1. はじめに
「VMware Cloud on AWS」でコンテンツライラブリを利用した際の備忘録をまとめます。記事は前編後編に分けていて、前編は初期作成について、後編は異なるVMware Cloud on AWS環境(別SDDC)でのコンテンツライラブリのサブスクライブについてご紹介します。
コンテンツライラブリの利用方法はオンプレミスVMware vSpehre環境でもVMware Cloud on AWS環境でも変わらないので、例えばオンプレミスVMware vSphere環境で作成したコンテンツライラブリをVMware Cloud on AWS環境でサブスクライブするといったことも可能です。
2. そもそもコンテンツライラブリって?
VMware仮想環境同士でファイルの、特に仮想マシンのイメージファイルの共有を可能にする、「VMware vSphere 6.0」から実装された素敵な機能です。より正確な定義は、下記のVMware公式サイトからの引用をご参照ください。
コンテンツ ライブラリは、仮想マシン テンプレートおよび vApp テンプレートに加えて、ISO イメージ、テキスト ファイルなどの他のファイル タイプのコンテナ オブジェクトです。vSphere インベントリに仮想マシンおよび vApp をデプロイするには、ライブラリ内のテンプレートを使用します。コンテンツ ライブラリを使用して、同じ場所または異なる場所の vCenter Server インスタンス間でコンテンツを共有することもできます。テンプレートとファイルを共有すると、ワークロードの大規模なデプロイで整合性やコンプライアンスを確保し、デプロイを効率化および自動化できます。 - 「VMware Docs: VMware vSphere製品のドキュメント - コンテンツ ライラブリの使用」より。
前編では、事前に作成した仮想マシンのOVFテンプレートをVMware Cloud on AWS環境のコンテンツライラブリに登録するところまでご紹介します。
後編では、作成したコンテンツライラブリを別のVMware Cloud on AWS環境からサブスクライブするところをご紹介します。
3. コンテンツライラブリの作成
##VMware Cloud on AWS環境のvCenter Serverにログイン
メニューからコンテンツライラブリに遷移
新しいコンテンツライラブリの初期作成
作成したコンテンツライラブリの確認
OVFテンプレートの登録
手元にあるOVFテンプレート(今回はホームラボ環境で作成したTiny Linux仮想マシンのイメージ)をインポートします。
今回は作業端末内からOVFテンプレートをインポートしていますが、各種LinuxなどのISOファイルのダウンロードURLを上記「URL」欄に入力することで、作業端末にISOイメージをダウンロード/アップロードすることなく、コンテンツライラブリにそのままISOファイルを登録することもできます。
登録したOVFテンプレートの確認
作成したコンテンツライラブリにOVFテンプレートが登録されたことを確認します。
登録したOVFテンプレートから仮想マシンをデプロイ
コンテンツライラブリに登録されたOVFテンプレートから、仮想マシンのデプロイも可能です。
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