クラウド版のNotebookでGPUを使えるものとしては、Google Colaboratoryが有名ですが、IBMのWatson Studioでも Notebook on GPU のベータ試用ができるようになったので使って見ました。ベータについては以下のリンク先から申し込みをすると、順次連絡が来るようになります。
GPU 環境の作成
Watson StudioでProjectのEnvironmentsタブを選択し、「New environment definition」を選択します。Tesla K80 または Tesla V100 を選択し、Environmentを作成します。
Notebook作成時にruntimeの選択でこのEnvironmentを選択すれば、NotebookをGPUで動かせるようになります。
テスト
今回のお試しでは、こちらで紹介したYOLO V3のカスタム物体検出の学習を、Notebookだけでやってみました。
Watson Studioでプロジェクトを作成して、以下リンク先から Notebook を作成します。
Notebookに記載の通り、以下より学習済み重みデータを取得しNotebookのローカルにダウンロードします。
http://www.mediafire.com/file/l1b96fk7j18yi7v/backend.h5
Notebookを実行して行くと、Deep Learningによるモデル生成も高速に実行していってくれます。
最後は物体検出まで実行することができました。
これまではWatson StudioでGPUを使うには Experiment とか Training Definitionを作成する必要があり少々煩雑でしたが、Notebookだけで完結できるのはかなり便利だと思いました。