1. ITILとは
ITサービスマネジメントのお手本。
2. ITサービスマネジメントとは
ビジネスニーズを満たす、良質なITサービスの実施及び管理すること。
エンジニア側の視点ではなく、ビジネス側(顧客)にとっての価値を最優先としている。
3. ITILの歴史
V1(1989年)
止まることのないITサービスを提供。
- DISC PD0005
V2(1996年)
ビジネス要件も満たすITサービスを供給。
- BS15000
V3(2007年)
ビジネスに対して価値を提供するITサービスを提供。
- ISO/IEC20000:2005
- ISO/IEC20000:2011
V4(2019年)
ビジネスとITの融合による新たな価値創造。
- ISO/IEC20000:2018
4. ITIL v4とは
ITサービスマネジメントのお手本とされているITILが、v3からアップグレードされたものがv4。
5. ITIL v3とv4の違い
ライフサイクルからモジュールへ
v3ではライフサイクルとしていたが、その場合、1つの変更が後続プロセスに影響を与えるため、
ビジネスの環境変化に対応できない。したがってモジュール化。
全体論的なアプローチ
単なるITサービスではなく、ビジネス目線で顧客・利用者にとって有益なサービスとすること。
プロセスからプラクティスへ
v3ではプロセスについて多くの記載があったが、v4ではプロセスの記載はなく、プラクティスについて記載されている。
プロセスについてはv3でおおむね完了した前提とし、役割・責任・リソースを含めたプラクティスへの昇華がv4ではされている。
他プラクティスとの融合
Agile,DevOps,leanなどなどの要素を追加。
6. ITIL v4今後の予定
- Foundation(書籍)2/18リリース
- Foundation認定資格(英語版)2/28リリース
- Foundation認定資格(日本語版)は2019年9月までにリリース予定
- 現行資格認定試験(v3 Foundation等)は少なくとも2020年6月までは継続予定
7. v3とv4、どっち受けるべき??
ITIL、プロセスへの理解がなければv3 Foundationから。
理解あるのであればv4から。
結局現場でもプロセスの概念は重要視されている。
今回のv4アップデートはv3からのステップアップのイメージが濃厚。
8. 所感
エンジニア目線のサービスではなく、顧客目線・ビジネス目線のサービスという意味では、
アジャイルの概念とも似通ってくるのかなと。
ビジネス価値最大化ってやっぱ大事なんですね、再認識。
9. 参照