CODE BLUE 2025に学生スタッフ(以下、学スタ)として参加したので、備忘録として記事を書いておきます。
文章がかなり書き散らした感じになってしまいましたが、ご容赦ください。
CODE BLUEとは
CODE BLUEはセキュリティの国際会議で、毎年東京で開催されています。CODE BLUEはTrainingsとConferenceの2つのパートに分かれており、2025年はTrainingsが2025年11月16日〜17日、conferenceが2025年11月18日〜19日に開催されました。今回私はConferenceの方に学スタとして参加しました。
念の為、公式サイトの説明( https://codeblue.jp/about/about/ )も引用しておきます。
CODE BLUEとは、世界トップクラスの情報セキュリティ専門家による最先端の講演と、国や言語の垣根を越えた情報交換・交流の機会を提供する国際会議です。
欧米の著名な研究者を招へいし、最新の成果を共有するとともに、日本をはじめとするアジア各国の優れた研究者を発掘し、その研究成果を世界へと発信していきます。
医療の世界で使われるCODE BLUEという言葉は、「緊急事態発生」や「関係者招集」を意味します。インターネットの世界においても、IoT(Internet of Things)の時代を迎えるなど、セキュリティ対策の重要性が高まっており、世界各国の研究者を招集し、事態への対処や解決策を共に考える場が必要とされています。また、CODE BLUE では優れた若手研究者に対して奨励金を授与し、学生スタッフには講演聴講の機会を提供するなど、次世代育成の取り組みにも力を入れています。ネットワーク・エンジニア有志により組織されたCBNOC(CODE BLUE Network Operation Center*)でも学生スタッフを受け入れるなど、技術やノウハウの蓄積する機会も積極的に提供してきました。学生と企業や業界団体、さらには学生同士のネットワーク作りを促進してきた結果、近年では学生の中からサイバーセキュリティ業界への就職に繋がり、講演者として登壇する人材も出てくるなど、次世代育成の取り組みが成果として表れています。
CODE BLUEは国際的なコミュニティ形成の場となることを目的にするとともに、CODE(技術)によってBLUE(海)を超えて人と人をつなぎ、よりよいインターネットの世界作りに貢献していきます。
採用までの流れ
CODE BLUEの学スタ募集は7月頃に行われていました。SNSで学スタ募集の告知がなされていたので、それを見て応募したような記憶があります。
応募フォームでは、名前などの基本情報のほかに、意気込みを書くような項目がありました。カンファレンス当日に聞いた話によると、この意気込みの内容がかなり選考に影響したようです。
2025年の募集要項では、以下のような記述がありました。
【望ましい経験/スキル(※Mustではありません)】
勉強会運営、ゼミ運営、イベント運営・支援経験
接客経験(アルバイトなど)
セキュリティに対する興味
英会話スキル
<<重要>> 何よりもCODE BLUE を心から楽しめる方!
私は募集要項に書かれてあった望ましい経験に沿うようなことを書いたような気がします。セキュリティに対する興味と<<重要>> 何よりもCODE BLUE を心から楽しめる方!に関して具体的なことを書いたのと、あとは大学内で情報系団体の運営メンバーに参画しているので、その中で勉強会やイベントの運営をやった経験があるという話を書いた気がします。(かなり前のことで、内容も保管していなかったので、あまり詳しくは覚えてません...)
応募締め切りから1ヶ月後の8/31に学スタ採用の連絡がありました。無事採用していただけて嬉しかったのを覚えています。Twitter上でも続々と採用報告が上がっていました。
学スタのおしごと
学スタはConference前日の事前準備(Day0)からConferenceのDay2まで活動していました。学スタそれぞれに担当箇所が割り振られて、各自の担当業務をこなしていく形でした。担当は、スピーカーアテンド、ドアキーパー、受付、Track1運営、Track2運営、スポンサー対応等々、多岐にわたっていたとおもいます。
私の担当はTrack2運営でした。2つの会場でセッションが行われていたのですが、Track2ではスポンサーセッションなどが行われていました。Track2の運営のお仕事は、主に以下のような内容でした。
- セッション終了10分前、5分前にスピーカーに知らせる
- カンペでお知らせする
- 質問タイムがある時に、質問者へマイクを渡しにいく
- 聴講者の人数集計をする
- 撮影禁止のセッションでは、撮影している人がいないか見回る
Track2の運営は私を含む学スタ2名で担当しており、交代で業務をこなしつつ、休憩や他のセッションの見学、ブース見学をしていました。基本的に頑張れば1人でもこなせる内容だったので、シフトをうまく調整しながら、色々なセッションを見学できたのは良かったです。
カンファレンス当日
ここからは、カンファレンス期間の出来事を振り返っていきます。私が何をやっていたかを書いていくので、たぶんほぼ日記みたいな感じになります。ご容赦ください。
Day0 (11/17)
