0. はじめに
Pythonの実行環境を構築する手順の備忘録として記録していきます。
0.1. この記事の対象者
- WSL2を使用したPythonの実行環境構築を考えている方
- プロキシ環境での実行環境構築を考えている方
1. 前提条件など
- 使用OS : Windows 11 Pro (25H2)
- VSCodeインストール済
2. WSL2の有効化
WSL2をインストールする前に、「Windows の機能の有効化、または無効化」について確認します
2.1 Windowsロゴキー + Rキー を同時に押下して、「ファイル名を指定して実行」を起動
2.2 OptionalFeaturesと入力し「OK」をクリック
2.3 「Linux 用 Windows サブシステム」と「仮想マシンプラットフォーム」を有効(ON)にする
3. WSL2操作
WSL2を操作して前処理を行います。
3.1 「Windows PowerShell」を起動する
3.2 WSL2のバージョン確認
wsl --version
3.3 WSL2のアップデート
wsl --update
3.4 WSL2を既定のバージョンとして設定する【任意】
wsl --set-default-version 2
Windows11 であればこの操作は不要
4. Linuxディストリビューションのインストール
4.1 インストール可能なディストリビューションを確認する
wsl --list --online
4.2 Ubuntu24.04 をインストールする
アクティブユーザーが日本で上位の「Ubuntu」を採用します。
2026年4月時点でのLTS(長期サポート版)である「Ubuntu24.04」をインストールします。
wsl --install -d Ubuntu-24.04
- インストールコマンドを実行すると、「
ユーザー名」と「パスワード」を聞かれますので、入力してください
Tips💡
好きなディストリビューションを選択してOKですが、これ以降のコマンド入力で異なる場面があります。
必要に応じて読み返してください。
4.3 プロキシ環境の設定
4.3.1 sudoers.dの確認
etcディレクトリ以下に「sudoers.d」ディレクトリがあることを確認してください。
ls -l -a /etc/ | grep sudoers.d
4.3.2 プロキシファイルの作成(nanoテキスト使用)
- プロキシ設定を記述するファイルを作成する
sudo nano /etc/sudoers.d/proxy
- nanoテキストが起動するので以下の内容を記述する
- 記述後は
ctrlキー+Xキーを押下して保存して終了する
Defaults env_keep = "http_proxy https_proxy"
- プロキシ設定をコマンドラインで記述する
ipアドレスとポート番号はご自身の環境に置き換えてください
export http_proxy=http://ipアドレス:ポート && export https_proxy=http://ipアドレス:ポート番号
4.4 パッケージを使用した更新を実行する
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
5. pyenv環境の構築
Pythonのバージョンを切り替えて使用できるようにpyenvを導入します。
5.1 必要なライブラリのインストール
sudo apt install -y \
build-essential \
libssl-dev \
zlib1g-dev \
libbz2-dev \
libreadline-dev \
libsqlite3-dev \
curl \
libncurses-dev \
xz-utils \
tk-dev \
libffi-dev \
liblzma-dev \
git
5.2 gitのプロキシ設定を行う
git config --global http.proxy http://ipアドレス:ポート番号
git config --global https.proxy http://ipアドレス:ポート番号
5.3 pyenvをクローンする
git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
5.4 pyenvをシェルから使用できるように環境変数を設定する(.bashrc)
- 1行ずつ実行してください
echo '' >> ~/.bashrc
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init --path)"' >> ~/.bashrc
5.5 pyenvをシェルから使用できるように環境変数を設定する(.profile)
- 1行ずつ実行してください
echo '' >> ~/.profile
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.profile
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.profile
echo 'eval "$(pyenv init --path)"' >> ~/.profile
5.6 シェルを再起動する
exec "$SHELL"
6. Python用の作業ディレクトリを作成する
Pythonの開発を行うディレクトリを作成します
mkdir Python
任意の場所に作成してください。
本備忘録では/home/ユーザー名 直下に作成しました。
7. VSCodeに拡張機能をインストール
VScode上からWSL環境にアクセスするための拡張機能と便利機能をインストールします。
リモート開発に必要な拡張機能をまとめてインストールできる
Python開発に便利なツールをまとめてインストールできる
8. WSL側からVSCodeを起動する
ここまで作成してきた環境をVSCodeから参照できるようにするため、初回起動はWindows側からではなく、WSL(Linuxディストリビューション)側 から行います。
- 開きたいディレクトリに移動
cd Python
- VScodeを起動
code .
ここまで確認ができれば、次回以降VSCodeをWindows側から起動してもWSLのPython環境がデフォルトで起動します。
WSLが毎回起動して困る場合はVSCode側の設定を修正してください。
本備忘録では省略します。
9. Python環境のインストール
VScode上のターミナルからPython環境をインストールしていきます。
- ここでもまたプロキシ設定(1行ずつ実行してください)
echo 'export http_proxy="http://ipアドレス:ポート番号"' >> ~/.bashrc
echo 'export https_proxy="http://ipアドレス:ポート番号"' >> ~/.bashrc
echo 'export HTTP_PROXY="http://ipアドレス:ポート番号"' >> ~/.bashrc
echo 'export HTTPS_PROXY="http://ipアドレス:ポート番号"' >> ~/.bashrc
exec "$SHELL"
- pyenvのバージョン確認
pyenv --version
- Pythonバージョンの検索(3.14を指定)
pyenv install -list | grep "3.14"
grep検索を除けばインストール可能なバージョン全部を表示します。
- Python3.14.4のインストール
pyenv install 3.14.4
- Python3.14.4を標準バージョンとする
pyenv global 3.14.4
- Pythonのバージョン確認(Python 3.14.4と表示されればOK)
python --version
10. Poetryのインストール
- Poetryのインストール
curl -sSL https://install.python-poetry.org | python -
- シェルから使用できるように環境変数を設定
- 1行ずつ実行してください
echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.profile
exec "$SHELL"
10. Pythonプロジェクト作成に使えるコマンド集
ここから任意です。
- 新規ディレクトリを作成
mkdir <directory_name>
- ディレクトリに移動
cd <directory_name>
- このディレクトリ内でのみ使用したいPythonバージョンを指定
pyenv local <python_version>
- 新しいPythonプロジェクトを作成する
poetry new <project_name>
- 依存パッケージをインストール
poetry install
- Pythonライブラリをインストールする
poetry add <package_name>
- Pythonライブラリをアップデートする
poetry update <package_name>
- インストールされたパッケージのリストを表示
poetry show
11. おわりに
この備忘録は未完成です。
随時更新していきます。
12. 参考URL




