3行で
- MarkItDown-MCPを使おうとしたけど公式手順(Docker)だと上手くいかなかったからuvを使った
- 参考にした記事 Model Context Protocol (MCP) サーバを使ってみた・作ってみた
- ノーマウントでローカルファイルにアクセスできて便利になった!
MarkItDownとは?
さまざまなファイルをマークダウン形式に変換できるPythonベースのツールです。
対応ファイル形式は以下の通り。
- PowerPoint
- Word
- Excel
- Images (EXIF metadata and OCR)
- Audio (EXIF metadata and speech transcription)
- HTML
- Text-based formats (CSV, JSON, XML)
- ZIP files (iterates over contents)
- Youtube URLs
- EPubs
microsoft/markitdown: Python tool for converting files and office documents to Markdown.
MarkItDown-MCPとは?
MarkItDownのMCPサーバーです。
markitdown/packages/markitdown-mcp at main · microsoft/markitdown
公式手順でつまずいたポイント
Docker imageをビルドすることが推奨されていて、その通り進めたんだけど、claudeでMCPサーバーに接続しようとすると毎回タイムアウトしてしまった。
タイムアウトまでの時間を長くすれば問題なくできたのかも?
MarkItDown-MCPのインストール方法
これからMarkItDown-MCPを使う方のために、インストール方法を説明します。
- MarkItDown-MCP 本体をインストール
- uv をインストール ←ここから公式手順と異なる
- uv で初回セットアップを実行
- Claude Desktop の設定ファイルを編集
1. MarkItDown-MCP 本体をインストール
py -m pip install markitdown-mcp
2. uv をインストール
uv は、一時的な仮想環境を自動で構築し、ツールを実行するための便利なユーティリティです。
choco install uv -y
Chocolatey とは? Windows 用のパッケージマネージャーで、コマンド一つで簡単にアプリケーションをインストールできます。
-y オプション: インストール中に表示される確認メッセージに対して、すべて「Yes」で自動的に進めるためのオプションです。
3. uv で初回セットアップを実行
このコマンドを実行すると、uv が内部に小規模な仮想環境を作成し、markitdown-mcp の実行に必要なコンポーネントをダウンロード・準備します。
uv tool run markitdown-mcp --help
初回実行時: ネットワーク環境にもよりますが、30秒〜60秒程度かかることがあります。これは、必要なファイル(依存関係)をダウンロードし、キャッシュを生成するためです。
2回目以降: キャッシュが利用されるため、数秒で起動します。
4. Claude Desktop の設定ファイルを編集
Claude Desktop の設定ファイルに markitdown-mcp を呼び出すための設定を追記します。
Claude Desktop のメニューから "Open Config File" を選択します。
開かれた claude_desktop_config.json ファイルに、以下の内容を追記します。タイムアウトの延長はしなくてもOK。
"mcpServers": {
"markitdown": {
"command": "uv",
"args": ["tool", "run", "markitdown-mcp"]
}
},
"env": {
"MCP_TIMEOUT": "120000"
}
// ... 他の設定が既にある場合は、それらを残してください ...
}
使用方法
Claude Desktop を再起動したら、チャット欄に以下のようなコマンドを入力してみましょう。
convert_to_markdown("https://example.com")
ローカルのPDFファイルを指定する場合は以下のように指示してあげればOKです。 (ファイルパスはご自身の環境に合わせて変更してください)
convert_to_markdown("file:///C:/Users/ユーザー名/Documents/test.pdf")
数秒待って、Markdown形式のテキストが返ってくれば成功です!
Claudeのキャンバスからマークダウン形式でダウンロードできるので、Claudeが生成したmdファイルをObsidianのVaultに直接保存することもできます。
参考記事
【MCP】Claude×MarkItDownでpptxファイルをマークダウン形式に要約する。 #AI - Qiita
【Claude Desktop/Docker】Microsoft MarkItDown-MCPサーバーを触ってみる
Model Context Protocol (MCP) サーバを使ってみた・作ってみた