はじめに
プロキシという技術の理解を深めるために匿名配送を例にプロキシについてまとめたいと思います。
※本記事はプロキシの流れがイメージできることを目的としています。詳細なニュアンスや意味が本来と異なる場合があります。
登場人物
出品者(サーバー)
購入者(クライアント)
フリマアプリ(プロキシサーバー)
プロキシとは
プロキシとは「代理」という意味をもちます。今回はフリマアプリがプロキシとなります。
フリマアプリは購入者と出品者の間に入って荷物の発送、送金等を中継するサーバーのことです。具体的には、購入者が直接出品者に送金するのではなく、一旦フリマアプリに送金(リクエスト)し、フリマアプリがその送金をサーバーに転送します。そして、フリマアプリからの荷物(レスポンス)をフリマアプリと提携している運送業者(プロキシサーバー経由)で購入者に返します。
プロキシのメリット
・匿名性の確保
この仕組みによって、購入者は直接出品者とやりとりせず、自分の住所(IPアドレスなど)の個人情報が出品者に漏れることを防ぎます。
・キャッシュ機能で高速化
すでに入力している住所情報や支払情報(キャッシュ)を使用することで取引がスムーズになります。10年以上前ですがあるオークションサービスでは住所や入金先のやり取り、入金確認、発着確認を毎回行っていました。当時はプロキシとしての役割を果たしていなかったと振り返って感じました。
・アクセスログの確認
どの商品を買ったのか、閲覧(アクセスログ)したのかを保存しています。
プロキシのデメリット
・プロキシから重要な情報などが漏れるリスク
プロキシに限らずですが個人情報漏洩リスクがあります。
プロキシの種類
通信のながれにおいては大きく分けて2つ、フォワードプロキシとリバースプロキシです。
今回の匿名配送においてはフォワードプロキシとリバースプロキシ両方の役割がありました。
フォワードプロキシ
役割 : 購入者の代理として送金等を出品者に送る
位置 : 購入者側に配置
用途 : 購入者の匿名性を保つなど
リバースプロキシ
役割 : 出品者の代理として送金を受け取り、適切な購入者に転送する。
位置 : 購入者側に配置
用途 : 負荷分散、セキュリティ強化、キャッシュによる高速化
まとめ
新しいこと、知らないことを理解する時はイメージできることが大切だと思っています。この記事がそんなイメージの一助になれば幸いです。
最後に
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