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VMware Cloud on AWS アップデートまとめ (2022年4月版 外部ストレージ活用について)

Last updated at Posted at 2022-05-01

VMware Cloud on AWSの直近アップデートについて調べることがあったのでメモ。
今回は主に外部ストレージ活用の観点でまとめます。

2022/4/5に新しくリリースされたSDDCバージョン1.18に関連したアップデート(主にネットワークまわり)については、
次のVMware Japan Blogで分かりやすく解説されていましたのでご参照ください。

VMware Japan Blog 「VMware Cloud on AWS の最新アップデート(2022年4月)」

1. これまでのVMware Cloud on AWS のストレージ活用パターンについて

VMware Cloud on AWSでは、ストレージ領域としてはAmazon EC2ベアメタルの内部ストレージがvSANとして利用できるのはすでにご存知かと思います。

内部ストレージだけでストレージ容量が足りなくなった場合は、ホストを追加する、あるいはネイティブAWSサービスにオフロードしていく、というのがVMware Cloud on AWSのストレージ活用のよくあるパターンでした。

image.png

AWS Blackbelt Online Seminar 「VMware Cloud on AWS」から図を抜粋。

下記のAWS公式ブログも上記に詳しいので、ぜひご参考ください。

似たようなケースとして、オンプレミスでも物理サーバーの腹持ちディスクだけでは足りないので、外部ストレージとしてNASを活用されているかと思います。
あるいは、Laptopの内蔵ディスクではストレージ容量が足りないので外付けHDD or Google Driveなどクラウドストレージも利用する、といえばイメージしやすいかもしれません。

2. 2022/03/29 Preview発表! VMware Cloud Flex Storage

今までストレージ容量が足りなくなった場合、ネイティブAWSにオフロードするかホストを追加するか、が選択肢だったのですが、
つい先日VMwareから新サービスVMware Cloud Flex StorageのPreviewが発表され、新たな選択肢が増えることになりそうです。

image.png

VMware公式ブログ「Announcing Preview of VMware Cloud Flex Storage」から図を抜粋。

VMware Cloud Flex Storageですが、技術的には新しいものではなく、VMware Cloud on AWS向けのDRソリューション「VMware Cloud Disaster Recovery (VCDR)」で利用されるクラウドストレージの技術を活用しているようです。
詳細は上記VMwareブログもご確認ください。

何が今までと違うの?

たしかに今までもAmazon S3やAmazon FSxを利用して、ストレージ領域をオフロードすることが可能だったのですが、
VMware Cloud on AWS上の個別の仮想マシンそれぞれから利用(あるいはマウント)する必要がありました。
そのため、仮想マシンからネイティブAWSストレージサービスへの通信経路や関連するセキリュティポリシの設定なども実施する必要がありました。

image.png

AWS公式ブログ「VMware Cloud on AWS上の仮想マシンでのFSx for NetApp ONTAP利用」から図を抜粋。

今回PreviewがアナウンスされたVMware Cloud Flex Storageでは、SDDC Clusterから直接NFSデータストアをマウントすることができるため、個別の仮想マシンそれぞれから利用(あるいはマウント)する必要がなくなり、利用にかかるオペレーションもシンプルになると予想されます。

2023/2/8より、東京リージョンでもVMware Cloud Flex StorageがGAされました。
New AWS region support. VMware Cloud Flex Storage is now available in the Mumbai, Sydney, Singapore, and Tokyo Asia Pacific AWS regions.
VMware Cloud Flex Storage Release Notes

3. Amazon FSx for NetApp ONTAPも似たようなPreviewが発表されていたような・・?

、と思い出された方はさすがです。
2021年のAWS re:Inventでは、SDDC Cluster (つまりESXi)からAmazon FSx for NetApp ONTAPへのNFSマウントもPreviewが発表されています。

image.png

現在もまだPreviewあるいはEarly Accessのみですが、こちらも考慮すると、
VMware Cloud on AWSのストレージ活用は今後もますますパワーアップしていきそうです。

4. さいごに

同じくSDDC Clusterから直接NFSデータストアのマウントが可能になるというPrevireが発表されたVMware Cloud Flex StorageとAmazon FSx for NetApp ONTAPですが、それぞれの使い分けは実際にGAされて利用コストや利用条件等が判明してからの検討かと思います。

またAmazon S3やAmazon EFSなど他のネイティブAWSストレージサービスがVMware Cloud on AWSの利用時には今後利用されなくなるということはなく、やはり適材適所な活用が必要で、これまで以上に選択肢が豊富になる、ということだと考えています。

ますます進化するサービスへのキャッチアップは相変わらず大変ですが、お客様のユースケースに沿った最適な設計をするため選択肢が増えたということで、とても喜ばしいアップデートでした。

実際にGAされるのが待ち遠しいです!

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