はじめに
先日、**AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル(SAP)**を受験して無事一発合格できたので、合格するまでに勉強したことや、要点をまとめたいと思います。
筆者のレベル
約1年前にAWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を合格。
SAA合格後は、SAP合格を目標にしつつも、たまにQiita
にAWS系の記事を書くときに調べるくらいであまり集中して勉強はしていませんでした。
仕事はインフラ系設計構築をやっているものの、あまりAWSに関係する仕事もなく、平日の夜や休日も多忙という名目で勉強をサボっていたので真面目にSAPの勉強をし始めたのは1か月前くらいといった状況でした。
勉強方法
以下を見たり買ったりして勉強しました。
- AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~ Kindle版
- Udemy AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)
- AWS Black Belt Online Seminar
- AWSのドキュメント
最初はSAAを勉強していた時に使用していた参考書をざっと見て内容を思い出してから、以下を繰り返し行いました。
- 模擬試験実施
- 不明な用語等をメモに書き出し
- Black Belt Online SeminarやAWSドキュメント等見て理解
- 要点を自分なりにまとめる
試験一か月前からの勉強時間は平日は昼休みの一時間程度、休日は8時間程度だったので、試験のために勉強した時間は合計で100時間程度だったかと思います。
ただ、「CloudFormationをゼロから勉強する。」や「インスタンスプロファイルを理解するついでにポリシーとロールを整理する。」などいくつかAWS系の記事を書くときには、調べたり、実機確認したりしていたので、その時間を加えると200~300時間くらいはAWSに関わっていたかもしれません。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~ Kindle版
現状、本で出版されている唯一の日本語SAP問題集ということでKindle版を購入。
サービス概要の説明、各分野のケース問題、模擬試験(1回分)の構成で、出版物ということもあり図や説明が多く、内容も分かりやすかったです。
各分野のケース問題はSAPでどのようなレベルの問題が出るのかを把握する際のとっかかりとして役に立ちましたが、サービス概要の説明はざっくりとした内容しか書かれておらず、模擬試験も1回分しかないので、今回の私の勉強方法ではあまり使いませんでした。
Udemy AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)
Udemy
のセールをやっていた時に購入したので1,380円で購入。
問題数も5回分ということもありボリュームも十分で、全問題解説付きで、しかも安い!ということで今回はこの模擬試験とBlack Belt Online Seminarでの勉強で合格できたと思います。
一通り問題を解いてからでないと回答、解説が表示できないため、ちょっとした合間に一問一答形式で問題を解くといった用途には向きませんが、私は休日に1回分解いて、解説を平日何日かに分けて移動中など空き時間に見るようにしていました。
AWS Black Belt Online Seminar
各サービスの使い方、概要を理解するために視聴。
不明な用語やサービスの概要は、Black Beltの講義を見ると大体出てくるので、不明な用語やサービスを洗い出したらすぐにBlack Beltで確認することを繰り返して覚えました。
ただ、講義は大体1時間ということもあり普通に視聴すると時間がとられるため、1.5倍~2倍の速度で視聴していました。
倍速だとついていけないと思われるかと思いますが、やってみると想像していた以上に聞き取れ、ちゃんと聞き取ろうと集中するので逆に覚えられたと思います。
また、私のコツとしては、Black Belt Online Seminarは資格取得のための講座ではないので、アプリケーションの実装方法等、試験に出題されないような部分は深入りせず、そのサービスを使って何ができるのか、どういうメリットがあるのかという点に絞って視聴するのが良いと思います。
自分ノート作成
問題集を解いて分からなかった部分や、Black Belt Online Seminarを見て気になったところなど、サービスごとに分けて書き出し、自分の言葉でまとめ直しました。
まとめ直す際に疑問に思ったところや気になるところは改めて調べ直したり、動作確認を行ったりして、自分の中でサービスのイメージが掴めるくらいまでは落とし込むようにしました。
時間の関係もあり、分からない部分全てをまとめることまではできませんでしたが、ある程度優先度をつけて主要なサービスについては押さえたと思います。
SAP試験の要点
SAPの試験を受けた感想としては以下のような点を重点的に覚えておく必要があると感じました。
- AWS Organizationsを使った社内統制
- Code〇〇やCloudFormationなどを使ったCI/CD
- CloudFrontと連携したサービス提供(API Gateway、ELB、S3など)
- サーバレスへの移行(Aurora Serverless、ECSなど)
- 既存サーバ、アプリケーションの移行方法(AWS SMSなど)
上記を実現するため必要となるサービスは、少なくともAWSマネジメントコンソール上に表示されている内容などはAWSドキュメントやBlack Beltなどを見て覚えておく必要があると感じました。
SAPの試験はSAAと比べると各サービスを連携させて使用したソリューションを求められる問題が多いため、連携を前提に勉強すると良いと思います。
おわりに
仕事ではあまりAWSを使う仕事はやっていませんが、長年インフラ設計構築をやってきた経験があったからこの程度の勉強時間でできたと思うので、勉強時間は目安程度で自分の状況に応じてしっかり勉強すれば取得できると思います。
誰かが試験を受ける際に参考になれば幸いです。