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どんなに僕の瞳が君を疑っても、君は要件で嘘をつく

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ビュー数稼ぎのタイトルに釣られた皆様こんにちは

この記事はファーストサーバのAdvent Calenderの22日目用に書き下ろした記事です
http://qiita.com/advent-calendar/2016/firstserver

今年は真面目にサーバ使ってそれっぽい何かやろうと思いましたが、

相棒のラズパイさんが、愚息との思い出動画サーバ と成り下がってしまったので下手に触るにもいかず

ワイドショー見て浮かんだネタを基に、お仕事の話でもしようと思います。

私のお仕事

私は12年ほど前、ナウでヤングでデジタルな人種になるべくこの業界に足を踏み入れて、

システムエンジニア、通称 SE なんぞと呼ばれるお仕事を生業としてきました。

その名の通り、様々なものを「システム化」「IT化」することで、

作業の省力化、自動化を進めていくお仕事だと思いますが、

私の私生活と言えば、

  • 自動運転という単語が飛び交う中、MT車を購入する

  • iphoneのゲームではなく、同人アナログカードゲームの制作にハマる

  • ポケモンGOよりGO朱印を集めるほうが楽しい

  • 美少女を育成するゲームより、実在青少年を2体ほど育てるほうがプレイ時間が長い

と、「デジタル」とは真逆の「アナログ」方向に進んでいます。きっと性に合わないんでしょう。

その影響か、仕事でもコーディング作業はめっきり疎遠となり、

最近では「SE」という肩書も烏滸がましいので、「似非SE」と名乗ることにしています。

ではそんな「似非SE」の人はどんな仕事をするのでしょうか。

その一つが要件定義です

要件定義とは

要件定義とは、システムやソフトウェアの開発において、実装すべき機能や満たすべき性能などのを明確にしていく作業のこと。
IT用語辞典 e-wordsより

簡単言うと「こんなの作って」に対して「こんなの作るよ」っていうのです。

「こんなの」をつらつらと書くだけの単純なお仕事です。

SEの仕事の中でも、一番アナログちっくな仕事なので私にはうってつけですね。

要件定義は難しい?

ただしこの「要件定義」ですが、非常に難しいと言われています。

「要件定義」だけについて書かれた書籍があったり、セミナーがあったりします。

みなさんも「欲しいものと作ってくれたけど・・・、なんか違う・・・」といった経験有りませんか?

そんなときは、「要件定義」に失敗したと思って良いでしょう。

この画像に共感できればそれは本物ですね。

youkyu.jpg

なぜ難しいの?

これにはいくつか原因はあるかと思いますが、専門的な話はセミナーや書籍に任せます。

ただ「頼んだこと」が「解決になってない」「しっくりこない」といった点についてのみ限り、

なぜ難しいのかと問われれば、私は依頼人は嘘をつく からと答えます。

思ったより格好良かったのでフォントを弄ってもう一回

依頼人は嘘をつくからです。

実際にあったお話

「交番がどこにあるか教えてくれ」

私の妻が買い物からの帰り道、車椅子に乗ったおじいさんに声をかけられました。

一足先に子供と帰った私は妻が遅いので様子を見に行くと、彼女はスマホで1キロほど先の交番を案内していました。

事情を聞いた私は「車椅子で行くには遠いよ。交番でなにするの?」と聞いた所。

「道に迷ったので、おまわりさんに道を聞く。家に帰りたい。」といって100mも離れていない介護施設のカードを見せてくれました。

その後、私たちは100mほど寄り道をして帰りました。

なぜ嘘をつくのか?

おじいさんの最初の依頼通りに「交番を案内」してもおそらく誰もハッピーになりません。

なのに、なぜおじいさんはこんな嘘の依頼をしたのでしょう?

依頼者は依頼を行う際に様々な事情を抱えています。

「立場」「時間的制約」「見栄」「驕り」「金銭的問題」「駆け引き」「引け目」

これら事情が、知らず知らずの内に「自分のやりたいこと」を隠し、

「相手のやってくれそうなこと・できそうなこと」という嘘をついてしまうではないでしょうか。

おじいさんも「家に帰りたいけど、こいつ道知らんやろうな、交番の場所ぐらいならわかるやろ」

という思考が働いたんじゃないかと思います。

明日からできること

人にものを頼む際は「困っていること・やりたいこと」を何よりも伝えましょう。

先の例で言えば「道に迷った」とか「家に帰りたい」ですね

これさえ伝えれば、対応者が「家まで送る」なり「道筋を教える」なり「交番を教える」から最適な回答を答えてくれます。

依頼者が答えを決めての質問、例えば「○○できますか?」「○○してほしい」はNGと心がけましょう。

逆に依頼を受ける側であれば「○○できますか?」「○○してほしい」という依頼は「嘘」が入っていること前提で聴きましょう。

根気強く話していればそのうち「真にやりたいこと」にたどり着くはずです。

ちなみに

先の実際にあったお話ですが

  • 私とおじいさんと会話したように見えますが、おじいさんはなぜか私と一切話をしようとしませんでした(私の人相の悪さのせいでしょうか)。
  • 交番は実際には500Mぐらいでした。
  • そして施設も同じぐらいでした。
  • おじいさんを送ったのは妻一人で、私は施設が遠かったので帰りました。

...と大概私も嘘をついています

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