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スタンバイ社はどこに向かうのか

Last updated at Posted at 2023-12-24

はじめに

この記事は、スタンバイAdvent Calendar2023の最後、12/25の記事です。
スタンバイ社COO山本が書いておりますが、あくまで個人の考えとして、書いてます。

加えてちゃんと構成しているわけではなく、ただただ思いの丈をつらつらと平文で、しかも蛇足的に書き殴ってるだけなので読みづらいです。最初に謝っときます、ごめんなさい🙇

まず、自分のこと

今はCOOという役割を名乗っているが、元々はスタンバイには業務委託として関わり始めた。関わっていく中で、代表の南さんから「事業責任者」としてやってほしいという話を何度かされ、最終的には応じた。

「責任」という言葉は非常に重たくて、事業の責任を持つということは、事業を成功させる責任を持つ、成功させるまでやり続けるということだと理解している。
何を持って成功とするかという論点はあるが、当時からこの事業をきちんと価値のある事業にまで到達させるのは時間がかかるだろうなと考えていて、その点は南さんとも何度かお話をしたと思う。

1年2年で作れる事業ではなく、10年20年続く事業、価値を提供し続ける事業が本物の事業だと南さんはおっしゃっていた。記憶の中で多少脚色されている気がするが、とても共感し、そのとおりだと思ったし、実際ビズリーチ事業は10年かけて大きな影響を世に与えはじめていた。当時僕は前職でとある事業を1,2年で大きく成長させたが、その後事業は撤退する経験をしていたし、自分のキャリアとして10年20年続く事業を作りたいと、入社を決めた。

「キャリア」について、僕はこうも考えている。
役割というのは、自分が創業の会社でない限りは、自分だけで決められるものではない。つまり、責任や役割は周りからの「期待」であると言い換えられると思う。どんなポジションや役割であってもそれは同じで、それぞれの役割における「期待」に応える、仕事をすることは多かれ少なかれこの「期待」に対して、自分が出す結果で「証明」する責任があるということだ。

「キャリアを構築する」というのは、この「期待」を大きくしていくことなのかなと考えていて、今ある期待に応える、役割の責任を果たすことができれば、次にさらに大きな期待がやってきて、それを証明してまた大きな期待に挑戦する。この連鎖が、キャリアを構築するということだと考えていて、キャリアアップとはこの最初は小さな玉を必死で転がして徐々に徐々に大きくしていくこと、どこまでデッカい玉にできるのか、という挑戦なのかなと思っています。デカくすることだけが正義ではなく、どんだけ美しい球体にできるか、どんだけ早く転がる玉にできるかとか、方向性は色々あって良い。

ちょうど今年の10月入社された山根さんが、僕が面接をさせて頂いた際のシーンを書いてくれていたので、この考えにも触れてみた。
https://qiita.com/tomoko_yamane/items/b1d018d6769d70fbea9a

組織について

ビズリーチ社の新規事業だった時代から、スタンバイはよくある事業課題、組織課題にしっかりとハマってきたのかなと振り返って感じている。0→1もすごく苦労していたし、1→10も苦労している。大きな会社との合弁会社設立のタイミングにおいても、余分な課題を色々踏んできたなーと思っている。

事業と組織は両輪であるとよく言われるが、これまで僕は事業を重視して動いてきたように思う。本質的な事業構造を考えるのが好きだし、「業績は全てを潤す」という言葉が好きなので、結果さえ出れば大体うまくいくと考えていた。もちろん一理ある側面もあるのだが、どうもそれだけでは持続的に成長し続けることを成せないらしい。

そもそも10年20年成長し続ける事業を作ることを前提にすれば、一時の成長だけでなんとかなるはずがないし、事業を動かし続けるのは組織であり人なのだ。どんなに戦略が優れていようが実行が伴わなければ意味がないし、実行できる組織、実行し続けられる組織が強い事業を作る上での必要条件になっていると思う。つまり、組織づくりは事業づくりと同義なのだと最近は考えるようになってきた。

ではどういう組織であれば、10年20年成長し続ける事業を作れるか?

