はじめに
仕事でJava Springを扱うことになったので、備忘録もかねて環境構築の手順を記載します。
各ソフトのダウンロードやインストールに時間がかかりますので、まとまった時間があるときに実施した方がよいです。
本記事のターゲット
本記事は、Web開発の経験はあるけどJava Springは初めてという人を対象にします。
また、PCはWindows 10 64bitを想定しています。
Macの場合は、別に記事を作りましたので、こちらをご参照ください。
JDKのインストール
まずはJDKのインストールが必要です。
Java SE Development Kit 8 Downloads
Oracle公式のこちらのページからjdk-8u172-windows-x64.exeをダウンロードします。
インストーラーを実行し、デフォルト設定のまま作業を進めます。
すると、インストールパスは以下のようになります。
C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_172
システム環境変数の設定ページを開き、新規ボタンから以下を追加してください。
- 変数名: JAVA_HOME
- 変数値: C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_172
そしてPathの先頭に以下を追加してください。
- %JAVA_HOME%\bin
Mavenのインストール
Apache公式のこちらのページからapache-maven-3.5.3-bin.zipをダウンロードします。
ZIPファイルを解凍すると、**apache-maven-3.5.3 **というフォルダが出てきますので、Cドライブ直下に配置します。
システム環境変数の設定ページを開き、新規ボタンから以下を追加してください。
- 変数名: M2_HOME
- 変数値: C:\apache-maven-3.5.3
そしてPathの先頭に以下を追加してください。
- %M2_HOME%\bin
settings.xmlの設置
まず、ユーザーディレクトリに.m2ファイルを作成し、settings.xmlをコピーします。
rem .m2ディレクトリを作成
mkdir %USERPROFILE%\.m2
rem settings.xmlをコピー
copy %M2_HOME%\conf\settings.xml %USERPROFILE%\.m2
必要であれば、100行目あたりに、プロキシの設定ができるので、コメントアウトを外して編集します。
<proxies>
<!-- proxy
| Specification for one proxy, to be used in connecting to the network.
|
|-->
<proxy>
<id>optional</id>
<active>true</active>
<protocol>http</protocol>
<username>proxyuser</username>
<password>proxypass</password>
<host>proxy.host.net</host>
<port>80</port>
<nonProxyHosts>local.net|some.host.com</nonProxyHosts>
</proxy>
</proxies>
Spring Tool Suite のインストール
Spring Tool Suite はSpring専用の統合開発環境です。Eclipseをベースにしています。
Spring公式のこちらのページからspring-tool-suite-3.9.4.RELEASE-e4.7.3a-win32-x86_64.zipをダウンロードします。
※追記。3.9.4では、新規プロジェクト作成時にプロキシの認証エラーが発生しました。バグのようですので、プロキシ環境の場合は3.9.3を導入した方がよいかもしれません。
ZIPファイルを解凍すると、sts-bundleというフォルダが出てきますので、Cドライブ直下に配置します。
Spring Tool Suite の日本語化
必要であれば、日本語化します。
Pleiades - Eclipse プラグイン日本語化プラグイン
EclipseのページからPleiades プラグインpleiades-win.zipをダウンロードします。
ZIPファイルを解凍すると、中にsetup.exeというファイルがありますので、実行します。
選択をクリックし、C:\sts-bundle\sts-3.9.4.RELEASE\STS.exeを指定します。
ファイルが指定できたら、日本語化するをクリックします。
Spring Tool Suite の起動
インストールができたので、C:\sts-bundle\sts-3.9.4.RELEASE\STS.exeを起動します。
もし、こんなエラーが出たら、インストールしたJDKかSTSのどちらかが32bit版の可能性がありますので、見直した方がよいです。
問題がなければ、ワークスペースを設定する画面が出ます。
特にこだわりがなければ、そのままの設定で起動をクリックしましょう。
こんな感じの画面が表示されれば成功です。
Mavenの設定
STSを起動し、メニューバー→ウィンドウ→設定→Maven→インストールを確認してください。
もし、インストールしたMavenが一覧になければ、追加してください。
Lombokの導入
必要であれば、Lombokを導入します。
Lombokは、ビルド時にgetter/setterを自動生成してくれるライブラリで、便利なので使っています。
Lombokのページからlombok.jarをダウンロードします。
ダウンロードができたら、コマンドプロンプトでlombok.jarを起動します。
rem ダウンロードフォルダへ移動
cd %USERPROFILE%\Downloads
rem lombok.jarを起動
java -jar lombok.jar
起動すると、こんな画面になります。
1分程待つと、IDEsの箇所に、STS.exeのパスがいくつか表示されます。
今回インストールしたC:\sts-bundle\sts-3.9.4.RELEASE\STS.exeを選択し、Install / Updateをクリックします。
Install successfulと表示されたら、lombokの導入は終了です。
以上で終了です。おつかれさまでした。