この記事はSchoo Advent Calendar 2024の18日目の記事です!
こんにちは!
Schooでプロダクトマネージャーをしている林(@saori_schoo)です。
日々の業務は主にプロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアで構成されるスクラムチームにて活動しています。SchooではSchoo.jpのWEB版、アプリ版、toB管理ツール、SchooSwingの4つのスクラムチームに分かれています。私はSchoo.jpのWEB版の新規機能開発、既存機能の改修、運用保守を担当しています。
はじめに
私が所属しているスクラムチームは遠方に在住しているメンバーもいるため、オンラインでのコミュニケーションが多く、オフラインで会う機会はなかなかありません。また、新しいメンバーが入社やチーム間の異動などで数名が数か月に分けてチームに参画しています。そして、”オンラインならでは”のコミュニケーションの課題にしっかりとぶつかっていました。
Schooでは「とらわれない働き方」を尊重しているからこそ、スムーズに日々のコミュニケーションを取るために実施したチームビルディングについてお話しします。
こういうチームビルディングもあるんだなと参考になればと思います!
Schooでは「とらわれない働き方」として個人のライフスタイルを尊重したハイブリットな働き方を推奨しています。
- ハイブリッドな働き方とはワークプレイス(出社勤務or在宅ワーク)を個人の状況に応じて選択し勤務する働き方を指します。
- イノベーティブ観点、安全観点、生産性観点などを総合的に判断し、最適と考えられるワークプレイスを部門ルールのもと、個々人で判断し勤務します。
- その他のポリシーについては、各チームごとにその時々で最適な働き方を決めます。
オンラインでのコミュニケーションの課題
オンラインでのコミュニケーションにおいて、以下のようなことが課題となっているなと感じていました。
・新メンバーと既存メンバーでコミュニケーションをどう取ってよいか悩む
・コミュニケーションの取りづらさから各メンバーの強み弱みを理解できない
・口頭やテキストでの情報伝達の遅れや漏れ、認識のずれが発生しやすい
コロナ禍からオンラインでのコミュニケーションが多くなり、私自身も過去にいくつかのチームに所属していましたが、同じような課題に毎回ぶつかっているなと思っていますが、みなさんはどうでしょうか。
チームビルディングの実施
私は上記の課題を解決するために、チームビルディングを2024年5月と2024年11月、計2回実施しました!
今回はチームビルディング内で実施した相互理解ワークショップについて紹介します。
- 1.価値観カード (2024年5月実施)
- ゲーム感覚で楽しくコミュニケーションでき、リラックスしてメンバー同士の理解を深めることができます。また、メンバーの価値観に触れながら、改めて自分の価値観を知ることができるゲームです。
この時は7名のチームで、オフラインでは初めましてのメンバーがほとんどでした。あるあるかもしれませんが、「〇〇さんって思ったより背が高いんですね!」という会話もありました。価値観カードを使って、メンバーそれぞれのプライベートや仕事に関する価値観を共有しました。
進め方
・各自、手元のカードが〇枚になるように配ります。(この時は人数が多かったので3枚にしました)
・カードの山もしくは他の人が手放したカードを引き、手元のカードが〇枚になるようにどのカードを手放すか決めます。
・カードを手放すときは、頭で考えるのでなく、心に従い、カードを上向きにして「私は△△を手放します」と言って手放します。
・最後に残った選んだカードについて「価値観に基づく行動はありますか?」「価値観につながる経験、体験はありますか?」など理由を説明します。私の最後に残った選んだカードは
・感謝
・責任感
・創造性
でした!プロダクトマネージャーとしての特性がバッチリとあらわれているかもしれません。ステークホルダーとの連携も多いので関わる方に「感謝」し、担当プロダクトに対しての「責任感」を大事にしています!
また、あるメンバーの最後に残った選んだカードは
・健康
・富・豊かさ
・正直さ
でした!
ある程度「富・豊かさ」があることで、「健康」を維持しやすいと理由を説明していて、"なるほどな”と思いました!価値観が違うことは当たり前で、その価値観を選んだ背景や解釈、考え方などを相互理解できました。また、相互理解したことで相手の行動や発言の受け止め方が変化できるなと思いました!
- 2.ito(2024年11月実施)
- 各自に1~100の数字カードが配られ、テーマに合わせた言葉でその数字を伝え、いかに小さい順に並べることができるかを考える協力型ゲームです(テーマが人気な生き物で自身の数字が90であればイヌといった形)。
このゲームの難しいところは、例えばウサギという言葉で伝えたとして、それによって連想する数字の大きさが異なってくるという点です。つまり、あるものやことに対しての価値観を知りあったり、伝達能力を高めたりすることが大切になっています。
この時は3名が新しくチームに参画し、10名になりました。既存メンバーはオフラインで会うのが2回目ということで、和気あいあいとしつつ、新メンバーは初対面ということもあり、少し緊張気味でした。itoを使って、共通のお題について、メンバー同士の価値観の認識合わせをしました。新メンバーが発言しづらくならないように既存メンバーが気遣いながら声掛けする場面が多数ありました。
進め方
・お題を決め、一人ずつ数字の書いてあるカードを配ります。
・お題に沿って自分の持っている数字を他のメンバーに『言葉』で伝えます。
(数字を口に出したらアウト!というルールです。)
・メンバー全員で協力して、数字の大小を推理します。
・小さいと思う順番に数字を発表します。はじめに「YouTubeのチャンネル(番組)もOKとするか」という意見がありましたが、難易度が上がりそうだったので今回はテレビ番組のみにするという前提の認識合わせができました。また、”そもそも、その番組を知らない”というジェネレーションギャップや知っている番組のジャンルに偏りがあり、結構難しいお題だったなと思いました。途中で番組名だけでは伝わらないので補足説明を多めに入れるなど工夫し、相手目線に合わせた説明することの大事さを実感することができました!
チーム感がより強まった
チームビルディングで相互理解ワークショップを実施してみて、オンラインでの会議やテキストでのやり取りでもコミュニケーションがより活発になったなと感じています。
以下の効果がありました!
・メンバー同士で顔を合わせての目線合わせ、認識合わせにより、各メンバーがさらに主体的になった
・相互理解することで心理的安全性が上がり、新メンバーも含めたコミュニケーションが活発になった
・各メンバーの強み弱みを理解し、個々のノウハウ共有によるサポートやフォロー体制を改善できるようになった2024年11月実施時のチームビルディングの事後アンケートの感想より(一部、抜粋)
今回は相互理解ワークショップについてのみ紹介しましたが、チームビルディングでは他に
・プロダクト戦略やプロダクトロードマップの共有
・リファイメント
・スプリントレビュー
・レトロスペクティブ
なども実施しました。
コミュニケーションが活発になったことで、議論も白熱しました!まとめ
「とらわれない働き方」で多様なメンバーとの協働を大切にしているSchooですが、日々のコミュニケーション工夫はとても大事です。
メンバーそれぞれのことを理解して、チームのコミュニケーション活性化につながるチームビルディングの例として参考となればと思います。お付き合いいただきありがとうございました!
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