はじめに
こんにちは。
アステリアの車です。
データ連携ソフトASTERIA WarpではCDataドライバーを利用して専用のアダプターを作成し、マルチセレクトオプション(旧CDataオプション)という製品名で提供しています。その種類はなんと27種類もあります。
マルチセレクトオプションとは?
マルチセレクトオプションとは、CData社のCData JDBC ドライバーをASTERIA Warpで簡単に利用できるようにアダプター化した製品群です。マルチセレクトオプションを利用すると様々なシステムやクラウドサービスとの連携を、データベースと連携するのと同等の操作手順で連携することができます。連携するためのSQLが自動生成されますので、SQLに慣れていない方も意識することなく手軽に利用いただけます。現状27種類のアダプターを用意しています。
マルチセレクトオプションのアダプター一覧
現在、以下の接続先とのデータ連携が可能で、それ毎にアダプターを用意しています。
マルチセレクトオプションの構成
マルチセレクトオプションの各アダプターでは、以下の3つのコンポーネントを提供しています。
■Getコンポーネント
各接続先へSELECT文を発行して結果セットをストリームとして出力します。
GetコンポーネントではSQLビルダーというツールが使えます。SQLビルダーでは、実際に接続先に接続しながら、テーブル選択や取得フィールドの設定など、データを取得するためのSQL文の作成をノーコードで行えます。
■Putコンポーネント
各接続先のテーブルに対して更新を行います。
Putコンポーネントではテーブル選択というツールを使って更新するテーブル、フィールドをノーコードで指定できます。また、Putコンポーネントだけで、データの挿入、更新、削除処理が行えます。
■SQLCallコンポーネント
SQLCallコンポーネントでは以下の処理が行えます。
- 任意のSQLを実行
- SELECT文を発行
- ストアド実行(結果なし)
- ストアド実行(結果あり)
接続先によってはストアドプロシージャの実行でファイルをアップロード・ダウンロードすることができます。
■マルチセレクトオプションのすべてのコンポーネント
マルチセレクトオプションのすべてのアダプターをインストールすると開発ツールであるフローデザイナーでは上記のように接続先ごと、3つのコンポーネントが表示されます。こちらのコンポーネントを利用して接続先とのデータ連携処理を簡単に実装することができます。
※API仕様上データの登録・更新・削除処理ができない接続先もあるため、GetとSQLCallコンポーネントのみ提供するアダプターもあります。
マルチセレクトオプションの活用例
ここでは、Google系のマルチセレクトオプションの便利な活用法を紹介した弊社の製品ブログの記事をご紹介します。
セミナーやイベントなどでお客様から作成して頂いたアンケート結果の集計、共有や連絡先の登録処理をマルチセレクトオプションとASTERIA Warpを利用して簡単に自動化する便利な活用法について紹介しておりますので、是非ごらんください!
アンケート集計は自動化して集計結果を待つだけ!Google系アダプターの便利な活用法 1
アンケート結果の共有や連絡先登録も自動化!Google系アダプターの便利な活用法 2
おわりに
以上、マルチセレクトオプションについてご紹介しました。
各種SaaSとの連携処理で一番ハードルが高いのは認証処理とも言えるかと思います。マルチセレクトオプションを利用するとコネクションを作成することで接続先への認証処理が簡単に行えますし、データ連携時にも複雑なAPIの実装が不要で、RDBのようにSQL文の操作で処理できますので、とても便利で生産性を向上させることができます!
皆さんも是非活用してみてください。