年初からSAP Data Warehouse Cloud(以下DWC)に触れる機会がありました。
そもそもデータウェアハウスの知見があまり無い。というかSAP製品触るの初めてに等しい。
そんな感じのエンジニアが、とりあえず得意なOracle DBと繋げてみました。
目的
DWCからオンプレのOracle DB(12c)へ接続して、テーブルを参照する。
(PDBでもOK)
※サーバのOSはWindows Server 2016です。
作業工程
ざっとこんな感じです。
検証したのが2021年1月頃。現在バージョンと変わっている部分もあるかと思うのでご勘弁を。
まぁまぁ長いので今回はStep.1~3から始めていきます。
Step. | 内容 |
---|---|
1 | DP Agentの入手 |
2 | DP Agentのインストール |
3 | IP許可リストの登録 |
4 | DP Agentの設定 |
5 | サードパーティのドライバアップロード |
6 | DP Agentの疎通確認 |
7 | データベースへの接続 |
Step.1 DP Agentの入手
SAP Support PortalからDP Agentの最新版をダウンロードします。
ダウンロードファイル:SAP Software Download Center > Support Packages and Patches > By Category > SAP IN-MEMORY (SAP HANA) > HANA PLATFORM EDITION > SAP HANA SDI > SAP HANA SDI 2.0 > COMPRISED SOFTWARE COMPONENT VERSIONS > HANA DP AGENT 2.0 > 最新Patch`
もしダウンロードする権限が無ければSAP Development Toolsからダウンロードします。
こちらのほうが簡単。(WindowsのDP Agentをダウンロードします)
Step.2 DP Agentのインストール
ダウンロードしたファイルをDP Agentをインストールするマシンへ展開し、「hdpsetup.exe」を管理者権限で実行します。
インストール画面。エージェントのインストールフォルダを変更する必要が無ければ、そのまま「Next」をクリック。
インストール情報を入力する。入力後に「Next」をクリック。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
Installation path | デフォルトのままでよい。 |
Agent Unique Name | ユニークな名前をつける。ここでつけた名前はサービス名の接尾辞として使われる。 |
Domain\Username for Agent service | DP Agentを動かすユーザーを入力。(できればAdministratorではなく専用ユーザーを作成して利用する) |
Pasword for Agent service user | DP Agentを動かすユーザーのパスワードを入力。 |
Agent Listener Port | デフォルトのまま。 |
Agent Administration Port | デフォルトのまま。 |
Custom JRE directory | 空白でよい。 |
Step.3 IP許可リストの登録
DWCの管理画面から「IP許可リスト」を開き、DP AgentをインストールしたサーバのグローバルIPを入力します。
これでDWCとオンプレのサーバが通信できます。
「グローバルIPが分からん!」という方はここで確認を。
次回
Step.4 DP Agentの疎通確認
Step.5 サードパーティのドライバアップロード