はじめに
みなさん、SKILL.md って使ってますか?
GitHub Copilot の Agent Mode を触り始めてから、「スキルファイル」という概念を知ったんですが、正直なところ最初は「どこから持ってくるの?」「自分で全部書くの?」って状態でした。※Skillsもやまぱんさんのコミュニティの発表で知りました。
そんなとき、尊敬しているやまぱん @mmskats
さんが作られた Agent Skills Ninja という VS Code 拡張機能を知りました。スキルの検索・インストール・管理をまるっとやってくれるやつです。
実際に使ってみたら「これ、めちゃくちゃ便利じゃん…」ってなったので、触ってみた記録として残しておきます。
この記事は Agent Skills Ninja v0.9.8 時点の内容です(2026 年 5 月)。v0.8.28 以降にサイドバーの大幅刷新・拡張機能スキルの自動検出・Agent Resources Ninja との共存など複数の大型アップデートがあったため、当時との変更点もまとめてあります。
そもそも SKILL.md って何?
まず軽く背景を。
GitHub Copilot の Agent Mode では、SKILL.md という Markdown ファイルをプロジェクトに置いておくと、エージェントがそれを読み込んで振る舞いをカスタマイズしてくれます。
たとえばこんな感じです。
# Azure Bicep スキル
## When to Use
Bicep テンプレートの作成・レビューを依頼されたとき
## 手順
1. リソースの種類と要件を確認する
2. 既存テンプレートとの整合性をチェックする
3. パラメータ・変数・出力を定義する
このファイルを .github/skills/bicep-skill/SKILL.md に置いておくと、「bicepをレビューして」と頼んだときにエージェントが自動で読んで動いてくれます。
でも問題がありまして。
Anthropic、OpenAI、Microsoft、GitHub など、各社がスキルを公開してるんですが、それが複数のリポジトリに散らばってて、手動で探してダウンロードするのが地味にしんどい。
そこで登場するのが Agent Skills Ninja です。
インストールをしてみる
Ctrl+Shift+X で拡張機能パネルを開いて Agent Skills Ninja で検索するだけです。
または、コマンドパレット(Ctrl+Shift+P)から直接インストールもできます。
ext install yamapan.agent-skill-ninja
インストールしたら、アクティビティバーにかっこいい手裏剣アイコンが追加されます。細かいですが地味にテンション上がります!
サイドバーを開くと
手裏剣アイコンをクリックすると、サイドバーが開きます。
v0.8.27 以降、サイドバーは 3つの独立したビュー に整理されました。
| ビュー | 内容 |
|---|---|
| Installed Skills | ワークスペースの .github/skills/ 配下のスキル(管理対象) |
| User / Global Skills |
~/.copilot/skills などの個人スキル+インストール済み VS Code 拡張のスキル |
| Remote Skills | Official・Curated・Community のリモートスキル |
User / Global Skills ビューが特に充実しました。 v0.9.6 以降は、その配下に 「Installed Extensions」スコープが追加され、インストール済みの VS Code 拡張機能に同梱されている SKILL.md を自動で発見して表示してくれます(読み取り専用。アンインストール・登録操作は不可)。
Remote Skills ではダブルクリックでワークスペースのデフォルトルートに即インストールできます(v0.9.4〜)。インラインの Install ボタンを使うと、ワークスペース or ユーザーグローバルのスコープ選択ピッカーが出ます。
最初は全部空っぽですが、Remote Skills のところに公式リポジトリのスキルが並ぶのを見てテンション上がりました。
実際にスキルを検索してみる
さっそく Ctrl+Shift+P → Agent Skills Ninja: Search Skills でスキルを検索してみます。
azure と入力してみると…
Azure 関連のスキルがズラッと並ぶ!Official バッジが付いてるものは公式リポジトリから
スター数や公式バッジが一覧で見えるのはいいですね。どれが信頼できるか一目でわかるので、選ぶときに迷わなくて助かります!
検索のコツとして、こういう書き方ができます。
| 入力例 | 効果 |
|---|---|
azure |
キーワード検索 |
azure devops |
複数キーワード、関連度でランキング |
user:anthropics |
Anthropic のスキルだけ探す |
repo:owner/repo |
リポジトリ直指定 |
0 件だった場合はキーワードを減らして自動リトライしてくれるのも地味に助かります。
ワンクリックでインストール!
スキルを選択するとアクション選択が出てきます。Install を選ぶだけです。

Install / Preview / Favorite / GitHub の 4 択が出る
インストールした azure-arc スキルの SKILL.md がエディタで開かれる。中身がしっかり入ってる!
インストールが終わると .github/skills/<スキル名>/SKILL.md が自動で作られて、さらに AGENTS.md(または copilot-instructions.md)にこういう記述が自動追記されます。
<!-- skill-ninja-START -->
## Agent Skills
> **IMPORTANT**: Prefer skill-led reasoning over pre-training-led reasoning.
> Read the relevant SKILL.md before working on tasks covered by these skills.
### Skills
| Skill | Description |
| ---------------------------------------------------- | ------------------------------------------------------------- |
| [azure-devops](.github/skills/azure-devops/SKILL.md) | Azure DevOps operations. Use for pipelines, repos, work items |
<!-- skill-ninja-END -->

実際の AGENTS.md。skill-ninja-START〜END の間にスキルの一覧が入ってる
この IMPORTANT プロンプトがポイントで、これがあるとエージェントが事前学習の知識よりもスキルファイルを優先して読み込んでくれます。手動でこれを書くの忘れてたなぁ…と反省しました。
Copilot Chat の @skill コマンドも試してみた
@skill という Chat 拡張コマンドが追加されていて、会話からスキルを操作できます。

チャット欄に @skill と打つとコマンド一覧が出てくる
@skill /search MCP server # スキル検索
@skill /install github-mcp # インストール
@skill /list # 一覧表示
@skill /recommend # プロジェクトに合ったスキルを推薦
/recommend がけっこう面白くて、プロジェクトの内容を見てスキルを提案してくれます。実際に試したら「このリポジトリには Azure 関連スキルが合いそうです」みたいな感じで出てきました。
Agent Mode だとさらに便利だった
GitHub Copilot の Agent Mode では、Agent Skills Ninja が MCP ツールとして自動認識されます。つまり、こんな会話ができます。
💬 "Azure 関連のスキルを探して"
→ #searchSkills が自動で呼ばれて結果を表示してくれる
💬 "bicep-mcp スキルをインストールして"
→ #installSkill でインストール、instruction ファイルも自動更新
💬 "このプロジェクトにおすすめのスキルは?"
→ #recommendSkills でワークスペースを分析して推薦
「Azure 関連のスキルを探して」と頼んだら 10 件ズラッと出てきた
使える MCP ツールはこの 8 つです。
| ツール | 何をするか |
|---|---|
#searchSkills |
キーワードでスキル検索 |
#installSkill |
スキルをインストール |
#uninstallSkill |
スキルをアンインストール |
#listSkills |
インストール済みスキル一覧 |
#recommendSkills |
プロジェクトに合った推薦 |
#updateSkillIndex |
スキルインデックスを更新 |
#webSearchSkills |
GitHub でスキルを Web 検索 |
#addSkillSource |
新しいスキルソースを追加 |
会話だけでスキルの検索・インストール・instruction ファイルの更新まで全部やってくれるのは、使ってみると思った以上に快適でした!
ハマったポイント:GitHub Token が必要
最初、スキルを検索しようとしたら検索が全然ヒットしなくて「あれ?」ってなりました。
原因は GitHub Token が未設定だったことです。設定していないと API のレート制限(60 リクエスト/時間)にすぐ引っかかって検索が失敗します。これは README にも書いてありますが、見落としてしまいました…
GitHub Token は検索機能に必須です。 先に設定してから使い始めましょう。
GitHub CLI があれば一番楽
gh auth login
これだけで自動的にトークンを拾ってきてくれます。設定ファイルへの入力も不要です。
settings.json に直接書く場合
{
"skillNinja.githubToken": "ghp_xxxxxxxxxxxx"
}
Token は こちら から作成できます(スコープ: repo, read:org)。
プリセットのスキルソースが充実していた
デフォルトでこれだけのソースが入っています。
| ソース | タイプ | 内容 |
|---|---|---|
| anthropics/skills | Official | Anthropic 公式 Claude Skills |
| openai/skills | Official | OpenAI 公式 Codex Skills(1,700+!) |
| github/awesome-copilot | Official | GitHub 公式 Copilot リソース |
| MicrosoftDocs/Agent-Skills | Official | Microsoft 公式 Azure Agent Skills |
| ComposioHQ/awesome-claude-skills | Curated | Claude Skills キュレーションリスト |
| obra/superpowers | Community | 高品質スキル・エージェント集 |
| muratcankoylan/Agent-Skills-for-Context-Engineering | Community | Context Engineering スキル(5,000+) |
特に OpenAI の 1,700+ スキルと Context Engineering の 5,000+ スキルはボリュームがすごくて、最初はちょっと引きました笑。全部把握するより「検索で必要なときに探す」スタンスが合ってると思います!
