こんにちは。Kaneyasuです。
年度末ですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
システム開発において、忙しくなるとスケジュールと睨めっこすることがありますね。
スケジュール管理ツールの一つにバーンダウンチャートというものがありますが、みなさんこれをゆっくりと見られたことはありますか?
今回はBacklogのバーンダウンチャートをゆっくりと見てその動きと示す意味を調べていきたいと思います。
バーンダウンチャートとは
バーンダウンチャートは、プロジェクトの進行状況を視覚的に示すグラフです。
通常、縦軸に残作業量(時間やタスク数)、横軸に時間をとります。進行に伴い、残作業量が減少していく様子を示し、プロジェクトの完了に向けて進捗がどれだけ順調かを一目で確認できます。
Backlogではバーンダウンチャートはプロジェクトのホームに表示されています。
Backlog ヘルプセンター - バーンダウンチャートの概要
課題に期限と予定時間を期限を設定していない場合のバーンダウンチャート
バーンダウンチャートは、マイルストーンごとに進捗状況を可視化します。
Backlog ヘルプセンター - マイルストーンで、プロジェクトの節目を明確にしよう
したがって、まずマイルストーンを作ります。
本記事を書いているのは2025/03/15(土)です。
マイルストーンの開始日を3/8(土)、終了日を3/22(土)とし、中間地点は03/15(土)とします。
この設定において、マイルストーンの中間地点の状況を見ていくことにします。
次に課題を作成します。
課題は4つ作成し、上記マイルストーンを選択します。
各課題は期限を設けず、全て未対応
とします。
この状態で表示されるバーンダウンチャートは以下の通りです。
右下の凡例にある通り、緑が実績線、黄色が計画線、グレーが理想線です。
期限を入れていないので、マイルストーンの終了日に一気に完了する線となっていることがわかります。
残作業時間が4となっています。
予定時間を入れていないと、1課題=1時間と計算されるようです。
理想線では、マイルストーンの中間地点で、残作業時間の半分である2まで減る線となっています。
従って、理想線と実績では2時間の差が確認できます。
課題に予定時間を設定した場合のバーンダウンチャート
同じようなマイルストーンと課題で、今度は各課題の予定時間に2を入れてみます。
予定時間の合計は8です。
残作業時間が8となります。
予定時間の合計が残作業時間ですね。
予定時間のありなしが混在する場合のバーンダウンチャート
今度は、予定時間を設定した課題と設定していない課題を混在させてみます。
バーンダウンチャートは以下のようになります。
課題に予定時間が設定されていればその時間を加算し、予定時間が未設定ならば予定時間は1とみなされ加算されているようです。
課題に予定時間と期限を設定した場合のバーンダウンチャート
各課題に予定時間と期限を設定してみます。
半分を中間地点で完了させる設定です。
バーンダウンチャートは以下の通りです。
中間地点で半分が完了の計画であると計画線に現れます。
計画線と実績の差により、4時間の差が生じていることがわかります。
また、計画では完了しているはずの課題が完了していないので遅れを示す炎のマークが出ていますね。
処理中・処理済の課題はバーンダウンチャートでどう表現されるのか
課題の一部を処理中・処理済にしてみると、バーンダウンチャートでどう表現されるのでしょうか?
処理中・処理済があっても、バーンダウンチャートの残作業時間は減りません。
完了となって初めてその課題分の残作業時間が減るようです。
念の為、完了にしてみます。
バーンダウンチャートが変化しました。
完了にした課題は予定時間が2だったので、その分残作業時間が減っています。
親子課題のバーンダウンチャート
次に親子課題を作ってみます。
子課題の予定時間と期限は一旦未設定とします。
バーンダウンチャートは以下のようになりました。
残作業時間の総合計からすると、子課題も予定時間未設定なら1時間とみなされ、かつ親子課題の予定時間の合算で残作業時間が計算されるようですね。
一方、計画線が中間地点で、残作業時間6となっています。
子課題の期限が親課題の期限に準ずるならば、ここは4になるはずです。
どうやら計画線は課題ごとの期限によって求められ、親子課題であっても別物とみなされるようです。
今度は子課題にも期限を入れます。
計画線が中間地点で、残作業時間4となりました。
子課題もきちんと期限を設定した方が正確なバーンダウンチャートになりますね。
念の為、親課題は予定時間なし、子課題は予定時間ありも見ておきます。
バーンダウンチャートは以下のようになりました。
やはり、親子課題の残作業時間は親子の合算のようです。
子課題を順次完了した場合のバーンダウンチャート
最後に子課題を順次完了した場合のバーンダウンチャートを見てみます。
初期状態がこちらだとします。
ここからまず、子課題を1つ完了にします。
完了にした子課題の予定時間分、残作業時間が減っていますね。
もう一つ、子課題を完了にします。
これも完了にした子課題の予定時間分、残作業時間が減っています。
親課題はまだ未完了なので、その分の時間は残っています。
最後に親課題を完了にします。
これで初めて親子課題分残作業時間が減りました。
遅れを示す炎のマークが消えています。
どうやら炎のマークの表示は理想線に基づいて決まるようです。
計画線が理想線より下の場合、こういうことも起こりえるんですね。
まとめ Backlogのバーンダウンチャートの挙動
- 予定時間未設定の場合は1課題=1時間で残作業時間に計上される
- 期限日未設定の場合、マイルストーンの終了日に完了する線となる
- 各課題に予定時間を設定すると、予定時間が残作業時間に計上される
- 完了にならないと残作業時間は減らない
- 親子課題は親子の予定工数を合算して残作業時間に計上される
- 子課題も予定時間未設定の場合は1課題=1時間で残作業時間に計上される
- 親子課題の期限日は個別に計画線に現れる
- 遅れを示す炎のマークは理想線に基づいて表示される
以上、Backlogのバーンダウンチャートをゆっくり見てみたでした。
本記事が皆様のプロジェクト進行の一助となると幸いです。
[余談]プロジェクトにおけるN時間遅れ・N日遅れのニュアンス
チームメンバーが4人だとします。
今中間地点だとして、バーンダウンチャートを見ると計画線より8時間の差があると確認できます。
この状況においてみなさんは何時間の遅れと表現しますか?
私は経験上、8時間の差をチームメンバーの人数の4で割って、2時間と表現します。
全員が2時間追加で頑張れば遅れを取り戻せるという意味です。
一方、これをそのまま8時間の遅れと表現する人もいます。
どちらが正しいかははっきりとはわからないので、チーム内でニュアンスを合わせておくとよいでしょう。