#最初に(投稿の背景)
クライアントが損害保険会社になった!
バックグラウンドなにもない!
となったときに、まず知っておきたい基礎の基礎をまとめました。
(少しQiitaの意向からはズレるかもしれませんが、よろしくお願いします。)
#損害保険システムの概要
##そもそも保険とは
火災・死亡・病気等の偶然の事故による損害を補償するため、多数者が一定の資金(=保険料)を出し合い、実際に事故があった時その者に一定金額(=保険金)を与える制度。
ズバリ、小さな負担で大きな安心を得る、助け合いの制度。
##保険の種類
- 生命保険
- 損害保険
- 傷害・医療・がん保険
##損害保険の分類(=種目)
基本的には以下の通りシステム区分されている。
大まかにマリンかノンマリンで分けられ、マリンは契約管理システムの対象外のケースが多い。
##その他基礎知識
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保険種目と保険種類
- 保険種目:人の生死以外のリスクを対象とする損害保険を、自動車保険・火災保険・傷害保険・賠償責任保険、、、と区分した項目。
- 保険種類:上記保険種目を更に細分化した項目。
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保険約款、契約規定集と算法書
- 保険約款:
保険商品がどのようなリスクを対象とし、どんな事故が発生した場合に
保険金を支払うかを示した書類。 - 契約規定集:
具体的な保険料の算出方法や金額算定の根拠となるタリフを示す書類。 - 算法書:
契約規定集だけでは不十分な場合に参照。
- 保険約款:
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保険金額と保険料
- 保険金額:契約時に規定する、保険金の上限金額。(予想される被害金額の上限)
- 保険金:事故発生時に保険会社が契約者に支払う補償金
- 保険料:契約者が加入した保険商品の対価として損害保険会社に支払う料金
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販売チャネル
- 代理店
- 保険仲立人
- 直扱い(通信販売含む)
#損害保険システムの構成
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契約関連システム
- 契約管理システム:契約申込書・移動承認請求書・更改申込書といった契約に関わるデータを入力して、契約DBに登録するシステム。超重要。
- 満期管理システム:契約DBから満期を迎える契約データを抽出し、満期関係書類を作成する。
- 共同保険システム:ほかの損害保険会社と共保ボルドロ(明細)をやり取りするシステム。
- 再保険システム:ほかの損害保険会社と再保険ボルドロ(明細)をやり取りするシステム。
- 自動計上システム:契約DBより、形状データ・ファイルを自動生成し、代勘精算システムへ受け渡しするシステム。
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保険料関連システム
- 保険料請求システム:入金DB/契約DBから保険料請求データ(金融機関ごとに作成される、口座振替の引き落としデータ)を生成するシステム。
- 保険料入金システム:金融機関に請求した保険料のうち、入金されたデータを精算データとして代勘精算システムに受け渡し、入金されなかったデータを未収管理システムに受け渡しするシステム。
- 代勘精算システム:計上データ、精算データ、入金データを照合し、精算に誤りがないか確認するシステム。
- 未収管理システム:保険料が入金されなかった契約を管理するシステム。
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事故関連システム
- 事故処理システム:事故の発生を登録、事故処理の進捗管理するシステム。
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その他システム
- 成績挙績システム:保険料(=売上)を集計するシステム。
- 情報交換システム:業界内部で契約データを集積するためのシステム。
#終わりに
以下参照の文献が大変参考になりました。
読んでいただくとよりシステムの中身のイメージつくかと!
#参照
https://www.fina-sol.com/handbook/nonlife-insurance