この記事は セゾンテクノロジー Advent Calendar 2024 11日目の記事です。
はじめに
HULFTではパラメータファイルという一定の形式に従ったテキストファイルを用意することで、ファイル転送を行う定義である管理情報の登録が行えます。 これにより、管理情報をHULFTの管理画面から操作せず、自動で登録することも可能となります。詳細ホスト情報の見直し
HULFT10では、転送先のOSの種類にあたる詳細ホスト情報のホスト種を見直しました。 ただ、ホスト種を変更しましたが、HULFT8と変わらずHULFT10でも同じ意味で動作します。HULFT8 | HULFT10 |
---|---|
AS/400 | IBMi |
UNIX | Linux/UNIX |
WindowsNT Windows | Windows※ |
※Windowsに統合となりました
パラメータファイルの変更
ホスト種の変更にあたり、パラメータファイルの設定値も変更となり「A(AS400)」は「I(IBMI)」となりました。ホスト種(旧ホスト種) | HULFT8 | HULFT10 |
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IBMi(AS/400) | HOSTTYPE=A | HOSTTYPE=I |
Linux/UNIX(UNIX) | HOSTTYPE=U | HOSTTYPE=L |
Windows(WindowsNT) | HOSTTYPE=N | HOSTTYPE=W |
HULFT8 | HULFT10 |
---|---|
HOST=ホスト名 HOSTTYPE=A KCODETYPE=I JISYEAR=1 END |
HOST=ホスト名 HOSTTYPE=I KCODETYPE=I JISYEAR=1 END |
パラメータファイルの互換
HULFTでは、従来使用していたパラメータファイルをそのまま使用できる思想で設計を行っています。HULFT8で使用していたパラメータファイルをそのまま使用できます。
「A」「I」どちらでもHULFT10ではホスト種「IBMi」で登録され、HULFT8でのホスト種「AS/400」と同じ通信相手として使用されます。
パラメータファイルのHOSTTYPE | 管理情報に登録されるホスト種 |
---|---|
HOSTTYPE=A HOSTTYPE=I | IBMi |
HOSTTYPE=U HOSTTYPE=L | Linux/UNIX |
HOSTTYPE=N HOSTTYPE=W | Windows |
まとめ
設定値は変更されていますが、HULFT8のパラメータファイルはそのまま使用できますので、安心してHULFT10に移行することができます。一部非互換がありますので、新機能・非互換説明書を確認してください。
当記事はHULFT for Windowsの表記で記載しています。