はじめに
こんにちは!
サッカー選手から転身してSEをしている@よしきです!
議事録って、結局「誰が」「何を」「いつまでにやるか」が決まらないと意味がない。でも、実際には曖昧な議事録が多すぎる…。
そんなときに見つけたのが、GoogleのNotebookLM。これが、自分の資料を学習させるだけで、「決定事項」や「ネクストアクション」をしっかり記録してくれるのが衝撃でした。
今回は、実際にNotebookLMを使ってみたSEの視点から、このツールの可能性を共有したいと思います。
NotebookLMとは?
Googleが提供する「自分専用AIアシスタント」。アップロードしたドキュメントやGoogleドライブ内の資料を学習させ、それをもとに質問に答えたり、要約したり、議事録を作成してくれるツールです。
主な機能は以下の通りです。
- ドキュメントの要約
- ドキュメントに基づいた質疑応答
- 議事録やメモの生成
- ネクストアクションやタスクの抽出
- 複数のドキュメントを横断して情報検索
- マインドマップの生成
他の議事録ツールと何が違うのか?
決定事項が明確!
他の議事録ツールは、「○○について検討した」「○○について議論した」という曖昧な表現が多いですが、NotebookLMは「○○について、○○を実行することで決定した」といった、実行すべき行動を明確に記載してくれます。
プロジェクトを円滑に進めるために「何が決まったのか」を明確にするのは超重要。SEをやっている自分にはかなり刺さりました。
NotebookLMの便利なポイント
Googleドライブとの連携ができる
Googleドライブに保管されたドキュメントやスライドのリンクを貼るだけで、簡単にNotebookLMのソースとして使用できます。
毎回ファイルをアップロードする手間がないのが嬉しい。
音声データもそのまま取り込める
通常、議事録作成ツールは録画データを文字起こししてから使いますが、NotebookLMは音声データを直接ソースとしてアップロードが可能です。
録音→議事録作成が一気通貫でできるのは大きな強みです。
少し変わった機能
マインドマップの生成
今までの打ち合わせ録画データを都度ソースに追加しておけば、現状のプロジェクト全体の状態をマインドマップで確認することも可能です。個人的にはあまり使っていませんが、こういった機能を搭載しているツールは他ではあまり見かけたことがないので、紹介してみました!
便利な使い方
自分仕様の議事録テンプレを使う
事前に議事録のフォーマットやルールをテキストファイルにまとめてソースに追加。
「このフォーマットで議事録を作成して」と指示すれば、自分のルールに合った議事録を生成できます。
お客さん指定の議事録フォーマットに合わせなくてはいけない場面などでも活用できそうですね。
(例)
以下のルールに従い議事録を生成してください。
# 出力条件
- タイトル:議題が多い場合は大→中→小のようにネストすること。
- 解決:複数の解決案が出た場合は複数記載すること。
- 結論:結論の決め手も記載すること。タスクが発生した場合は、誰が、いつまでに、何をするかを明確に記載すること。
# 出力形式
{議事録タイトル}
目次
- {目次内容}
セッション内容
- {大タイトル}
- {中タイトル}
- {小タイトル}
- 課題:
- {課題内容}
- 解決:
- {解決}
- 結論:
- {結論}
サッカーのミーティングの文字起こしファイルから生成された議事録がこちら↓
見事、指定したフォーマットに従って議事録を生成してくれました👏
毎回音声データを追加しておくと…
「ネクストアクションを教えて」と聞くだけで、前回のミーティング内容からやるべきタスクをリストアップしてくれます。
特に気に入っているのは、タスクの背景や関連するソースへのリンクが自動で埋め込まれるところです。例えば、「なぜこのタスクが生まれたのか?」といった経緯を確認したい場合でも、そのままリンクをクリックすれば、議論の元になった資料や音声ソースをすぐに確認できます。
単なるタスク管理ではなく、文脈まで辿れるのが非常に便利だと感じました。
今後に期待したいこと
ソースファイル上限の緩和
- 現状は300ファイルまでしかソースに登録できません。
- 長期のプロジェクトや大規模案件だと資料や会議録が増えるので、上限がもう少し緩和されると助かります!
スプレッドシートは未対応(今後に期待)
仕様書などをGoogleスプレッドシートで管理しているケースが多いのですが、これが現在2025年3月21日時点ではNotebookLMで扱えません。
ここが対応されたら、さらに使えるシーンが増えると感じています。
まとめ
NotebookLMは、議事録作成における 「決定事項が曖昧になる問題」 を解決してくれる優れたツールです。
プロジェクトマネジメントやSEの業務で「誰が」「何を」「いつまでにやるか」をしっかり明記しておきたい人には、かなりおすすめです。
今後のアップデートにも期待しつつ、議事録ツール選びで悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください!