こんにちは。
年度末が近いですね。
各所で年度内に納めるべく、緊張感が高まっていることでしょう。
そんな中で、プロジェクトが炎上してしまったとき、火消しに来てくれた人がいるかもしれません。
今回は、炎上プロジェクトに火消し役が来てくれた際に、PMが考えるべきことをまとめました。
退社時間についてチームで改めて考える
炎上プロジェクトにおいては、既存のメンバーはすでに疲弊していると考えられます。
そんな中で、火消し役よりも既存のメンバーが先に帰ったらどうでしょうか。
火消し役にとっては、当然、面白くはないですよね。
とはいえ、プロジェクトマネージャーとしては、火消し役が入ってくれたのだから、すでに疲弊している既存のメンバーを少しでも休ませてあげたくなる気持ちもあるでしょう。
この状況で何もしないと、プロジェクトチーム内で帰宅時間に関する牽制合戦のようなことが起きてしまい、雰囲気が悪くなるかもしれません。
このタイミングで一度、チームで退社時間について話し合ったほうがよいと考えます。
ローテーションを組むのも一つの手です。
議論の結果、「今はそんなことを考えるべきではない、まずは全員で乗り切ろう」という結論になれば、それはそれで良いでしょう。
重要なのは、一度話し合うことです。
明確な指示を出すか、自由にやってもらうのかをはっきりさせる
炎上プロジェクトにおいては、指示を出すなら明確に、出さないなら自由にやってもらうと明確に伝えるべきです。
指示には、設計方針やコーディングルールも含まれます。
指示をしっかり出していないのに、ルールだけ厳守するよう求めてしまうと、火消し役が力を発揮できません。
プロジェクトが炎上している場合、メンバーには余裕がありません。
通常時と違い、「自然と慣れる」ということは期待できないでしょう。
火消し役に力を発揮してもらうためにも、指示を出すならしっかりと出す必要があります。
もし明確な指示を出せないなら、割り切って自由にやってもらうという選択肢もあります。
ただし、この場合、火消し役のアウトプットにはその人の色が強く出ることを覚悟しておく必要があります。
火消し役の評価が上がるように行動する
私の経験上、火消し役は評価されにくいと感じます。
理由は、火消し役が入ったプロジェクトは炎上しているため、そのプロジェクト自体の評価が低くなりがちだからです。
また、火消し中は多忙なため、アピール要素の収集も難しく、自己アピールの難易度が高くなります。
火消し役として参加してくれた人が適正に評価されるよう、PMとしてその人の上長に進言するなどの行動を取るのもよいのではないでしょうか。
人を出してくれたプロジェクトチームに感謝を伝える
火消し役の人は、本来自分がやるべき仕事を後回しにして手伝ってくれています。
つまり、その人が本来所属しているプロジェクトチームは、一時的にその人が離れることをカバーしてくれているはずです。
しかし、たまに火消し役を出したのに、無事に炎上が収束した後、何のリアクションもないことがあります。
見返りばかりを求めるのはよくありませんが、感謝の意思が示されないと、モチベーションが下がるのは仕方のないことです。
また、次にいつ助けてもらうことになるかわかりません。
今後のためにも、感謝の言葉ぐらいは伝えておいたほうがよいでしょう。
以上、炎上プロジェクトに火消し役が来てくれたらPMが考えるべきことを4つ挙げてみました。
皆さまのプロジェクトが炎上しないことを祈っています。