はじめに
目に病気があり、視力が不自由な方にとっては文字が小さくて見えづらい時のために Windows11 は「拡大鏡」という機能を備えています。今回はこの拡大鏡がより便利になる設定について、自分用のメモも兼ねて紹介したいと思います。
拡大鏡の使い方
拡大鏡の起動はショートカットを使うのが簡単です。
Windows キーを押しながら「+」(プラス)キーを押すと起動します。
Windows キー + 「+」キー
拡大縮小もショートカットキーで出来ます。
拡大 ・・・ Windows キー + 「+」キー
縮小 ・・・ Windows キー + 「-」キー
拡大・縮小の比率は、拡大鏡の設定画面で変更できます。設定を何も変更していなければ、50% になっていると思います。
「+」と「-」のキーは、テンキーがあるフルキーボードを使用している方は、テンキーを使うと簡単です。
「+」キー ・・・ テンキーのエンターキーのすぐ上にある、エンターキーと同じ大きさのキーです。
「-」キー ・・・ さらにその上にある小さいキーであり、フルキーボードでは右上隅にあるキーです。
なお、拡大鏡にはいろいろなモードがありますが、自分は「全画面モード」を多用しています。自分にとっては、このモードが一番使い易い気がしています。
拡大鏡で不便なこと
拡大鏡を使用している時に文字入力をすると、拡大鏡は入力する箇所の位置を自動調整してくれるのですが、マルチモニターを使用していると、この自動調整によって入力箇所が移動してしまい、かえって不便に感じる場合があります。
設定の変更方法
従来の Windows では、拡大鏡の設定画面にこの動作を ON/OFF するスイッチが用意されていました。ところが最近のアップデートによって、拡大鏡の機能として残ってはいるものの設定画面では設定変更できないように改悪されています。
※ 2025/1/20 現在、Windows11 の最新バージョン「25H2」では、上記設定が拡大鏡の設定画面に無いことを確認しています。
つまり拡大鏡の設定画面では、この自動調整する機能を ON/OFF できないのです。
解決方法
拡大鏡の設定画面(GUI)では設定変更できないため、レジストリを直接いじる必要があります。拡大鏡の機能としては残っているため、レジストリを修正すれば設定を変更できます。
レジストリの変更は危険を伴います。変更の仕方を間違えたり、操作を間違えたりすると PC 自体が正常に動作しなくなる事もありえます。変更作業時は細心の注意を払ってください。また自信がない方や以下の説明でまったく理解できないという方は、詳しい方に依頼するか、レジストリの修正作業を諦めてください。
レジストリの修正方法
レジストリエディタを起動して、
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ScreenMagnifier
に以下を追加してください。
| 名前 | 種類 | 値 |
|---|---|---|
| FollowCaret | DWORD(32bit) | 0 |
| FollowFocus | DWORD(32bit) | 0 |
| FollowMouse | DWORD(32bit) | 1 |
追加後、PC を再起動してください。
修正結果の確認
拡大鏡を使用して、テキストを入力してみてください。設定変更後は、入力箇所が自動調整されずに、その場所に留まるはずです。
おわりに
今回は拡大鏡を使用してテキスト入力をする際に自動調節する機能を OFF にする設定を紹介しました。拡大鏡の機能としては残っているのに設定画面から設定変更できないためレジストリを直接書き換えることで解決できました。
この拡大鏡機能の改悪は多くのユーザが不便かつ不満に思っているようです。普段拡大鏡を使用しない方には何の問題も無いかもしれませんが、目が不自由な方にとっては極めて迷惑な仕様変更であると言わざるを得ません。「Windows11 になって使いづらくなった」などの声もよく耳にします。機能自体は残してあるのに、設定画面で変更できないという仕様は理解不能であり、正しい修正であるとは到底思えません。
開発元であるマイクロソフトは、今後の Windows の開発方針、特に GUI 周りの仕様について、今一度考え直してもらいたいものです。