全体の流れ
StatefulWidgetは4つの状態を遷移させながら画面描画・リソースの解放を行なっています。
StatefulWidgetのソースを見てみると以下のように定義されています。
enum型の_StateLifecycleという名前で管理されていますね。
/// Tracks the lifecycle of [State] objects when asserts are enabled.
enum _StateLifecycle {
/// The [State] object has been created. [State.initState] is called at this
/// time.
created,
/// The [State.initState] method has been called but the [State] object is
/// not yet ready to build. [State.didChangeDependencies] is called at this time.
initialized,
/// The [State] object is ready to build and [State.dispose] has not yet been
/// called.
ready,
/// The [State.dispose] method has been called and the [State] object is
/// no longer able to build.
defunct,
}
各状態ごとに実行されている処理はおおまかに以下の通り。
created
statefulWidgetのcreateState()が呼び出されると状態がcreatedに遷移します。
cteate状態では状態の初期化を行うinitState()が実行されます。
注意したいのは、このときはまだBuildContextが生成されていないということ。
BuildContextを使った初期化処理はinitState()内では実行できません！
（筆者はこのルールを知らずにエラーを直すのにめちゃくちゃ時間がかかりました…😩）
initialized
initState()が完了すると、状態がinitializedに遷移します。
initialized状態ではStateオブジェクトの依存関係に変化があった場合に呼び出されるdidChangeDependencies()が実行されます。
didChangeDependencies()の実行前にBuildContextの生成が行われるため、BuildContextを使った初期化処理はここで記述することになります。
initState()がwidget初期化時に一度だけ呼び出されるのに対して、didChangeDependencies()は依存関係が変わる（親widgetの変化とか）ごとに呼び出されます。
ready
didChangeDependencies()の完了後、readyに遷移します。
初回構築時はwidgetを生成するbuild()がそのまま実行されますが、親widgetの再構築後はdidUpdateWidget() 、Stateの変更時はsetState()を経由してbuild()が実行されます。
Stateオブジェクトがウィジェットツリーから削除されるたびにdeactivate()が実行されます。この時点ではまだ再ビルドされる可能性があります。
defunct
widgetが完全に破棄された状態。
widgetがツリーから完全に削除され、二度とビルドされなくなったらdispose()が実行され、リソースが解放されます。
dispose()が実行された後、再ビルドする必要がなくなったWidgetはdefunct遷移します。
これであなたも今日からライフサイクルマスター💪
参考
最後に…
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