はじめに
紆余曲折あり、2026年5月現在は無償版のVMware ESXi ハイパーバイザーライセンスを入手できるようになっているので、無償版の制約とダウンロード方法をまとめてみます。
無償版ESXiの主な制約(ESXi 8.0 Update 3e)
無償ライセンスでVMware ESXi 8.0 Update 3eを利用する場合、有償版にはない制約があります。原文のニュアンスを正確に伝えるため、Broadcom KB(Article ID: 399823)の記述を英日併記する形でまとめてみます。
Broadcom公式KB(Article ID: 399823)
機能・サポート面の制約
| # | 原文 | 日本語 |
|---|---|---|
| 1 | Cannot be managed by vCenter Server | vCenter Serverによる集中管理ができない |
| 2 | No access to vMotion, DRS, HA, VADP-based backups | vMotion / DRS / HA / VADPベースのバックアップが利用できない |
| 3 | Usage of API's to manage hosts is not supported, and may only provide read-only information | ホスト管理用APIの利用はサポート対象外で、読み取り専用の情報取得に限定される場合がある |
| 4 | No official Broadcom support | Broadcomによる公式サポートは提供されない |
ハードウェア・スケール面の制約
| # | 原文 | 日本語 |
|---|---|---|
| 5 | Up to 2 physical CPUs supported per host | 1ホストあたり物理CPUは2ソケットまで |
| 6 | 8 vCPUs per virtual machine | 1仮想マシン (VM) あたりvCPUは8つまで |
無償版ESXiの制約について
押さえておきたいのは、ソフトウェア本体は有償版とまったく同じ production-ready なバイナリだという点です。違いはインストール後に適用するライセンスの種類にあり、ソフトウェア自体に違いがあるわけではありません。
実務的な観点で言うと、上記の中でいちばん効いてくるのはおそらく vCenter Serverで束ねられない という1点目だと思います。HAやDRSといったvSphereの代表的な機能を試したい場面では、無償版だけだと手が届きません。一方で、単体ホストの上で仮想マシンを動かして挙動を確認するだけなら、これらの制約はそれほど痛くない、というのが個人的な感覚です。
自宅ラボや個人検証、開発・テスト用途のように「単体ホストで完結する使い方」であれば、無償版で十分カバーできる範囲が広いと思います。逆に、vCenterの管理機能や可用性機能を含めて検証したい場合は、VMware Hands-on Labs、もしくは VMUG Advantage のような選択肢を検討することになります。
上記は ESXi 8.0 Update 3e の Free Hypervisor 版に関する記述です。バージョンによって制約内容が変わる可能性があるため、利用時はBroadcom公式KB(Article ID: 399823)および該当バージョンのリリースノートを必ず確認してください。
無償版ESXi (ISO) ソフトウェアダウンロード方法
先述のBroadcom公式KB(Article ID: 399823)のガイドに従います。
辿り着くまでの遷移がやや多い点は注意です。(検索性がイマイチ..)
Broadcom Support Portal へのアクセス
まずはBroadcom Support Portalにログインします。事前にアカウントの作成が必須です。
ログイン後、"Enterprise Software"に遷移します。
"My Downloads"から、Free Software Downloads.."に遷移します。
Free Downloadsから、"VMware vSphere Hypervisor"に遷移します。
執筆時点では"8.0U3e"バージョンのみがダウンロード可能でした。
Terms and Conditions を確認して、チェックします。
チェック後、ソフトウェアダウンロードが可能になります。
無償版ESXiをダウンロードできました!
おわりに
無償版ESXiの制約とダウンロード手順をまとめてみました。
Broadcom体制下での提供形態にいろいろと変化があった中で、こうして無償ハイパーバイザーが再び手元で試せるようになっているのは、自宅ラボ勢としてはありがたい話です。
次回は実際にインストールするところを書いてみたいと思います。






