はじめに
仕事をより良くしたい、より上手くやりたい、と考えるのはとても自然な事だと思っています。常に問題意識を持ち向上心が豊かな人ほど、そういう傾向は強いです。今回はとあるエピソードから「道具」の大切さを考えてみたいと思います。
データ入力業務の姐さん
私が正社員として大手ユーザー系のソフトウェア会社に勤めていた頃、データ入力業務を協力会社の方々にお願いしていました。通常、PC というとだいたいノートパソコンなのでフルサイズキーボードのようにテンキーは付いていません。その協力会社の姐さんは、テンキーを持参しておりノートパソコンにつなげて使っていました。
東プレ製テンキー
それを知っていた私は、いろいろな備品を購入する時に、その姐さんの事を思い出し、東プレ製のテンキー(Realforce)も購入してあったのです。結構なお値段だった気がしますが、誰からも「そんな高いテンキー必要か?」などと言われることも無く、運よく購入できたのでした。
姐さんに貸し出す
私は特に説明などもせず姐さんに「このテンキー使ってみてください」とだけ言って、データ入力業務の姐さんに貸してあげたのでした。テンキーについての説明は何もしませんし、「東プレ信者」にありがちな、うざい「うんちく」も一言も言ってませんw
姐さんの反応
しばらく経った日のこと、姐さんは興奮気味に「このテンキーすごく使いやすい!」と言ってくれました。私は心の中で、
さすが姐さんお目が高い!そうでしょう。そうでしょうとも!
と思いながら「そうですか。当分返さなくて良いんで姐さん使ってください」と伝えました。
わかる人にはわかる
協力会社のその姐さんは「データ入力業務のプロ」です。今までもいろいろな現場でデータ入力業務に携わったはずです。その姐さんが、東プレ製のテンキーをべた褒めしているのを見て、
「わかる人にはわかるんだなあ」
としみじみと思ったものです。同時に、
・東プレいい仕事してるな!
・俺もいい仕事したな!(←www)
と嬉しくなりました。たぶん姐さんも良い仕事が出来ているはずです。
おわりに
よい仕事をするにはよい道具が必要です。昨今ではキーボードの持ち込みを禁止する現場も多いですが、「より良い仕事をしたい」と普段から思っている人のほうが、キーボードなど道具へのこだわりが強い傾向にあります。私物持ち込みを禁止したいというのもわかります。しかし同時に、そういう「仕事にこだわる人」と一緒に仕事する機会を失する可能性は否定できません。
参考文献
「木に学べ 法隆寺・薬師寺の美」 西岡常一