間の地下アイドルカフェでの飲食代は仕事とは全然関係ないけど、カフェで仕事してるってことにすれば大丈夫だろう…推しのミミちゃんの食事代も指名料も含まれているから全然仕事とは関係ないけど…きっと大丈夫…大丈夫…」みたいな後ろめたい気持ちで経費にあげちゃったりすると、意外とそんなのは調査であっさり挙げられますのでやめた方がよいでしょう。

あと細かい話にはなりますが駆け込み購入もやりすぎは良くありません。「じゃあ向こう3年分のトナーカートリッジを購入しておいて今年の経費にしてしまおう」みたいな発想をすると、「それは経費として今年計上するのではなく将来の為なので在庫として持って使用する分を払い出す(経費として上げていく)ようにしてください」と言われることになります。でも黒と赤のインクを3本ずつ購入したからといって「じゃあ1本は今年分で」という話にはなりません。だって来月までに黒1本は使い切るとか3か月間で3本は消費するとか短期的な使用量なんてわからないですよね。

つまり「そこまで細かくしなくていいでしょ」が社会通念上認められる範囲であれば大丈夫ってことでしょうか。さっきの話の通りで「どうして3年分のトナーを今購入する必要性があったのですか?」と問われると「節税のため」という説明をするしかなくなってしまいますよね。節税するのは良いことですが、そこには理屈と主張が必要なのだということを今一度思い出して頂きたいと思います。

さあ、ずいぶん長い文章をしたためてしまいましたが、12月末は残りあと少しです。
こんな長文読んでる暇があったらAmazonでショッピングへレッツゴーです。今年の確定申告で利用できる領収書は今年の日付のものだけです。年が明けて「あー、これも経費にしておけばよかったな」と悔いても覆水盆に返らず、英語だとこぼれたミルクは戻らない。
(こんな内容書いててダイジョウブかな。。でも税理士さんに書けるような内容ではないので使命感をもって書いてみました 笑)

皆さんの最後の追い込みを期待して少し早いですがメリークリスマス!

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