Databricks Data & AI Tour 2025 参加レポート
1ヶ月ほどの前の話ですが、、、
Databricks Data & AI World Tour Tokyo に参加してきました。
年々規模も熱量も増しているイベントですが、今年は特に
「AI Ready」「AI Native」な組織になるために、データ基盤をどう整えていくか
というテーマが全編に通底していたように感じます。
全体所感
まず最初に感じたのは、とにかく参加者が多いこと。
1週間前くらいの時点でもうすでに満席だったようですが、
当日はどのセッションも立ち見がいるくらい会場の熱気がすごい。
主観ですが、数年前に参加したSalesforceのツアーよりも老若男女様々という印象。
エンジニアではない方も多くいて、様々なレイヤー向けのセッションがありました。
各ブースも大盛況で、各社も「Databricksを使うと、こういうサービスが作れる!」といったソリューションを明確に打ち出しており、市場全体が“データ × AI”に本気で投資し始めている兆しがありました。
Keynote のハイライト
ツアーの目玉であるKeynoteでは、Databricksの方向性が端的に示されていました。
- ここ数年の注力テーマは「AI」「セキュリティとガバナンス」「モダナイゼーション」
- 以前より強調していた “フェデレーション” から、よりオープンなAPI(SAP, Salesforce, Fabricなど) へ広がりが加速
- 変革領域を担うエージェントの本番適用を簡素化する流れが強い
実際にDatabricksエンジニアの方々が、エージェント構築やLakebaseを使用したアプリデモを披露してくださったのですが、「これ自分でもできるんじゃ…?」と思ってしまうくらい簡単にできていました。
「これが数年後の“業務の当たり前”になるのだろうか~」と感じさせる内容でした。
他にもDatabricks Apps や Agent Bricks の登場により、 “AIアプリケーションを作るハードルが一気に下がった” という印象を受けました。
(この辺りからKeynoteは写真撮影OKであることに気づく…)
事例:組織のDXを推進するための"Databricks"
勉強になる話はたくさんあったのですが、
今回もっとも心をつかまれたのは、コスモ石油様の事例でした。
・現場主導のDXサイクル
・経営陣を巻き込むPMO体制
・全社的な人材育成(1100人超)
・コミュニティ運営や学習文化づくり
これはすごい旗振りと組織の努力だと思います。
共有されたアーキテクチャ自体は非常にシンプル。
もちろん実際は複雑化を避けられないはずですが、そこではなく、
あくまで組織の変革・組織のDX推進に重きを置いているということが勉強になりました。
他に印象的だったのは、CDOのルゾンカさんが
Databricksを褒めるときのトーンが“淡々としている”こと。
「Unity Catalog がとりあえず最高です!はい!」みたいな(笑)
技術的に複雑な話を必要以上に盛り上げず、
“理想のために今できることを、シンプルに小さくやっていく”
という重要性と現場のリアルさが強く伝わってくる事例でした。
セッション:MMFを使用した事業特化ユースケース
ブースやセッションも様々伺いました。
またまたコスモ石油様ですが、Keynoteとは別のセッションにて、
具体で挙げられていたのが、こちらのMMF(Many Model Forecasting)。
Databricksにおいて、複数の予測モデルを大規模にトレーニングし、
時系列予測を行うためのフレームワークです。非常に推されていました。
要チェック
MMFを使った事例などいくつもうんでいる中で、
「Databricksの1番のメリットは "アジリティ" です」と言われていました。
立ち上げるまでが早い、横展開が早い、学習できるまでが早い、、、
セッション:Azure Databricksによるビジネス変革
Microsoft様のセッションもピックアップ。
Azureサービスとのネイティブ連携部分で、DatabricksをAzure上で動かすことによるメリットを感じつつ、特にAI FoundryやFabricとのネイティブ連携が今後の主役になりそうでした。
- Lakeflowで加工→Power BIへ更新
- Delta LakeをFabricに“メタデータだけ”ミラーリング
- 二重保持を避けながらDirect Lakeで高速化
- Teams連携やFoundry公開
など。。。
また、Coming Soonとあった Onelake × Databricks ネイティブ連携強化 は、
2026年のビッグトピックになる予感。
先週igniteでも出てましたね。
あと今後ISMAPにも登録されるらしい!Databricksなかったんですよね~。
総括
Data & AI Tour は、単にデータ基盤やAIを語るイベントではなく、
「AIを使うために必要なデータ基盤」 の必要性を実感できる機会でした。
Databricksは機能が多岐にわたるものの決して派手さを競わず、
「必要なものを必要なだけ提供する」というスタンスをずっと崩しておらず、
それが多くの企業から信頼されている理由なのだと思います。
とはいえ、すべての企業がこのようにきれいな話ばかりでもないと思います。
Data&AIの理想と現実のギャップを埋める、支援する役割を務められるよう、
引き続きキャッチアップをしていきたいと思います。来年もまた参加します!

