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個人開発の広告収入を確定申告しなかったら税務署が家に来た話

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個人開発の広告収入を確定申告しなかったら税務署が家に来た話

はじめに

個人開発者としてアプリや Web サイトを運営していると、AdSense や AdMob から広告収入が入ってきます。最初は少額でも、積み重なると確定申告が必要な金額になります。

私はそれを知りつつも放置していました。その結果、税務署の方が自宅に来ました。

この記事では、その顛末と、個人開発者が知っておくべき確定申告の基本をお伝えします。

知らない番号は出ない主義

ある時期から、知らない番号からの着信がありました。

私は基本的に登録していない番号には出ません。営業電話だろうと思ってスルーしていました。何回か着信があったと思いますが、全て無視しました。

数日後、自宅のチャイムが鳴りました。出てみると税務署の方でした。

全部把握されている

税務署の方は非常に丁寧で、高圧的な態度は一切ありませんでした。ただ、こちらの状況は完全に把握されていました。

銀行口座への入金記録を全て確認済み とのことで、広告プラットフォームからの振込履歴を元に、過去数年分の未申告収入を特定されていました。AdSense や AdMob の振込はプラットフォーム名がそのまま送金元として記録されるため、追跡は容易なのでしょう。

「過去分も含めて申告が必要です」と伝えられました。

ファミレスで打ち合わせ

その後の手続きは意外なものでした。

税務署の方とファミレスで 2 回ほど打ち合わせをしました。提出が必要な書類は全て税務署側で作成してくれました。私がやったことは、内容の確認と押印くらいです。

打ち合わせのたびにコーヒーも奢ってもらいました。

本来、過去数年分の確定申告を自分でやろうとすると膨大な時間がかかります。収入の整理、経費の計算、申告書の作成を全て代行してもらったことになります。「ここだけ見ればラッキーだったかも」とすら思いました。

もちろん、延滞税や加算税は別途発生しています。ラッキーなわけがありません。

なぜバレるのか

個人開発者の広告収入が税務署に把握されるルートはいくつかあります。

銀行口座の入金記録: 金融機関は税務署からの照会に応じる義務があります。一定金額以上の振込は自動的に把握される仕組みです。

プラットフォームからの情報: Google は各国の税務当局に支払情報を提供しています。AdSense の管理画面で税務情報の入力を求められるのはこのためです。

マイナンバーとの紐付け: 銀行口座にマイナンバーが紐付いていれば、名寄せは容易です。

「少額だからバレない」は幻想です。バレるかどうかではなく、いつバレるかの問題です。

個人開発者が知るべき確定申告の基本

この経験以降、毎年きちんと確定申告をしています。個人開発者が最低限知っておくべきことをまとめます。

確定申告が必要になる条件

会社員 (給与所得者) の場合、副業所得が年間 20 万円を超えた 時点で確定申告が必要です。フリーランスの場合は金額に関わらず申告が必要です。

ここでいう「所得」は「収入 - 経費」です。広告収入が 25 万円でも、サーバー代やドメイン代などの経費が 6 万円あれば所得は 19 万円となり、申告不要になります。

経費にできるもの

個人開発に関連する以下の費用は経費として計上できます。

  • サーバー・ドメイン代 (Cloudflare, AWS, etc.)
  • Apple Developer Program 年会費 (12,980 円)
  • Google Play デベロッパー登録料
  • 開発用機材 (PC, モニター, キーボード等)
  • 技術書籍、オンライン講座
  • 通信費 (按分)
  • 電気代 (按分)

経費の領収書やレシートは 7 年間保管が必要です。

確定申告の方法

確定申告は e-Tax (国税電子申告) で自宅から完結できます。マイナンバーカードとスマートフォン (または IC カードリーダー) があれば、税務署に行く必要はありません。

毎年 2 月 16 日〜3 月 15 日が申告期間です。広告収入は「雑所得」として申告するのが一般的です。

延滞するとどうなるか

確定申告を怠ると以下のペナルティが発生します。

無申告加算税: 本来の税額に対して 15〜20% が上乗せされます。税務署の調査前に自主的に申告すれば 5% に軽減されます。

延滞税: 納付期限から遅れた日数に応じて年利 2.4〜8.7% (時期により変動) が加算されます。

重加算税: 悪質な隠蔽が認定された場合、35〜40% の重加算税が課されます。

私の場合は無申告加算税と延滞税で済みましたが、放置期間が長いほど金額は膨らみます。

まとめ

個人開発の広告収入で確定申告をサボった結果、税務署が自宅に来ました。

振り返れば、電話に出ていれば自宅訪問は避けられたでしょう。そもそも確定申告をしていれば何の問題もなかったわけです。

個人開発者は技術には詳しくても、税務には疎くなりがちです。AdSense の審査に通ることも大事ですが、通った後に発生する税務上の義務を忘れないでください。

知らない番号からの電話には出ましょう。その電話、税務署かもしれません。

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