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React hooksによる関数コンポーネントの作成

Last updated at Posted at 2020-11-11

クラスコンポーネントが書ける人向けの関数コンポーネントの書き方まとめです。

基本

JSXを戻り値として返す関数を作成する。その関数がコンポーネントになる。

const SampleComponent = () => {
  return (<div>Hello!!</div>);
}

export default SampleComponent;

プロパティ

プロパティは、引数からオブジェクトとして渡ってくる。

const SampleComponent = ({name}) => {
  return (<div>Hello!! {name}!!</div>);
}

export default SampleComponent;

State

StateuseStateで利用できる。引数は初期値。

戻り値として配列が返る。配列の一つ目にStateの値が、二つ目にStateを設定するための関数が入っている。

const SampleComponent = () => {
  const [name, setName] = useState('hoge');

  setName('sfjwr');

  return (<div>Hello!! {name}!!</div>);
}

export default SampleComponent;

関数(コンポーネント)が呼ばれるタイミング

DOMの描画が必要なタイミングにて呼び出される。

呼ばれるタイミングの具体例

  • 初期描画時
  • 親から渡されているプロパティが更新された時
  • 自身で持っているStateが更新された時
  • 参照しているReduxの値が更新された時

など。

呼び出しの依存関係

コンポーネントに階層があるため、以下のような呼び出しが発生する。

  • 親コンポーネント(自身を埋め込んでいるコンポーネント)の呼び出し時、自分も呼びだされる
  • 自コンポーネントの関数が呼ばれた時、自分の子コンポーネントの関数も呼びだされる

コンポーネント階層の部分的な更新

とあるコンポーネントが自身のStateを変更した時など、当然自分自身の関数は呼びだされるが、親の関数は呼びだされない。変更のあったコンポーネントより下の階層の関数は呼び出される。

親が呼ばれた時、自分を呼んで欲しくない

プロパティなど、何も状態が変わっていないなら、パフォーマンスの都合で呼んで欲しくない。そのような場合はReact.memoを利用する。

const SampleComponent = React.memo(({message}) => {
  return (<div>Hello!! {message}</div>);
});

export default SampleComponent;

React.memoで関数をラップすることで、プロパティの変化を監視し、プロパティに変更がなければ関数の呼び出しが省略される。

上記例ではプロパティmessageが変更されない限り、関数は呼び出されない。

React.memoしたが、プロパティにコールバック関数を受け取っている時

コールバック関数をプロパティに受け取るコンポーネントに対して、ローカル関数をそのまま渡していると、そのプロパティは毎回変化することになってしまい、React.memoした意味がなくなる。

const App = () => {
  const click = () => {
    console.log('Hello');
  }

  return (<SampleComponent onClick={click} />);
}

export default SampleComponent;

上記例では、コンポーネントAppからSampleComponentを利用しており、onClickにローカルの関数を渡している。

しかし、渡している関数clickAppの呼び出しの度に生成されているため、onClickには毎回異なるclickが渡されている。そのため、Appの呼び出しの都度SampleComponentも呼び出されてしまう。

これを回避するためには、関数clickuseCallbackでラップする

const App = () => {
  const click = useCallback(() => {
    console.log('Hello');
  });

  return (<SampleComponent onClick={click} />);
}

export default SampleComponent;

useCallbackでラップすることによって、初回呼び出し時に作成された関数が保存され、以降はそれがuseCallbackから戻されるようになる。

2回目以降も関数は作成されているが、useCallbackが無視して捨ててくれる。

ただし、もしそのコールバック関数からStateなどを参照している場合は注意が必要である。

なぜなら、

const App = () => {
  const [message, setMessage] = useState('Hello');

  const click = useCallback(() => {
    console.log(message);
  });

  return (<SampleComponent onClick={click} />);
}

export default SampleComponent;

このような例の場合、useCallback初回呼び出し時にはmessageには'Hello'が入っている。

しかし以降のタイミングでsetMessageされると、messageの内容は変化することになる。

が、useCallbackは初回の関数を保持しており、初回の関数は初回のmessageを参照しているため、console.logされる内容が変化しなくなってしまう。

そのため、messageが変化した時にはclick関数を作り直す必要がある。

これはuseCallbackの第二引数で可能であり、

const App = () => {
  const [message, setMessage] = useState('Hello');

  const click = useCallback(() => {
    console.log(message);
  }, [message]);

  return (<SampleComponent onClick={click} />);
}

export default SampleComponent;

としておけばuseCallbackmessageの変更を監視し、変更があった時には保持している古い関数を破棄し、引数から渡ってきている新しい関数で置き換えてくれる。

こうすることでmessageの変化時のみclick関数が入れ替えられるようになり、またSampleComponentonClickプロパティもその時のみ変化するようになり、うまく動作する。

useEffectについて

ネットワークからのデータ取得など、タイミングをずらして処理しなくてはならないものを記述する。

useCallbackと同様に、変数の変化をトリガーに実行できる。

const SampleComponent = ({userId}) => {
  const [showName, setShowName] = useState('');

  useEffect(() => {
    const load = async () => {
      const name = await getNameFromUserId(userId);
      setShowName(name);
    }

    load();
  }, [userId]);

  return (<div>Hello!! {showName}</div>);
}

export default SampleComponent;

このようにすることで、プロパティから渡ってくるuserIdに応じてネットワークからユーザ名を取得して画面に反映させる、というようなことができる。

その他

  • コンポーネントが再描画されても更新されるのは仮想DOMなので、本当に再描画されるわけではない(はず)
    • 変化のあったところのみ本当に描画される
  • パフォーマンスに問題がなければ、無理にReact.memoしなくていいかも
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