Update Index コマンドを叩くと最新情報に更新されます。
設定まわり
全部で 13 個あるので、よく使いそうなものをピックアップして紹介します。気になった人は Marketplace のページも覗いてみてください!
| 設定キー | デフォルト | メモ |
|---|---|---|
skillNinja.instructionFile |
AGENTS.md |
copilot-instructions.md などに変えることも可 |
skillNinja.skillsDirectory |
.github/skills |
スキルの保存先 |
skillNinja.outputFormat |
full |
compact にするとトークン節約になる |
skillNinja.language |
auto |
日本語 UI に自動対応してくれる |
skillNinja.autoUpdateSkillsOnUpgrade |
prompt |
拡張機能アップデート時にスキルを自動更新 |
skillNinja.showBuiltInSkills |
false |
VS Code 標準の Built-in Skills を表示 |
skillNinja.coexistenceMode |
auto |
Agent Resources Ninja との共存モード |
出力フォーマットについて
instruction ファイルへの書き出し形式を 3 種類から選べます。
| フォーマット | 内容 | いつ使う |
|---|---|---|
full |
IMPORTANT プロンプト + 詳細テーブル(200文字) | デフォルトでこれでOK |
compact |
IMPORTANT プロンプト + 圧縮インデックス(100文字) | コンテキスト長を節約したいとき |
legacy |
シンプルテーブルのみ(IMPORTANT なし) | 後方互換が必要なとき |
スキルが増えてきたら compact に切り替えるのが良さそうです。
instruction ファイルへの既定記載ルール
インストールするとスキル情報が AGENTS.md に自動書き込みされますが、何が書かれて何が書かれないかを事前に知っておくと後でハマらずに済みます。特に Agent Resources Ninja と併用する場合は要チェックです!
以下はやまぱんさんに直接確認した仕様です。単体インストール時と、姉妹拡張 Agent Resources Ninja と併用時で動作が変わります。
Skills Ninja 単体の場合
スキルをインストールすると、AGENTS.md(または設定した instruction ファイル)の <!-- skill-ninja-START / END --> ブロックに自動追記されます。これはデフォルトで有効です。
Agent Resources Ninja と併用した場合
Agent Resources Ninja(スキルだけでなくエージェント・プロンプト・MCP などあらゆるリソースを管理する姉妹拡張)と同時にインストールすると、単一の <!-- agent-ninja-START / END --> ブロックを共有します。このとき、何がブロックに書き込まれるかは以下の通りです。
| リソース種別 | デフォルト記載 | 切り替え可否 |
|---|---|---|
| Skills | ✅ 記載される | — |
| Agent | ✅ 記載される | ユーザー設定でオフ可能 |
| Instruction | ❌ 記載されない | ユーザー設定でオン可能 |
| Prompt / Hook / MCP / Plugin / Cursor Rule | ❌ 対象外 | instruction block の外で管理 |
設定で切り替える方法
resourceNinja.kindsExcluded に種別名を追加すると、その種別を instruction ブロックから除外できます。逆に含めたい種別は resourceNinja.kindsIncluded で指定できます。
例:Agent をブロックから除外し、Instruction を含める設定
{
"resourceNinja.kindsExcluded": ["agent"],
"resourceNinja.kindsIncluded": ["instruction"]
}
resourceNinja.kindsExcluded と kindsIncluded は Agent Resources Ninja 側の設定です。Skills Ninja 単体インストール時は関係しません。
Agent Resources Ninja との共存(v0.9.0〜)
v0.9.0 で、姉妹拡張機能 Agent Resources Ninja との共存が大幅に改善されました。
2つの拡張機能を同時にインストールしていると、どちらがどのデータを AGENTS.md に書くのか混乱しますよね。v0.9.0 以降は exports API ベースの owner handoff によって、両拡張が単一ブロックを分担管理します。
<!-- agent-ninja-START -->
## Agent Skills
...(Skills Ninja が書いた Skills)...
