この記事はSchoo Advent Calendar2024の23日目の記事です!
はじめに
こんにちは、株式会社Schooの江川@saki_egawaです。
Schooの学習動画コンテンツの企画制作ディレクターを担当しています。
このページでは、自称「ITアレルギー」の私が、あるコンテンツ制作を通じて「パソコンと友達になった」エピソードをシェアしたいと思います。
なぜコンピューターを学ぶ授業を企画したのか?
「ITアレルギー」
冒頭に「ITアレルギー」と記しましたが、私は幼い頃から今に至るまで、「IT」「コンピューター」「プログラミング」のような「機械っぽいこと」に漠然とした苦手意識を抱いていました。
就職するまでブラインドタッチもできなかった私ですが、そもそもなぜ「ITアレルギー」になってしまったのかを振り返ると、いくつか思い当たる節があります。
- 「パソコンは大人になってから触るもの」だと思っていた
- 子どもの頃、ブラインドタッチの速さを競うゲームで、クラス最下位になった
- 上記の影響で、なかなか興味を持つ機会がないまま、気づいたら大人になっていた
社会人になり、さすがにブラインドタッチは習得しましたが、IT全般への苦手意識はゼロではありませんでした。
コンピューターをもっと知りたい
企画のきっかけ
そんな私の意識を変えたのが、Schoo授業「コンピュータのひみつ -分解でわかる仕組みと構造」の企画制作でした。
自身の担当する学習テーマとして「ITリテラシー」「コンピューター」が決定し、必要なテーマだなと感じつつも企画に苦戦していました。
観点として、
- ITパスポートの受験に役立つ知識
- 若手のうちに身に付けたいITリテラシーの一環としてのコンピューター知識
- DXの波に乗り遅れないための基礎知識
といった項目をインプットできるのが「価値」のあるコンテンツだと考え、ITパスポートの過去問題を読んだり、学習動画を視聴したりして、考えを巡らせていました。その時に初めて、『私は「学ばねばならない」と思いすぎて、全然「学びたい」と思っていない』ということに気づきました。
「学びたい」という気持ち
そんな時に出演をご快諾してくださったのが、日出学園中学校・高等学校情報科教諭の武善紀之先生でした。
スキルや知識よりも、まず大切なのは「コンピューターと友達になる」気持ちだとおっしゃっているのを聞き、まさに自分に足りなかったのはこの姿勢だと痛感したことを鮮明に覚えています。
そこからの企画プロセスでは、『どんな動画なら、私のような「ITアレルギー」の人を楽しませられるか』を第一に考え、とにかく身近さと面白さを追求しました。
例えば、
- 実際のパソコンを分解した動画を映し、視覚的に学ぶ
- ミニ劇で各装置の役割を再現する
- 先生が愛用しているコンピューター製品と一緒に登壇する
のような構成・演出により「未知の存在」だったコンピューターを少しでも身近に感じてもらう工夫を凝らしました。
この制作プロセスを通して、当初抱いていた「ITアレルギー」の感覚は、いつの間にか消えつつありました。
参考:分解したコンピューター内部
制作を経て得た学び
コンピューターって「かわいい」かも
では、「ITアレルギー」の気持ちは、どのように変化したのか。
ここからは、2つの大きな変化を共有します。
1つ目は、「コンピューターをもっと知ってみたい」と思えたことです。
今まで「五大装置」すら名称を覚えられなかったのは、姿を見たことがなく、得体の知れないものだと思い込んでいたからだと気づきました。
実際にコンピューターを分解してみると、「CPUやメモリーってこんな形だったの?」と知り、例えるなら「今までずっとメールでやり取りしていた人と、初めて会った時の感覚」が呼び起こされました。
また、授業内の「ミニ劇」では、各装置の働きをペンギンのミニフィギュアで再現しているのですが、人間の指示に従って頑張って働いている装置たちが可愛らしく思えてきて、親近感が湧きました。
今までは「よくわからないもの」だったのが「頑張っている可愛らしい子たち」に変わったことに気がつきました。
また、普段仕事で使っているパソコンに対しても愛着が湧いてきてどんどん触るのが楽しくなってきました。
姿勢の変化
2つ目は、自力でITの未知の領域を開拓できるようになったことです。
正直、授業制作後にIT知識が見違えるほどついたわけではありません。初心者レベルのことでも、いまだにわからないことばかりです。
それでも、「未知のIT」と出会ったときに、怖がらずに歩み寄ってみる姿勢は身につきました。
例えば、普段からコンテンツのタイトルをAIに壁打ちしてみたり、趣味で画像や動画の編集をする時にも、今まで使ったことがなかった機能やツールを使ってみたりしています。
このように、未知と遭遇した時に「自分から歩み寄って友達になってみる」姿勢が、学びの可能性を広げるきっかけになると実感しました。
エンジニアのみなさんが、コンピューターやITについて構造的に分かりやすく説明してくれることが本当にありがたいと感じました。
今後も、Schooを通じて 特定分野に苦手意識を持っている多くの方々が勇気づけられるようなコンテンツを制作していきたいと思います。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事を読んで「パソコンと友達になってみたい」と思った方は、ぜひこちらの授業をチェックしてみてください。
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