ServiceNowの新バージョンであるSan Diegoが正式にリリースされました。
FlowDesignerの新機能である「フローダイアグラムビュー」を使用してみた結果をまとめました。
フローダイアグラムビューとは
フローダイアグラムビューとは作成したフローを以下のような図に変換してくれる機能です。
見た目が大きく変わり、下図ではifの分岐が通常ビューよりわかりやすくなっています。
フローダイアグラムビューを有効にする
フローダイアグラムビューを使用するにはSan Diegoにバージョンアップするだけではなく、
システムプロパティ「sn_flow_diagram.flow_diagramming_enabled」をTrueにする必要があります。
しかしこのシステムプロパティは手動更新ができないので、
Trueに更新してくれるプラグイン「Flow Diagramming」をバージョン21.1.2に更新します。
フローダイアグラムビューの使い方
使い方は、画面上部に表示されているビューセレクターをONにするだけです。
フローダイアグラムビューの使用できる条件
フローダイアグラムビューは使用できる条件が限られています。
以下の条件に合致する場合はビューセレクターをONにできます。
・「レコード」または「日付」のセクション配下のトリガーである
・以下のFlow Logicを使用している
If、 Else If、 For Each、 End
条件を満たさない場合は、ビューセレクターがクリックできないようになっていました。
フローダイアグラムビューでできる操作
今まで使用していたビューと比較してみました。
フローダイアグラムビューでのみできること
ノードのキーワード検索ができます。
複雑なフローの場合ノードの階層が多くなり、特定のアクションやサブフローを探し出すのが難しくなってきます。
その時に活躍する便利な機能です。
検索対象はアイテム名やフローロジックの条件等なので、
アクション名を完全に記憶していなくても記憶しているキーワードを打ち込むこと検索することができます。
通常ビューと同様にできること
通常ビューでできる以下の操作は、フローダイアグラムビューでも操作できました。
・トリガーやアクションのプロパティを設定
・トリガーとAction/Flow Logic/Subflowのノードを追加
・各ノードにNoが振られている
通常ビューでできるがフローダイアグラムビューではできないこと
・各ノードのアウトプットの確認
・ノードプロパティのフィールドに、他のノードのアプトプットをドラッグアンドドロップで設定
・フローステージの作成/追加
終わりに
ちょっとした便利機能ですが、実装時には複雑なフローの整理に役立ちますし、
実装者以外がフローを読み解く際の補助機能としても使用できそうです。