JavaScript は元々 Netscape Communications のブラウザ Netscape Navigator 2.0 でのみ動作する独自スクリプト言語でした。翌年である 1996 年に Microsoft の Internet Explorer 3.0 でも動作互換のある JScript が実装され、JavaScript(および JScript)は急速に広まりました。翌年の 1997 年に Ecma International により、中核的な仕様が ECMA-262 として規格化され ECMAScript という名前が付けられました。
ではなぜ JavaScript は Ecma International で規格化されることになったのでしょうか。そしてなぜ ECMAScript とかいうダサい(失礼!)名前になったのでしょうか。
登場人物
MS: Microsoft
NC: Netscape Communications
W3C: World Wide Web Consortium
ISO: International Organization for Standardization
ECMA: European Computer Manufacturers Association
規格化に至った経緯
MS:「うちの IE に搭載したいから JavaScript ライセンスしてや」
NC:「無理っすwww」
MS:「ほなええわ(真似して作ったろ)」
W3C:「JavaScript は Web の技術やから、うちらで標準化したるで」
NC:「お断りっすwww」
W3C:「・・・(こいつ覚えとれよ)」
MS:「できたで、JScript や」
NC:「ヤバ、このままやと J++ みたいに取り込まれるで」
MS:「JScript に新機能付けたったでw」
NC:「ヤバヤバ、急いで標準化せんと」
NC:「W3C さん、うちらの JavaScript 標準化してください」
W3C:「どの口が言うとんねん、地獄に落ちろ(あー、スッキリしたでw)」
NC:「ISO さん、うちらの JavaScript 標準化してください」
ISO:「知らんがなw」
NC:「困ったで、どうしよ」
NC:「あっ、欧州に ECMA っちゅう団体があるで」
NC:「ちょっと遠いけど行ってお願いしてみよ」
NC:「ECMA さん、うちらの JavaScript 標準化してください」
ECMA:「ええで、ただし名前は ECMAScript な、これは決定事項や」
NC:「(ダサっ)・・・けど・・・しゃあないな・・・」
参考文献
2011 年に IBM の DeveloperWorks の記事をベースにしています。今はもう無いので(もったいない)、Web Archive へのリンクです。
規格化に至った経緯は不正確かつ脚色部分が多々あるため、詳しい方は是非コメント下さい。