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SESエンジニアがClaude Codeを毎日使って分かった実務Tips7選

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はじめに

2026年8月現在、生成AIコーディングツールは「使えるとちょっと便利」から「使えないと仕事にならない」フェーズに入ってきた。特にAnthropicのClaude Codeは、ターミナルに常駐してファイル編集・コマンド実行・Git操作まで一気通貫でこなせるのが強みで、日常の開発業務で手放せなくなっている人も多いはずだ。

本記事では、実際にClaude Codeを日々の開発で使う中で「これは覚えておくと得する」と感じた設定・コマンド・使い方を、動くコード付きで紹介する。SESでの契約案件をこなしながらAIツールを使いこなすことは、そのままキャリアの武器になる。SES 1年目で転職やSES脱出を考えている人にとっても、AIスキルは年収を上げる現実的なレバーの一つだ。ただし本記事のメインはあくまでClaude Codeの実務Tipsであり、SESの話は最後に少しだけ触れる程度にとどめる。

Claude Codeとは何か(前提の共有)

Claude Codeは、Anthropicが提供するターミナル常駐型のAIコーディングエージェントだ。npm install -g @anthropic-ai/claude-code でインストールし、プロジェクトディレクトリで claude と打つだけで起動する。チャットボットのようにコードを提案してくるだけでなく、実際にファイルを読み書きし、テストを実行し、Gitコマンドまで叩ける点が従来のAIチャット窓口との決定的な違いだ。

以下、実際に使っている設定やワークフローを共有する。

Tips 1: CLAUDE.mdでプロジェクトの「暗黙知」を明文化する

最初にやるべきなのは /init コマンドでプロジェクトルートに CLAUDE.md を生成することだ。

cd my-project
claude
> /init

これでコードベースを読み込んで、ディレクトリ構成やコマンド一覧をまとめたCLAUDE.mdの雛形ができる。ここに自分たちのルールを追記していくのが重要で、たとえば以下のようなプロジェクト固有ルールを書いておくと、毎回同じ指摘をしなくて済む。

## コーディング規約
- コンポーネントは関数コンポーネント + TypeScriptで統一
- テストはVitest、E2EはPlaywrightを使う
- DBマイグレーションは必ずdrizzle-kit経由で行い、直接SQLは書かない

## よく使うコマンド
- `npm run dev` : 開発サーバー起動
- `npm run test:unit` : ユニットテスト
- `npm run lint:fix` : ESLint自動修正

さらに ~/.claude/CLAUDE.md にグローバル設定を書いておくと、全プロジェクト共通の振る舞い(コミットメッセージの書き方、破壊的操作の前に確認を取らせる、など)を一括で効かせられる。個人の作業スタイルはグローバル、プロジェクト固有のルールはローカルCLAUDE.mdと使い分けるのがコツだ。

Tips 2: Plan Modeで「いきなり編集」を防ぐ

Claude Codeにはプランモードがあり、Shift+Tab で切り替えるか、起動時に claude --permission-mode plan を付けることでファイル編集をせずに計画だけを立てさせられる。

claude --permission-mode plan

複雑な機能追加やリファクタリングを依頼する前に、いったんプランモードで「どういう手順で進めるか」を出させ、内容を確認してから実装に移らせると、想定外の大改修や余計なファイル変更を未然に防げる。3ステップ以上かかりそうなタスクや設計判断が絡むタスクでは、これをやらずに進めると後から手戻りが発生しやすい。

Tips 3: カスタムスラッシュコマンドで定型作業を自動化する

.claude/commands/ 配下にMarkdownファイルを置くと、独自のスラッシュコマンドを作れる。たとえばPRレビュー前のチェックリストを毎回手打ちしているなら、こう定義しておく。

---
description: PRを出す前の最終チェック
---

以下を順番に実行して結果を報告して:
1. `npm run lint` を実行しエラーがあれば修正
2. `npm run test` を実行し失敗があれば原因を調査
3. `git diff --stat` で変更ファイル一覧を確認し、意図しないファイルが含まれていないかチェック
4. コミットメッセージの下書きを提案する

