Claude Code のメモリを理解する — CLAUDE.md vs auto memory
Claude Code には「メモリ」の仕組みが複数あります。何をどこに書けばいいのか混乱しがちなので、整理してみました。
メモリの種類
大きく分けると CLAUDE.md(指示ファイル)と auto memory(自動メモリ)の2種類があり、それぞれにグローバルとプロジェクト単位があります。
CLAUDE.md(指示ファイル)
| スコープ | パス | 用途 |
|---|---|---|
| グローバル | ~/.claude/CLAUDE.md |
全プロジェクト共通の指示 |
| プロジェクト | <project>/CLAUDE.md |
プロジェクト固有の指示 |
| サブディレクトリ |
<project>/src/CLAUDE.md など |
ディレクトリ単位の指示 |
手書きで管理する設定ファイルです。コーディング規約・コマンド一覧・アーキテクチャの説明などを書いておくと、会話のたびに自動で読み込まれます。
# プロジェクト概要
## よく使うコマンド
```bash
pnpm build # ビルド
pnpm test # テスト
pnpm lint # Lint
```
## コミット規約
feat / fix / docs / chore の Conventional Commits 形式
auto memory(自動メモリ)
| スコープ | パス |
|---|---|
| グローバル | ~/.claude/memory/ |
| プロジェクト | ~/.claude/projects/<project-path>/memory/ |
Claude が会話の中で学んだことを自動的に書き出す仕組みです。MEMORY.md(インデックスファイル)と個別の Markdown ファイルで構成されます。
メモリの種類
auto memory には4つの種類があります。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| user | ユーザーの役割・スキル・好み |
| feedback | 「こうして」「それはやめて」などの指摘 |
| project | 進行中の作業・方針・締め切り |
| reference | 外部システムへのポインタ(Linear・Slack など) |
ファイルのフォーマット:
---
name: terse-response
description: レスポンスは簡潔に。末尾に要約を書かない
metadata:
type: feedback
---
レスポンスは短く簡潔にする。作業完了後に「〇〇しました」という要約を末尾に書かない。
**Why:** ユーザーはコードの差分を自分で読める。
**How to apply:** 全レスポンスで適用。
auto memory に意図的に書き込む3つの方法
1. 会話で「覚えて」と伝える(一番簡単)
〇〇を覚えておいて
Remember that ...
Claude が適切なメモリファイルに書き出してくれます。
2. ファイルを直接編集する
メモリは普通の Markdown ファイルなので手で書けます。
# インデックスを確認
cat ~/.claude/projects/<project-path>/memory/MEMORY.md
# ファイルを直接作成・編集
vim ~/.claude/projects/<project-path>/memory/user_role.md
MEMORY.md にもエントリを追記する必要があります:
- [ユーザーの役割](user_role.md) — Node.js 5年、React は初心者
3. 種類を指定して依頼する
今後は PR を小さく分けて出すというルールを
feedback メモリに保存しておいて
のように種類を指定することもできます。
CLAUDE.md と auto memory — どちらに書くべきか
| 観点 | CLAUDE.md | auto memory |
|---|---|---|
| 内容の性質 | プロジェクトの静的な事実 | 動的・個人的な情報 |
| 更新頻度 | めったに変わらない | 会話ごとに変わりうる |
| 共有 | チームで共有できる(リポジトリに入る) | 自分だけ(ローカル) |
| 読み込み | 毎回必ず読み込まれる | 関連性があるとき |
判断軸
他の人(チームメンバー)が読んで役に立つ?
→ Yes: CLAUDE.md
→ No(自分専用): memory
半年後も変わらず有効?
→ Yes: CLAUDE.md
→ No(状況依存): memory
CLAUDE.md に書くべきもの:コマンド一覧・アーキテクチャの説明・コーディング規約
memory に書くべきもの:自分の好み・作業スタイルへのフィードバック・進行中の作業の文脈
まとめ
- CLAUDE.md = 「このプロジェクトを知らない Claude に説明すること」(安定・共有可能)
- auto memory = 「Claude が私との作業スタイルを学習した内容」(個人・動的)
「覚えておいて」と一言伝えるだけで auto memory に保存されるので、気づいたらどんどん蓄積させていくのが実用的な使い方です。