Googleと高度な検索技術を軸に数多くのサービスを展開し、まさにIT産業の巨人ともいうべき大企業ですが、最近では、Google製のメガネを作ってみたり、自動走行する車を作ってみたり、犬のロボットを作ってみたりと、インターネットよりかはテクノロジーの会社というイメージの強いかと思います。
そんなチャレンジ精神あふれるGoogleですが、もちろん終了したサービスも数多くあります。
終了した理由は様々あるかと思いますが、今回はそんな終了したサービスに焦点を当ててみました。
##Googleが終了したサービス
・Orkut(オーカット)
サービス終了日: 2014年9月30日
リリース日: 2004年1月24日(Facebookがリリースされる10日前)
サービス概要: ブラジル、インドで人気の高かったSNS / 総ユーザー数は全世界で1億人以上
・ブログ検索
サービス終了日: 2014年8月サービス終了
リリース日: 不明
現在は、ブログ検索というリンクはなくなりました。
が、ただし以下のリンク経由からブログ検索可能なので機能としては残っているようです。
https://www.google.co.jp/webhp?tbm=blg
・iGoogle(アイグーグル)
サービス終了日: 2013年11月1日サービス終了
リリース日: 2005年5月
サービス概要: カスタマイズ可能なAjaxベースのホームページまたはポータルサイト
以下、 公式の廃止に至った理由です。
最初に iGoogle を発表した2005年当時は、パーソナライズされた情報をウ>>ェブアプリやモバイルアプリを使用してリアルタイムで簡単に操作できる日が来ようとは誰も想像していませんでした。ChromeやAndroidなどのプラットフォームで動作する最新のアプリが登場して、iGoogleのようなサービスの必要性が徐々に失われてきたため、この決定に至りました。
個人的にiGoogleにはお世話になっていたので、終了のお知らせを聞いたときは驚きました。しかし、確かに公式の理由にあるようにiGoogleの機能に変わって、Chromeを土台にStoreなどでテーマの変更や多くの機能を利用することができるので、iGoogleの必要性はいまとなっては相当低いものかもしれません。
・Google Building Maker
サービス終了日: 2013年7月1日サービス終了
リリース日: 2007年9月17日
サービス概要: Google Earthの建物の3次元モデルをブラウザ上で作成するツールとして提供されました。3次元モデルを誰でも簡単に作れるようにして、Google Earthの建物を充実させるのが目的だったそうです。
・Google リーダー
サービス終了日: 2013年7月1日サービス終了
リリース日: 2007年9月17日
サービス概要: Webベースのフィードリーダー。
オンラインまたはオフラインでAtomおよびRSSのフィードを読むことができる。利用していた方も多いのではないでしょうか?
・Google Labs(ラボ)
サービス終了日: 2012年7月サービス終了
リリース日: 2007年9月17日
サービス概要: Googleによる新しいプロジェクトのデモンストレーションとテストを行うために作成したサイト
Google LabsからGmail、Google カレンダーなどが誕生しました。
・Google デスクトップ
サービス終了日: 2011年9月14日サービス終了
リリース日: 不明
サービス概要: Windows、Mac OS X、Linux向けにGoogleが開発したデスクトップ検索ソフトウェア。
ローカルディスクおよび指定したネットワークディスク上にあるファイルに対するテキスト検索が行えます。
・Google ノートブック
サービス終了日: 2011年9月14日サービス終了
リリース日: 2006年5月15日
サービス概要: ブラウザベースのツールでメモを書いたり、テキストや画像を貼り付けたり、各種ページへのリンクを保存したりできます。
現在は、Googleドキュメントに移行しました。
・Googleパック
サービス終了日: 2011年9月14日サービス終了
リリース日: 2006年5月15日
サービス概要: Googleが提供しているお薦めソフトウェアが一つになったセット
提供されていたソフトウェア
・Google Chrome
・Google Earth
・Googleデスクトップ
・Googleツールバー(Internet Explorer用)
・Picasa
・Mozilla Firefox(Google ツールバー付き)
・Skype
・avast! Free Antivirus
・Adobe Reader
・RealPlayer
・Google Image Labeler
サービス終了日: 2011年9月16日サービス終了
リリース日: 2006年8月31日
サービス概要: 画像を使ったオンラインゲーム。表示される画像に2人1組で制限時間内に可能な限り多くのラベルを付け、他チームとスコアを競う。このゲームで付けられたラベルは、Googleの画像検索の精度向上に利用されてました。
##まとめ
全く知らなかったサービスから、一度は使ったことあるサービス、え、これもう終了してたの!?といった意外なサービスもあったかと思います。
個人的に面白いサービスだなと思ったのは、Google Image Labelerです!
Google画像検索や画像解析で必要となるデータを取得する方法として、ゲームという形で展開していたというのはすごく方法としてもデータの取り方としても面白いなと感じました!
Google Image Labelerのようにある意味でしっかり役割を果たし、終了したサービスもあれば、もちろん時代の流れ的に撤退を決めたサービスや機能も多々あると思います。
しかし、そのノウハウをその次にリリースするサービスにしっかり活かしイノベーションを起こし続けているのがGoogleの組織としての強みなのではないかと考えさせられました。
こういったノウハウは挑戦した個人のみでなくその組織の資産となります。
そういった点で、Googleの強みはテクノロジーのみでなく、蓄積したノウハウの数と質、ノウハウが蓄積されやすい環境(=挑戦できる環境)だと感じました。