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Googleアナリティクス4から変わる新しい指標

Last updated at Posted at 2023-01-17

はじめに

既に各所でアナウンスされている通り、
Googleアナリティクス(以下GA)の第3世代「ユニバーサルアナリティクス(以下UA)」が
2023年7月1日で終了することに伴い、
GAの新バージョンである「GA4」への完全移行が必須となっています。

導入方法については、各所でアナウンスされているため割愛しますが、
既存のUAのデータはエクスポートしておくのがおすすめです。

以下のGoogle公式記事参照

サイト運営者にとって、WEBアクセス解析はもはや必須といっても過言ではありません。
弊社でお手伝いさせて頂いているお客様でも昨年からUAからGA4への移行を進めています。

UAとGA4の大きな違いとは

セッションの扱い方です。
ここで言うセッションとは、
「ユーザーのサイト流入から離脱までの一連の行動」を表します。
端的には、「ユーザーのサイト訪問数」とも言えます。

これまで、UAでは

  • 直帰率
  • 平均ページ滞在時間
  • 平均セッション時間

といった指標で測定を行うのが主流でした。

その結果、
「セッションのコンバージョン率(CVR)」を上げるのが
最終目標という考え方でした。

GA4の新たな指標「エンゲージメント」

これは、「サイトやアプリに対するユーザーの操作」を表します。例えば、

  • ページを下方向にゆっくりスクロールする
  • 商品ページを閲覧する
  • 特定のページに一定時間留まる

といった操作です。

エンゲージメントが導入されたことによるメリットは
セッションの内訳を正確に分析できるようになったことです。

例えば、ランディングページが1ページあったとします。
その内容が大変素晴らしく、ユーザが満足して最後までじっくり
読み込んでいたとします。

従来のUAだと、直帰率(次のページに遷移せずに離脱したセッション数)が高いため
「このページは有益ではない」と判断しがちでした。

ですが、GA4のエンゲージメントでは
ユーザのニーズを満たせたかどうかを正確に検証できるようになっています。

このようなケースを測定する指標として「平均エンゲージメント時間」があります。
これは、「ユーザーがサイトやアプリを実際に見ていたあるいは使用していた時間」を表します。

従来のUAだと、

  • 平均ページ滞在時間
  • 平均セッション時間

を使って測定していましたが、
これには問題点がありました。

UAでは、1ページ目を表示してから2ページ目を表示するまでの差分を
1ページ目の滞在時間として計測していました。
そして、1ページだけ見て直帰したセッションは、0秒として扱われていました。
これだと直帰したセッションだけでなく、
そのセッションで訪れた最後のページは次のページが存在しないため、
正確に計測できませんでした。

エンゲージメントの導入によって
以下のようなケースも評価できるようになります。

  • あるユーザーが商品の存在を知り、商品ページをじっくり読みこんだ
  • 同一ユーザが翌日もサイトを訪問し、別規格や類似商品を比較検討した
  • 数日後、同じユーザーがサイトを訪問して目的の商品を購入した

従来のUAであれば、セッションベースでCVRは33%ですが、
GA4であれば、ユーザベースでエンゲージメント率100%で、CVR100%となります。

まとめ

エンゲージメントの導入によって
セッション軸からユーザー軸での分析に切り替わることで
これまでは捉えることができなかった潜在的なニーズの発見に繋がると思います。
新たな価値を提供できるようになったGA4は大いに期待できます!

何かのご参考になれば幸いです。

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