立場を放棄して、あくまで私個人の考えとして書くが、
これからの組織は、性悪説を前提とした管理・統制する組織ではなく、自走する組織を目指すべきだと思う。

今の時代は、ほんの数年前とは働く環境が全く違ってしまった。
オフライン回帰の流れもあるが、それでもリモートワークと完全に袂を分つのはすでに相当難易度が高い。
小規模なゼロイチフェーズのスタートアップ、もしくは逆にすでに優位性を築き、自社に所属すること自体に「利」が大きいケースであればありえるかなと思う。まぁグラデーションだけど。

出社の問題は色々あるし、状況やフェーズ、目指すものによって違うので、一概に正解などないと思うのでここで論ずるつもりはないが、
少なくとも、どういう組織を「目指すべき」だと考えているか?と問われれば、「自走する組織」だと思う。

最近読んで一番しっくりきている内容がこちらの「だから僕たちは、組織を変えていける —やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた」という本で、自走する組織について書かれている。
https://www.amazon.co.jp/dp/4295406252
(アフィリンクではありませんw)

書の中では
・学習する組織
・共感する組織
・自走する組織
が実現すべき新しい組織像として書かれていて、自走する組織が一番難易度が高いとも書かれていた。
内容自体は書に譲るので興味があればぜひ。

また、その中でリーダーシップについても書かれていて、
・学習する組織:サーバント・リーダーシップ
・共感する組織:オーセンティック・リーダーシップ
・自走する組織:シェアード・リーダーシップ
がリーダーの在り方として定義されている。

過去のスタンバイのAdvent Calendarを見返していて、
昨年、箱ちゃんがすでにシェアード・リーダーシップについて寄稿していた。さすが箱ちゃん。
https://qiita.com/hakocha/items/50f19b3601a05c71b672

スタンバイ社は元々、プロダクト部門においては「自立型組織」を標榜していて、
目指す姿として「自走する組織」はベクトルとしてズレてはいないと思う。

これからに思いを馳せる・・

スタンバイ社は今年10月、MVVの最後のVとなるバリューをみんなで作った。
同時に今のサービスにおける「提供価値」の定義も行った。

会社として中長期で目指す方向性、今達成すべきこと、何を大事にしていくか、という部分をクリアにしてきた。
次は、いよいよこれを、どう実現していくか?というフェーズになってきたと思っている。
2024年は、紆余曲折あったスタンバイ社の、組織実現の歩を進めるスタートの年にしたい。
「組織づくり」ではなく、「組織実現」という言葉を使いたい。自分たち自身が体現するのであって、誰かが作るものではない。

結局何が言いたかったかっていうと、これからのスタンバイは一人一人全員が主役であり、リーダーである。だから思いきってのめり込んでほしいってこと。
評論家ではなく行動者。
事業も組織も一人一人が実現する主体者なんだってこと。
素晴らしい仲間が集まっていて、一人一人が主体的に行動し、仲間と協働して大きな成果を生む。

会社としての仕組みもまだまだ足りないし、まだまだ仲間も足りない。
足りないことだらけではあるが、「自走する組織」を実現できたらすごくない?
実現できてる組織ってあるのかな?
じゃあやってみようと、本気で、と。

余談だけど、
スタンバイ社設立時に「エンジニアの平均年収を3,000万にする」と勢いで宣言したことがあった。今思えばかなりチャレンジングな目標だなと思うが、仮に平均年収を1000万上げるとすると、エンジニアが仮に100人いたとしても、ざっくり年間10億円の人件費増になる。このビジネスモデルなら不可能ではない数字だ。既にスタンバイ社のエンジニア平均年収は比較的高い水準にはあるが、まだまだできる。どうせならすごいこと目指したいよね。

というわけで、皆さんメリークリスマス&良いお年を!

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