Python版FBX SDKをMacにインストールする
Python版FBX SDKをMacにインストールしました。
以前、Windowsにインストールしたので、同じ要領でやってみました。いくつかつまづいた点があったので、忘れない内にメモを残します。
Windowsの時の記事はこちらです。
Python版FBX SDKをWindowsにインストールする
環境はこんな感じです。
- MacBook Pro
- macOS High Sierra 10.13.6
- Python 2.7 (理由は後述)
- FBX SDK 2019.5 (2019年9月26日時点で最新)
Python版FBX SDKのインストーラーを入手する
こちらのサイトにアクセスします。
Autodesk FBX Software Developer Kit
少しスクロールすると、 FBX SDK 2019.5 Python Mac
というリンクがあるので、クリックすると、 fbx20195_fbxpythonsdk_macos.pkg
というインストーラーがダウンロードされます。
インストーラーを起動して、指示に従ってインストールします。
インストール先のフォルダはデフォルトのままの場合、以下になるようです。
/Applications/Autodesk/FBX Python SDK/2019.5
これでインストール完了かと思いきや、まだ開発を始めることはできません。
Python 3.7版 ではなく 2.7版 を選ぶ
/Applications/Autodesk/FBX Python SDK/2019.5/lib
を開くと、2.7版と3.7版があることがわかります。
私のWindows環境のFBX SDKでは2.7版を利用しているため、ソースコードを共有化するために、Macでも2.7版を利用することにします。
Windows環境で2.7を利用している理由はWindows版の記事をご覧ください。
Python版FBX SDKをWindowsにインストールする
Python 2.7をインストールする
Macの場合、以下にPython 2.7がプリインストールされています。
/Library/Python/2.7
pyenvを使っている場合、以下にインストールされています。
~/.pyenv/shims/python2
Python 2.7にFBX SDKをインストールする
/Applications/Autodesk/FBX Python SDK/2019.5/lib/Python27_ub
を開きます。以下の3つのファイルがあります。
fbx.so
FbxCommon.py
fbxsip.so
これらを、 site-packages
フォルダ直下にコピーします。
site-packages
フォルダのパスは、以下のように利用するPythonの実行ファイルによって異なります。
- プリインストールのPythonの場合:
/Library/Python/2.7/site-packages
- pyenvの場合:
~/.pyenv/versions/2.7.(バージョン番号)/lib/site-python
-
site-packages
ではなくsite-python
なので注意してください。
-
これでインストール完了です!
fbx
がインポートできるか試す
Pythonのコードから fbx
がインポートできるか試してみましょう。
test.py
というファイルを作って、以下のコードを記述します。
from fbx import *
このコードを Python 2.7 で実行してみます。
python test.py
# pyenvを利用している場合
python2 test.py
この際、特にエラーが発生しなければ、インポートは成功です!
ModuleNotFoundError
が発生する場合
もし、以下のエラーが出た場合は、FBX SDKをインストールした site-packages
のパスが間違っている可能性があります。
ModuleNotFoundError: No module named 'fbx'
fbxという名前のモジュールが見つかりません
という意味のエラーメッセージです。
こちらの記事の方法で、 site-packages
のパスを調べることができますので、ご確認ください。
【Python】site-packagesのパスを確認する方法【pip install・pyenv】
また、Python 3系で実行してしまっている場合も、同様のエラーが表示されると思います。Python 2.7で実行できているか確認してみてください。
さいごに
こちらの記事を参考にさせていただきました。わかりやすい記事をありがとうございます。