はじめに
この記事は DENSO アドベントカレンダー 2023 の8日目の記事です。
私達の部署では、DENSO グループ社員向けに dojo という研修を不定期で開催しています。今回は、私自身が dojo に参加して開発したプロダクトを、有志で継続開発している話を紹介します。
dojo に関して詳しく知りたい方はこちらの紹介記事を参照してください。
プロダクト概要
エレベータピッチを掲載しておきます。
(機会)
リモート講演・オンラインセミナーにおけるコミュニケーション活性化を望んでいる
(ユーザー)
熟練講演者と前向きな聴講者にとって
(プロダクト名)
SOE.Lは
(ジャンル)
コミュニケーションサポートアプリであり、
(主機能)
リアルタイムに会場の反応や盛り上がりを可視化でき、
(ベンチマーク)
Slide, Zoom とは異なり
(ほか特徴)
以下の特徴を持っている。
- 聴講者の反応をリアルタイムに楽しく表示・共有できる。
- 匿名かつ手軽で反応できる。たくさん反応したくなる。
- 講演者が反応を良くするための仕組みを持つ。(サクラ機能)
こんな挙動をします。
社内の反応
dojo の期間が終わり、社内向けに私達の部署で開催している研修・イベントで SOE.L を使っていると、意外な反応がありました。
- これまでオンライン会議でコミュニケーションに使っていた他のチャットツールよりも多くの投稿が寄せられた(感覚値)
- 私達の部署のイベントで SOE.L を知った別の部署の方々が、社内向けの各種イベントで SOE.L を使ってくれた
こういった反応があったため、継続して SOE.L は社内では使える状態にしておき、元々開発に携わった dojo 同期とともに有志で開発・運用を継続していきました。
ユーザーからの意見
その様な経緯で SOE.L を各種イベントで使っているうちに、色々な意見が寄せられました。
- 画像を投稿できる様にならないか
- 共有したい Web ページの URL を投稿すると文字数制限で見切れてしまう
- 講演者側で質問回答の管理をしやすくできないか
- etc.
実際使っていただけるユーザーがいて、意見が寄せられることは非常にありがたかったです。
追加する機能の判断軸
ただ、寄せられた意見全てを開発するのは有志では無理なので、以下の判断軸を有志メンバーでは共有していました。
- SOE.L のコンセプトとして重要視していた”気軽さ”を損なわないこと
- 有志開発メンバー自身も実体験として必要だと感じたこと
スレッド機能の開発
有志メンバーで実際に SOE.L を社内向けのイベントで使った際に、”どの質問には回答していて、どの質問が回答できていないかの管理が難しい”という課題を感じていたため、この課題を解決できる機能として既存の SOE.L のシンプルな UI を踏襲したスレッド機能を作ることにしました。
実際に開発した機能の挙動はこの様になりました。
提案してくれた有志メンバーからも満足の声が上がっています。
終わりに
dojo の延長線上の開発ですが、良い活動ができていると個人的には感じています。
- 使い続けてくれるユーザーがいること
- ユーザーから改善の意見が集まってくること
- 改善の意見の中からプロダクトの方針にマッチする要望を選別して開発できたこと
この記事を見て SOE.L に興味を持ってくださる社内外の方いらっしゃれば記事へのコメント等でリアクションいただけると嬉しいです。