これを .claude/commands/pr-check.md として保存すれば、/pr-check の一言で毎回同じチェックフローを走らせられる。SES案件のように複数の現場を掛け持ちしていると、現場ごとにチェック手順が微妙に違うことが多いので、プロジェクトごとにコマンドを分けて管理できるのは地味に効く。

Tips 4: サブエージェントでレビューと実装を分離する

.claude/agents/ にエージェント定義を置くと、役割ごとに専用のサブエージェントを作れる。たとえばコードレビュー専任のエージェントはこう定義する。

---
name: code-reviewer
description: 実装後のコードレビュー専任。バグ・セキュリティ・パフォーマンスを指摘する
tools: Read, Grep, Bash
---

あなたはシニアエンジニアとしてコードレビューを行う。
実装の意図は問わず、正しさ・安全性・保守性のみを厳しく評価すること。

実装用のメインセッションとは別コンテキストで動くため、実装側の思い込みに引きずられずに客観的なレビューができる。大きめの変更は「実装 → 別セッションでレビュー依頼」という2段構えにすると、セルフレビューだけでは見逃しがちな問題に気づきやすい。

Tips 5: Hooksでコマンド実行を監査・制御する

.claude/settings.json にhooksを設定すると、ツール実行の前後にシェルコマンドを差し込める。たとえば rm を含む危険なBashコマンドが実行される前にログを残したい場合はこうする。

{
  "hooks": {
    "PreToolUse": [
      {
        "matcher": "Bash",
        "hooks": [
          {
            "type": "command",
            "command": "echo \"[$(date)] $CLAUDE_TOOL_INPUT\" >> ~/.claude/bash-audit.log"
          }
        ]
      }
    ]
  }
}

複数案件を並行して触るSES現場では「どのコマンドがどのプロジェクトで実行されたか」を後から追えるようにしておくと、トラブル時の切り分けが楽になる。

Tips 6: MCPで外部ツールと繋ぐ

MCP(Model Context Protocol)を使うと、GitHub、Playwright、各種DBなど外部サービスをClaude Codeから直接操作できる。たとえばPlaywrightのMCPサーバーを追加する場合。

claude mcp add playwright -- npx @playwright/mcp@latest

追加後は claude mcp list で登録状況を確認できる。ブラウザ操作が絡むE2Eテストのデバッグや、フロントエンド実装後の見た目確認をAIに直接やらせられるようになるので、「実装したけど動作確認は自分でやる」という分業が減る。

Tips 7: 大規模タスクは分割してコンテキストを守る

1つのセッションに詰め込みすぎると、会話が長くなるにつれて過去の指示が薄れていく感覚がある。調査・設計・実装・検証のように工程を分け、調査フェーズは読み取り専用のサブエージェントに任せ、実装フェーズだけメインセッションで行う、という分業を意識すると精度が安定しやすい。

SESエンジニアの視点から一言

SESで案件に入っていると、現場ごとに技術スタックもルールも変わり、キャッチアップコストが高い。Claude CodeのCLAUDE.mdやカスタムコマンドは、まさにこの「現場ごとの暗黙知」を明文化して引き継ぐ仕組みとして機能する。SES 1年目で「このままSESにいていいのか」「SES 脱出して自社開発やフリーランスに行きたい」と悩むタイミングは多いと思うが、面談で語れる実務経験がAIツールの活用実績になっていると、評価されやすい実感がある。年収を上げたいなら、単に「AIを使ったことがある」ではなく、CLAUDE.mdの設計やhooksでの運用改善など、具体的に何を自動化したかを語れるレベルまで踏み込んでおくと差がつく。

まとめ

  • /init でCLAUDE.mdを作り、プロジェクトルールを明文化する
  • Plan Modeで大きめのタスクは計画確認してから実装させる
  • カスタムスラッシュコマンドで定型作業をコマンド化する
  • サブエージェントで実装とレビューを分離する
  • HooksとMCPで外部ツール連携・監査を仕組み化する

どれも今日から試せる設定ばかりなので、まずはCLAUDE.mdを1つ書いてみるところから始めてみてほしい。

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