学スタ業務はConference前日のDay0から始まります。この日は、全体の顔合わせをしたり、カンファレンス当日の業務内容説明を受けたり、明日に向けての準備をしたりしていました。採用からDay0までの間全員が集まる機会はなかったため、初めましてのところから始まり、皆緊張していたような気がします。
また、CODE BLUEのスポンサー企業の方々との挨拶・交流タイムもありました。Top SponsorsとSecond Sponsorsの企業の方々、合計15社くらいの担当者様がお越しになっていました。それぞれの企業様の事業内容や採用系の話など、ざっくばらんにお話しすることができてとても良い機会でした。
この日は18:00ごろに解散となり、宿泊組はみんなでホテルに向かいました。宿泊先は会場から1駅隣の場所にあるホテルでした。徒歩でも頑張れば行ける距離ではありますが、坂の多い地域でかなりつらいので、みんな電車で移動していました。
夜は学スタ同士で飲みに行っている人もいましたが、私は飲みに行ったら明日起きることができないと思ったので、飲みには行かずに早く寝てしまいました。
Day1 (11/18)
この日からカンファレンスが始まります。CODE BLUEの学スタといえば朝とても早いことで有名(?)で、Day1は朝7:00に会場集合で、ホテルからは電車と徒歩で15分くらいだったため、学スタは皆5:00くらいには起きていたと思います。例年寝坊する人がいるらしいのですが、今年はみんな時間通りに来ていたようです。
7:00に集合して全体朝礼を行ったあとは、各自担当箇所に分かれて業務を開始していました。しかしながら、Track2担当の私は最初のセッションが始まる10:00まで特に仕事がなかったので、いつ何を聞かれてもいいようにするために、会場の中をうろうろして、どこで何をやっているか把握することに努めていました。
セッションが始まる直前くらいからは、カンペの準備や会場の確認などを行い、10:00のセッション開始とともにTrack2の運営仕事が始まりました。
セッションが始まってからは基本的に運営業務をこなしつつ、合間にスポンサーブースを巡ったりしていました。同じTrack2担当の学スタと2人でシフトを組んで、お互いが聞きに行きたいセッションがある時は交代で運営業務をこなすようにしていましたので、基本的には聞きたいセッションを聞きにいけたのかなと思います。私はとあるBlueboxセッションを聞きに行きたかったのですが、行った時には満席で、入口まで人で溢れていたので、聞くことができず少し残念でした。(きっとそれだけ人気だったんだと思います…)
この日、カンファレンス自体は19:00まで行われていましたが、Track2は18:00でセッションが終了したため、18:00以降は一部の片付けをしたり、別のセッションを聴講したり、スポンサーブースを巡ったり、他のところを手伝ったりと色々なことをしていました。
Day1は20:00に解散となり、そのままホテルに戻りました。この日も学スタ同士で飲みや食事に行っている人もいましたが、明日も7:00集合で早起きしなければいけないということで、私はこの日も行きませんでした。
Day2 (11/19)
Day2も朝7:00に会場集合です。Day2のTrack2は9:00からセッションが始まり15:30まで行われた後、19:15からのネットワーキングパーティーに備えて会場の準備を行うというスケジュールでした。Day1よりもセッション開始が早くなるだけでなく、セッション終了後もネットワーキングパーティーの準備で慌ただしくなったため、とても忙しい1日でした。
前日との忙しさ度合いが違いすぎてDay2の記憶があまりないのですが、Day2もTrack2の運営業務をこなしつつ、合間にセッションを聞きに行ったりして、CODE BLUEを楽しんでいました。そして、CODE BLUEが終わってしまうという寂しさも感じていました。Day0の時はみんな緊張しているような面持ちでしたが、Day2が終わる頃には一体感が生まれていて、みんな楽しんでいるように見えたことを覚えています。
ネットワーキングパーティー
Day2の最後にネットワーキングパーティーが開催されました。参加者の方々やスポンサー企業の方々、スピーカーの方々、そして学スタも参加して、立食形式で交流をしていました。私も参加者の方と交流をしていたのですが、色々な企業のセキュリティ分野で働いている方と交流できてよかったです。中には外国の方もいらっしゃったので、海外で働く経験なども聞くことができました。
パーティーなので料理やお酒も提供されていました。中でもCODE BLUEの旗が刺さった小さいバーガーがとても美味しかったです。
学スタに参加してみての感想
CODE BLUEに参加している方達はセキュリティ業界の最先端を行く人や、セキュリティに強い熱意を持っている方が多く、また、同じ学スタとして参加している人にもさまざまなバックボーンを持つ人がいたため、自分よりもすごい人がいっぱいいて恐れ多い気持ちもあったのですが、そのような方と交流できて、そのような方々と直接交流してたくさん刺激を受けることができたのはとても良い経験になりました。セッションも興味深い内容が多くて、とても驚かされることばかりでした。
参加しているスポンサー企業の方々と交流する中で、将来のキャリアについてより深く考えられただけでなく、実際にここで働きたいと思えるような企業様と出会うこともできたので、学スタに参加して本当に良かったと思います。
今回貴重な経験をさせていただけて本当に感謝しています。ありがとうございました。