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ITIL v3とv4どっち受けようか迷ってる人へ(初心者向け)

Last updated at Posted at 2019-08-02

1. ITILとは

ITサービスマネジメントのお手本。

2. ITサービスマネジメントとは

ビジネスニーズを満たす、良質なITサービスの実施及び管理すること。
エンジニア側の視点ではなく、ビジネス側(顧客)にとっての価値を最優先としている。

3. ITILの歴史

V1(1989年)

止まることのないITサービスを提供。
- DISC PD0005

V2(1996年)

ビジネス要件も満たすITサービスを供給。
- BS15000

V3(2007年)

ビジネスに対して価値を提供するITサービスを提供。
- ISO/IEC20000:2005
- ISO/IEC20000:2011

V4(2019年)

ビジネスとITの融合による新たな価値創造。
- ISO/IEC20000:2018

4. ITIL v4とは

ITサービスマネジメントのお手本とされているITILが、v3からアップグレードされたものがv4。

5. ITIL v3とv4の違い

ライフサイクルからモジュールへ

v3ではライフサイクルとしていたが、その場合、1つの変更が後続プロセスに影響を与えるため、
ビジネスの環境変化に対応できない。したがってモジュール化。

全体論的なアプローチ

単なるITサービスではなく、ビジネス目線で顧客・利用者にとって有益なサービスとすること。

プロセスからプラクティスへ

v3ではプロセスについて多くの記載があったが、v4ではプロセスの記載はなく、プラクティスについて記載されている。
プロセスについてはv3でおおむね完了した前提とし、役割・責任・リソースを含めたプラクティスへの昇華がv4ではされている。

他プラクティスとの融合

Agile,DevOps,leanなどなどの要素を追加。

6. ITIL v4今後の予定

  • Foundation(書籍)2/18リリース
  • Foundation認定資格(英語版)2/28リリース
  • Foundation認定資格(日本語版)は2019年9月までにリリース予定
  • 現行資格認定試験(v3 Foundation等)は少なくとも2020年6月までは継続予定

7. v3とv4、どっち受けるべき??

ITIL、プロセスへの理解がなければv3 Foundationから。
理解あるのであればv4から。

結局現場でもプロセスの概念は重要視されている。
今回のv4アップデートはv3からのステップアップのイメージが濃厚。

8. 所感

エンジニア目線のサービスではなく、顧客目線・ビジネス目線のサービスという意味では、
アジャイルの概念とも似通ってくるのかなと。

ビジネス価値最大化ってやっぱ大事なんですね、再認識。

9. 参照

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