1
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

MarkItDown-MCPをuvでセットアップする

Last updated at Posted at 2025-05-11

3行で

  1. MarkItDown-MCPを使おうとしたけど公式手順(Docker)だと上手くいかなかったからuvを使った
  2. 参考にした記事 Model Context Protocol (MCP) サーバを使ってみた・作ってみた
  3. ノーマウントでローカルファイルにアクセスできて便利になった!

MarkItDownとは?

さまざまなファイルをマークダウン形式に変換できるPythonベースのツールです。
対応ファイル形式は以下の通り。

  • PDF
  • PowerPoint
  • Word
  • Excel
  • Images (EXIF metadata and OCR)
  • Audio (EXIF metadata and speech transcription)
  • HTML
  • Text-based formats (CSV, JSON, XML)
  • ZIP files (iterates over contents)
  • Youtube URLs
  • EPubs

microsoft/markitdown: Python tool for converting files and office documents to Markdown.

MarkItDown-MCPとは?

MarkItDownのMCPサーバーです。

markitdown/packages/markitdown-mcp at main · microsoft/markitdown

公式手順でつまずいたポイント

Docker imageをビルドすることが推奨されていて、その通り進めたんだけど、claudeでMCPサーバーに接続しようとすると毎回タイムアウトしてしまった。
タイムアウトまでの時間を長くすれば問題なくできたのかも?

MarkItDown-MCPのインストール方法

これからMarkItDown-MCPを使う方のために、インストール方法を説明します。

  1. MarkItDown-MCP 本体をインストール
  2. uv をインストール ←ここから公式手順と異なる
  3. uv で初回セットアップを実行 
  4. Claude Desktop の設定ファイルを編集

1. MarkItDown-MCP 本体をインストール

py -m pip install markitdown-mcp

2. uv をインストール

uv は、一時的な仮想環境を自動で構築し、ツールを実行するための便利なユーティリティです。

choco install uv -y

Chocolatey とは? Windows 用のパッケージマネージャーで、コマンド一つで簡単にアプリケーションをインストールできます。
-y オプション: インストール中に表示される確認メッセージに対して、すべて「Yes」で自動的に進めるためのオプションです。

3. uv で初回セットアップを実行

このコマンドを実行すると、uv が内部に小規模な仮想環境を作成し、markitdown-mcp の実行に必要なコンポーネントをダウンロード・準備します。

uv tool run markitdown-mcp --help

初回実行時: ネットワーク環境にもよりますが、30秒〜60秒程度かかることがあります。これは、必要なファイル(依存関係)をダウンロードし、キャッシュを生成するためです。
2回目以降: キャッシュが利用されるため、数秒で起動します。

4. Claude Desktop の設定ファイルを編集

Claude Desktop の設定ファイルに markitdown-mcp を呼び出すための設定を追記します。

Claude Desktop のメニューから "Open Config File" を選択します。
開かれた claude_desktop_config.json ファイルに、以下の内容を追記します。タイムアウトの延長はしなくてもOK。

  "mcpServers": {
    "markitdown": {
      "command": "uv",
      "args": ["tool", "run", "markitdown-mcp"]
    }
  },
  "env": {                       
    "MCP_TIMEOUT": "120000"     
  }

  // ... 他の設定が既にある場合は、それらを残してください ...
}

使用方法

Claude Desktop を再起動したら、チャット欄に以下のようなコマンドを入力してみましょう。

convert_to_markdown("https://example.com")

ローカルのPDFファイルを指定する場合は以下のように指示してあげればOKです。 (ファイルパスはご自身の環境に合わせて変更してください)

convert_to_markdown("file:///C:/Users/ユーザー名/Documents/test.pdf")

数秒待って、Markdown形式のテキストが返ってくれば成功です!
Claudeのキャンバスからマークダウン形式でダウンロードできるので、Claudeが生成したmdファイルをObsidianのVaultに直接保存することもできます。

参考記事

【MCP】Claude×MarkItDownでpptxファイルをマークダウン形式に要約する。 #AI - Qiita
【Claude Desktop/Docker】Microsoft MarkItDown-MCPサーバーを触ってみる
Model Context Protocol (MCP) サーバを使ってみた・作ってみた

1
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?