## Agents
...(Resources Ninja が書いた Agents)...
<!-- agent-ninja-END -->
動作の切り替わり
| 状態 | AGENTS.md のブロック |
|---|---|
| Skills Ninja のみ | <!-- skill-ninja-START/END --> |
| 両方インストール |
<!-- agent-ninja-START/END --> に自動移行 |
| Resources Ninja をアンインストール | 次回イベントで <!-- skill-ninja-* --> に自動切り替え |
マーカーのクリーンアップや重複ブロックの発生は v0.9.8 で修正済みなので、基本的にユーザーが手動で何かする必要はないです!
診断コマンドが3つ用意されています(コマンドパレットから実行):
| コマンド | 用途 |
|---|---|
Agent Skills Ninja: Show Coexistence Status |
現在の共存状態を確認 |
Agent Skills Ninja: Recompute Coexistence Ownership |
オーナーシップを再計算 |
Agent Skills Ninja: Clean Up Orphan Instruction Block |
孤立したブロックを削除 |
v0.8.28 → v0.9.8 の主なアップデート
記事を書いたのと同じ週に v0.9.8 まで上がっていて、正直このペースで来るとは思っていませんでした笑。ユーザー目線で気になった変更をまとめます。
| バージョン | 日付 | 主な内容 |
|---|---|---|
| v0.8.27 | 5/11 | サイドバーを 3ビュー体制に分割(Installed / User Global / Remote) |
| v0.8.28 | 5/11 | 各ビューにウェルカムアクション追加、日本語ラベルのローカライズ |
| v0.9.0 | 5/12 |
Agent Resources Ninja との共存 v3.1(shared agent-ninja ブロック) |
| v0.9.1〜0.9.3 | 5/12 | Built-in Skills の表示整理・ラベル統一("Built-in Skills" に統一) |
| v0.9.4 | 5/13 | Remote Skills のダブルクリックでワークスペースにデフォルトインストール |
| v0.9.5 | 5/15 | Resource Ninja 管理のローカルスキルを remote index 欠落警告から除外 |
| v0.9.6 | 5/17 | Installed Extensions スコープ追加:VS Code 拡張に同梱の SKILL.md を自動発見 |
| v0.9.7 | 5/17 | 共有 ~/.agent-ninja/sources.json の SSOT 整備、source 同期改善 |
| v0.9.8 | 5/17 | Windows 絶対パスでのインストール失敗修正、共存マーカー判定の修正 |
一番大きな変化は v0.8.27 の 3ビュー分割と v0.9.0 の Agent Resources Ninja 共存対応です。日常的な使い勝手に直結する変更が短期間にこれだけ入るのはすごいですね!
まとめ
使う前は「スキル管理ツールってそんなに変わらんでしょ」と思っていましたが、実際に触ってみたらかなり体験が変わりました。
特によかった点:
- ワンクリックインストールで
AGENTS.mdまで自動更新してくれる - Agent Mode から会話でスキルの検索〜インストールができる
- 公式・Curated・Community のスキルが一元管理されていてすぐ探せる
- 日本語 UI 対応なのでとっつきやすい
- サイドバー 3ビュー分割でワークスペース・個人・リモートのスキルが整理されてわかりやすくなった
- VS Code 拡張機能に同梱された SKILL.md も自動検出してくれる(v0.9.6)
注意点:
- GitHub Token は使い始める前に必ず設定する
- スキルが増えてきたら
compactフォーマットへの切り替えを検討 - Agent Resources Ninja と併用する場合は instruction ブロックの内容に注意(デフォルトの記載内容は上記参照)
スキルが増えるほど Copilot との協働が深まってくる感じがあって、触っていて楽しかったです。やまぱんさん、素晴らしい拡張機能をありがとうございます!
私自身、まだまだ勉強中で手探りな部分も多いので、もし「ここ違ってるよ!」や「もっとこういう便利な使い方があるよ!」といった指摘やアドバイスがあれば、ぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです🙇♂️











