クラウドを触っていると、だいたい誰もが一度はこの沼にハマる。
「この AWS のサービス、GCP で言うと何だっけ?」
「Azure の Cosmos DB って AWS の DynamoDB と同じ扱いでいいの?」
「Lambda に相当する Azure のサービス、名前なんだったっけ…」
3大クラウド(AWS / GCP / Azure)は、提供してる機能はだいたい同じなのに、命名体系が見事にバラバラ。頭の中で対応表を持っておくのは正直しんどいし、毎回ググって記事を漁るのも地味に時間がかかる。
というわけで、この「命名体系違いすぎ問題」を検索1発で片付けられる無料Webツールを作った。
登録不要・完全無料・ブラウザ内で完結。クラウド移行やマルチクラウド設計の資料作り、資格試験の対策でサクッと使える。
どういうツール?
ざっくり言うと、3大クラウドの「同じ役割のサービス」を横並びに引ける辞書。
執筆時点で 43 件のサービスマッピング を収録していて、以下の 12 カテゴリをカバーしている。
- コンピューティング
- ストレージ
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ・認証
- コンテナ
- AI・機械学習
- メッセージング
- 監視・ログ
- CI/CD
- IaC・管理
- サーバーレス
各エントリには AWS / GCP / Azure の対応サービスが横並びで表示されて、それぞれに説明・料金モデル・無料枠・公式ドキュメントリンク、そして 日本語の「比較メモ」 が付いてる。
何ができる?
1. サービス名で逆引き検索
検索ボックスに 「S3」 と入れれば、S3 が含まれるマッピング(=オブジェクトストレージ系)が即座に絞り込まれて、AWS S3 / GCP Cloud Storage / Azure Blob Storage が横並びで出てくる。逆方向でも動くので、「Cloud Storage」と入れても「Blob Storage」と入れても同じカードにたどり着ける。
2. カテゴリで絞り込み
「今日はメッセージング系だけ全部見たい」「データベース周辺を整理したい」みたいな用途のために、カテゴリボタンで一覧を絞れる。資格試験の範囲を体系的におさらいするときにも便利。
3. 重要度フィルター
全部のエントリには 必須 / よく使う / 応用 / ニッチ の重要度が振ってある。初学者が「まずは必須だけ見たい」とか、提案書を書くときに「よく使うサービスだけ拾いたい」みたいな使い分けができる。
4. 比較メモで違いを一言で把握
これが地味に一番便利かもしれない。各カードの下に 「比較メモ」 という欄があって、3社の違いと選定ポイントを日本語1〜2文で要約してある。
たとえばサーバーレス関数のカードだとこんな感じ:
基本機能はほぼ同等。AWS はエコシステムの広さ、GCP は Cloud Run との一体感、Azure は Durable Functions によるオーケストレーション機能が差別化ポイント。
「全部同じに見えるけど、どこで差がつくんだっけ?」という質問に1行で答えてくれる。
5. 料金モデルと無料枠もその場で確認
各サービスカードには料金モデル(例: リクエスト数 + 実行時間(GB-秒))と無料枠(例: 100万リクエスト + 400,000 GB-秒/月(永続))が併記されてる。コスト試算の前段でサクッと当たりをつけるのに使える。
こんなときに使ってほしい
このツールは、次のシーンにハマる。
- クラウド移行プロジェクトで「AWS 構成を GCP に置き換えたら何になる?」を棚卸しするとき
- マルチクラウド設計で 3 社のサービスを横並びに検討するとき
- AWS SAA / GCP PCA / Azure AZ-305 などの資格試験対策で、対応関係を体系的に覚えたいとき
- 提案書・技術選定資料を書いていて、「AWS の◯◯は Azure で言うと〜」と注釈を入れたいとき
- レビューやミーティングで「Cosmos DB って DynamoDB と同じ感じ?」と聞かれて即答したいとき
- そもそも「Kinesis の Azure 版の名前が思い出せない」とき(これがいちばんあるやつ)
とくに クラウドを横断して触るインフラ・SRE・クラウドアーキテクト の人なら、ブックマークしておいて損はしないはず。
ちょっとだけ技術的な話
このツール、ぱんだツールズの他のツールと同じく 全部ブラウザ内で動作する。
- マッピングデータは静的に埋め込み済み(
cloudServiceData.tsに 43 エントリ) - 検索・カテゴリ絞り込み・重要度フィルターはすべてクライアントサイドで処理
- 外部 API へのリクエストは一切なし
なので体感がかなり速い。検索ボックスに文字を打つたびに瞬時に絞り込まれるので、ストレスなく探せる。Cloudflare Pages の CDN に載ってるので初回ロードも軽い。
まとめ
クラウド技術者なら 100% 一度は引っかかる「サービス名対応問題」を、検索1発で片付けるためのツールを作った。
- 43 件のサービス対応を 12 カテゴリで収録
- キーワード検索・カテゴリ / 重要度フィルター・比較メモ付き
- 料金モデル・無料枠・公式ドキュメントリンクもワンクリック
- 完全無料・登録不要・ブラウザ完結
ぱんだツールズ では他にも PDF・CSV・画像・テキスト処理などの開発者向けツールを 50 個以上 公開中。全部無料・登録不要・ブラウザ完結で使える。
https://sakutto-panda.com
「このサービスのマッピングが欲しい」「比較メモがちょっとズレてる」みたいなフィードバックがあれば、ぱんだツールズの X アカウントまで気軽にどうぞ。データは定期的に更新していく予定。
この記事は Zenn にも同じ内容を投稿しています。


