AWSで新しい環境を作りたいけれど、「メールアドレスの新規作成やクレジットカードの登録が面倒だな……」と思ったことはありませんか?今回は、AWS Organizationsを活用して、完全新規のAWS環境をゼロから作成する手順を解説します。※新しいメールアドレスの用意や、カード情報の追加登録は一切不要です。
下記の流れで解説します。
- Organizations の作成
- アカウントの作成
- プロファイル設定
- ロールの作成
- ロールの切り替え
Organizations の作成
aws organizations create-organization --feature-set ALL
プラスメールアドレスについて
AWS organization を利用して新しいAWS環境を作成するにはメールアドレスの登録が必要なのですが、プラスメールアドレスを使えば新しいメールアドレスを都度取得する必要はありません。
プラスメールアドレス
GmailやOutlook等は「ユーザー名+任意の文字列@メールドメイン」の形式で、事前設定なしにすぐプラスアドレスを利用できます。届いたメールはすべて元のアドレスの受信トレイに自動集約されます。
アカウントの作成
アカウントを作成します
このアカウントの作成が、新しいAWS環境を作ることに該当します。
ここでメールアドレスを指定する必要があるのですが、上記プラスメールアドレスを使用することで新しいメールアドレスを取得することなく、アカウントを作成できます。
下記例では、自分のメールアドレスがuser01@outleek.comだったとするとプラスメールアドレスでuser01+resources_env_01@outleek.comを指定します。
aws organizations create-account ^
--email "user01+resources_env_01@outleek.com" ^
--account-name "resources_env_01"
下記のような出力が得られます。
{
"CreateAccountStatus": {
"Id": "car-********************************",
"AccountName": "resources_env_01",
"State": "IN_PROGRESS",
"RequestedTimestamp": "2026-07-18T15:00:49.361000+09:00"
}
}
ここで得られたIdを使ってアカウントIDを取得します。
aws organizations describe-create-account-status ^
--create-account-request-id ^
"car-********************************"
下記のような出力が得られます。
AccountIdで出力されるのがアカウントIDです。
{
"CreateAccountStatus": {
"Id": "car-********************************",
"AccountName": "resources_env_01",
"State": "SUCCEEDED",
"RequestedTimestamp": "2026-07-18T15:00:49.550000+09:00",
"CompletedTimestamp": "2026-07-18T15:00:52.318000+09:00",
"AccountId": "************"
}
}
プロフィルの設定
CLIで切り替えられるように%USERPROFILE%/.aws/configにprofile設定を追加します。
YOUR_ACCOUNT_IDはアカウントIDを指定してください。
%USERPROFILE%/.aws/config
[default]
region = ap-northeast-1
output = json
[profile resources_env_01_admin]
role_arn = arn:aws:iam::YOUR_ACCOUNT_ID:role/OrganizationAccountAccessRole
source_profile = default
プロファイル(ロール)の切り替え
プロファイルを切り替えるにはAWS_DEFAULT_PROFILE環境変数にプロファイル名を指定します。
set AWS_DEFAULT_PROFILE=resources_env_01_admin
メインロールの作成
OrganizationAccountAccessRoleは非常に強力な権限なので、メインで利用するロールは別で作成します。
信頼関係ポリシーファイルtrust-policy.jsonを作成します。
YOUR_ACCOUNT_IDは親組織のアカウントIDを指定してください。
このロールはIAMユーザとlambdaへ許可するので、Principalは以下のように指定します。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Principal": {
"AWS": "arn:aws:iam::YOUR_ACCOUNT_ID:root",
"Service": "lambda.amazonaws.com"
},
"Action": "sts:AssumeRole"
}
]
}
信頼関係ポリシーファイルtrust-policy.jsonを指定してIAMロールを作成します。
aws iam create-role ^
--role-name ResourcesEnvMainRole ^
--assume-role-policy-document file://trust-policy.json
読み取り専用ポリシーを設定します。
aws iam attach-role-policy ^
--role-name ResourcesEnvMainRole ^
--policy-arn arn:aws:iam::aws:policy/ReadOnlyAccess
プロフィルの設定
CLIで切り替えられるように%USERPROFILE%/.aws/configにprofile設定を追加します。
YOUR_ACCOUNT_IDはアカウントIDを指定してください。
%USERPROFILE%/.aws/config
[default]
region = ap-northeast-1
output = json
[profile resources_env_01_admin]
role_arn = arn:aws:iam::YOUR_ACCOUNT_ID:role/OrganizationAccountAccessRole
source_profile = default
[profile resources_env_01]
role_arn = arn:aws:iam::YOUR_ACCOUNT_ID:role/ResourcesEnvMainRole
source_profile = default
プロファイル(ロール)の切り替え
プロファイルを切り替えるにはAWS_DEFAULT_PROFILE環境変数にプロファイル名を指定します。
set AWS_DEFAULT_PROFILE=resources_env_01
Webコンソールから切り替えもできます。
👇右上のアカウントのところにあるロールの切り替えをクリックして
アカウントID``IAMロール名を入力すれば認証無しで切り替えできます。