Snowball Edge Storage Optimizedとは
AWS へのデータのオフライン移⾏に使⽤されるサービス。
Snowball Edgeを使用する際、実際にデータ移行用のデバイス(80TB or 210TB)が配送され、そのデバイスに移行対象のデータを送信した後、デバイスを返送し、AWS側にて予めこちら指定したS3バケットにデータを転送する。
関わった案件では、HDDに入ったデータを約20TBをSnowball Edgeに転送した。
※本記事にて、Snowball Edge Compute Optimizedについては、説明しません。
使用機器
・移行用データ(サーバ、HDD等)
・Snowball Edge(デバイス)
・LANケーブル(SFP28/QSFP28/RJ45)
・データ転送用のPC(Windows/Linux等)
・AWS CLI のバージョン 1.16.14(既存のバージョンが存在する場合にはアンインストールが必要)
・Snowball Edgeクライアント
※ Snowball Edgeの付属品は電源ケーブルのみ。
フロー
①AWSマネコン上でジョブを作成する。(デバイスの配送住所・電話番号・会社名・データをインポートするS3バケットなどを入力する。)
②配送業者から、デバイスを受け取る。
③受け取ったデバイスをLANケーブルを使用して接続し、データをデバイスに転送する。
④配送業者にSnowball Edge Storage Optimizedを返却する。
⑤AWS側にて、S3へのデータ転送完了メールの通知を確認し、AWSマネコンからログを確認し、失敗しているファイルがないか確認し、問題なければ終了。
料金
ジョブごとの料⾦ 300 USD
追加の⽇次料⾦ 30 USD(デバイスを受け取った後~デバイスを返送するまでの間で、10日以降経つと、追加料金が発生する。)
配送料 120USD
使用した感想
1.起動音がとにかく大きい。2~3分程大きな起動音が続いた後、静かになる。
2.コンセントを抜くと、Snowball Edgeも停止する、転送中に停電が発生すると、転送も止まる。
3.ジョブ作成からSnowball Edge到着までの所要日数について。ジョブ作成から到着までの日数は大体3~5日程度になる。また、Snowball Edgeが到着したよくじtから料金が発生するため、到着日を変更したい場合は、配送業者に電話して、到着日を変更する対応が必要。
4.ファイル数が多い場合、小さいファイルが大量に含まれている場合、デバイスからS3への転送が失敗する可能性があることため、ならべく圧縮して転送すること。
5.Snoball Edgeの数は限りがあるため、あらかじめAWSサポートにリリース日を連絡し、発送可能か確認したほうがいい。
6.Snoball Edgeは20Kg以上あるため、持ち運ぶ際は、台車等を用意しておくこと。
7.S3にしかデータを連携出来ない。EC2サーバ上に配置した場合は、S3からダウンロードする必要がある。
8.Snowball Edge Compute Optimizedについては、具体的に使うケースがよく分かっていない。AWS公式サイトには下記のような記載がある。
AWS に転送する前のデータ処理のためのパワフルなコンピューティングおよび高速ストレージにアクセスすることが要求されるユースケース向けには、Snowball Edge Compute Optimized の使用をお勧めします。104 vCPU、28 TB の NVMe SSD、最大 100 Gb のネットワークを搭載し、高解析度映像処理、先進的な IoT データ分析、機械学習モデルのリアルタイム最適化などのアプリケーションを、接続性が限られた環境下で実行できます。
参考