この記事は Pleasanter(プリザンター) Advent Calendar 2021の17日目の記事です。
はじめに
プリザンターは、オープンソースで公開されている"ビジネスアプリケーションプラットフォーム"です。
噛み砕いていうと、業務アプリの基盤、ということになりますが、キャッチフレーズである"ローコード開発プラットフォーム"も合わせて咀嚼すると、ローコードで業務アプリが開発できる基盤、ということになるでしょうか。
要するに、業務アプリが簡単に作れる"ヤツ"。しかも、無料で!
という大雑把な理解で良い気もしますが、誰かに怒られそうな気もします。
エクセルから解放されるヤツ
いわゆる脱エクセル。
エクセルの呪縛から解き放たれるためのベストプラクティスとも言えるのがプリザンターではないでしょうか。
エクセルのように汎用的で、エクセルの苦手な所も補完もできる、でもちょっと苦手な所もある、そんなプリザンター。
どこがどうという比較は長くなりそうなので割愛しますが、とにかくエクセル業務から解放されて、もっと仕事を楽にしたい。でも、実際問題どうすれば……?
そんな方には以下のコラムが良い感じです。
【Excel業務を改善しよう!】第1回 プリザンターではじめる業務改善 | Pleasanter
【Excel業務を改善しよう!】第2回プリザンター化モデルで業務を可視化・分析してみよう! | Pleasanter
機能にフォーカスするのではなく、適切な業務改善を行うための考え方、という視点でのお話は非常にためになります。まだ連載途中ですが、はやく続きが読みたい。
エクセルっぽくて便利なヤツ
エクセルには数多くの、おそらく9割以上は使ったことが無いどころか聞いたことも無いであろう数多の関数が存在します。
そんなエクセル関数の中でも最も愛されている関数がVLOOKUPです(断言)。
だって、天下一武道会でも1位だったし。擬人化されたVLOOKUPちゃんもかわいいし。
Excel関数天下一武道会 ①最終結果|Excel医ブログ
https://excel-design-dr.com/function-tournament-01/
「エクセル関数ちゃんカード VLOOKUP関数」 / Twitter@Tsutsui0524
https://twitter.com/Tsutsui0524/status/1398049153716867073
そんな超便利なルックアップちゃんですが、プリザンターにも標準機能として今年の5月についに実装されました。
テーブルの管理:エディタ:項目の詳細設定:選択肢一覧:ルックアップ | Pleasanter
https://pleasanter.org/manual/table-management-lookup
ルックアップ機能が実装されるまでは、同じようなことをJavaScriptで実現させていました。
FAQ:サンプルコード:親テーブルの項目の値を子テーブルの項目に転記する | Pleasanter
https://pleasanter.org/manual/faq-lookup-posting
ルックアップ機能は、JSON形式で記述する必要があるので一癖ある感は否めませんが、マニュアルに記述されているものをコピペしてサイトIDや対象項目を変更してあげれば使えるので、それほど毛嫌いせずにかわいがってあげましょう。
ただ、ここで注意が必要なのは、プリザンターのルックアップ機能は、転記である、ということです。
エクセルのVLOOKUPは、マスタ側の値を変更すれば、トランザクションデータも変更が反映される「参照」なのですが、プリザンターの場合は操作時点の値が「転記」されます。ですのでレコードを作成・更新したあとにマスタの値を変更しても自動では反映されません。
上にあげたJavaScriptのサンプルは、編集画面を読み込むタイミングでも転記を実行するので、実質的には参照っぽい動きにはなりますが、やっていることは転記ですので、編集画面で最新の値を取得できていても更新しない限りは一覧画面では古い値のままとなります。まあ、一覧画面にはリンクしたテーブルを表示できるので、親テーブルの項目を有効化しておけば良いのですが。
おわりに
なんだかんだでエクセルは便利だし、使い慣れているしで、やっぱりエクセルとの腐れ縁はまだまだ続きそうです。
プリザンターにさえ、気がつけばいつのまにかエクセルっぽさを求めてしまう。そんな機能あるはずもないのに。
そんな歌を歌っていたのは山崎まさよしさんだったでしょうか。わかるよ、その気持。
そんなわけで、雑な記事になってしまいましたが、以上です。ありがとうございました。