IBMソフトウェアライセンスの管理を行うために、Flexera One with IBM Observability(以降 Flexera Oneと表記します) を利用することが可能です。
本記事では、Flexera Oneを使用してIBMソフトウェアライセンスの管理を行う場合に定期的に作成・保管すべきレポートについて記載します。
IBMソフトウェアをサブキャパシティー・ライセンス方式で使用する場合、IBMが示す「監査レポート」例で示す情報を含むレポートを少なくとも四半期ごとに1回作成しなければならず、2年以上保管する必要があります。(IBM『パスポート・アドバンテージのご契約条件』より。)
Flexera Oneを使用してIBMソフトウェアライセンスの管理を行う場合も、上記の通りライセンスの利用状況に関するレポートを少なくとも四半期に1回作成し、提出できるようにしておく必要があります。レポートは、Flexeraで設定したレポート期間(最長3ヶ月)が切り替わったら直ちに前の期間のレポートを作成・保管するようにしてください。(レポート期間および履歴データ保管期間の設定は「Administration」> 「IT Asset Management Settings」> 「全般」の「ライセンス」タブで確認できます。)
Flexera Oneで生成し、保管しておくべきレポートは下表のとおりです。各レポートの具体的な出力手順については『Flexera IT Asset Management System Reference: Reporting to IBM』を参照してください。
レポート名(GUIでの表示名) | レポート内容 | 出力形式 |
---|---|---|
IBM PVU ライセンスの消費 | プロセッサー バリュー ユニット (PVU) ライセンスでカバーされているソフトウェア、およびこれらのライセンスに対して消費済みのライセンス エンタイトルメントの一覧を、選択された全レポート期間中の過去のデータも含んで表示します。 | PDFおよびXLSX(またはCSV) |
IBM Cloud Pak ライセンスの消費 | Cloud Pak ライセンスでカバーされているソフトウェア、およびこれらのライセンスに対して消費済みのライセンス エンタイトルメントの一覧を、選択された全レポート期間中の過去のデータも含んで表示します。 | PDFおよびXLSX(またはCSV) |
IBM PVUの上書き | ライセンスの消費またはインベントリの値が手動で上書きされている IBM PVU ライセンスを消費するデバイスのリストです。 | PDFおよびXLSX(またはCSV) |
IBM PVU 古いインベントリ | 以前にIBM PVU ライセンスを消費していたデバイスで、選択された期間以降のインベントリをレポートしていないもののリストです。 | PDFおよびXLSX(またはCSV) |
すべてのライセンス(IBM RVUでフィルター) | IBM RVUライセンスのレポートです。 | PDFおよびXLSX(またはCSV) |
ライセンス未割り当てのインストール(IBMでフィルター) | インストールされているがライセンスが割り当てられていないソフトウェアのリストです。 | PDFおよびXLSX(またはCSV) |
以上がFlexera OneでIBMソフトウェアライセンス管理を行う場合に定期的に作成・保管する必要のあるレポートです。