はじめに
この記事は私が未経験中途で営業から開発に転職し、その経緯や一年経過した中で得られた知見を共有するためのものです。
かなり稀有なパターンからの転職だったので他の開発職を目指す方々へのアドバイスになるようなものではないことを先に断っておきます。
簡単なプロフィール
名前: saitoooooooo(記事中では私)
年齢: 26→27
学歴: 国立大学工学部中退
業務: 営業系3年くらい → PjM, 開発 (二年目)
無職の危機~カジュアル面談
2020年頃、私は派遣型の営業会社でブイブイ言わせていました。社内成績も常に上位におりあまり不自由なく生活をしていた記憶です。
1年も経つとCOVID-19の影響で徐々に営業活動が縮小していき、2021年の6月になったタイミングで自宅待機となりほぼ完全に仕事がなくなりました。
私自身正社員でなかったこともあり、派遣先が無くなる可能性もあったためかなり危機感を覚えていました。
そこで、大学時代の先輩、Y氏になんとなく「仕事無くなるかもだけどなんかないかなー」とボヤいてみたところ
「開発職興味ある?」
「あー・・・面白そうね」
「じゃあカジュアル面談セットしとくわ」
「お、おう」
みたいな適当なやり取りで気付いたら面談が決まりました。
この段階で私はコーディング知識はほぼゼロで、未経験で開発職とかムリだろ、と考えていたのでかなり話半分に考えていたと思います。
この会話の次の週くらいに当時の課長とカジュアル面談がセットされました。
新規プロダクトの立ち上げフェーズということもあり、マネタイズや市場規模、今後の展望について話をしたのですが、
かなり白熱してしまい1時間予定のところを1時間40分ほど話をしたことを覚えています。
「・・・思ったより本気じゃん」
Y氏がかなり推してくれていた事もありますが、想定より本気で採りに来ていたので驚きました。
その後書類選考に通り、二次面接に進む前に入社課題を解いて欲しいとのことでした。
入社課題
その日の内に入社課題が届きました。(カプセル化、ポリモーフィズム、継承を理解したうえでOOPで連結決算の計算をするコードを書けって感じだった記憶)
当時はOOP、カプセル化、ポリモーフィズム、継承などの単語が何一つわからない状態からのスタートだったためかなり焦りました。
そこから1週間程度、「調べもの」→「書く」→「調べもの」→「書きなおす」のループを1日8時間くらい繰り返しました。
Y氏から事前に『リーダブルコード』は読むように言われたので、後半は書籍や他社のコードから"正解"を求めてリファクタをし、自信はないながらも何とか提出をしました。(この時仕事がクソ暇じゃなかったら間違いなくここで落ちてた)
提出した課題は意外と好感触?で無事二次面接に進むことが出来ました。
(後から聞いた話だと、初学者が1週間でOOPをある程度理解した上でコードを提出してきたポテンシャルを汲んだそう)
二次面接は緊張しすぎてあまり覚えてないですが、私の提出したコードについての問答や、1日の勉強時間、
あとは「プログラミングは簡単か?」と聞かれたので「いいえ。クソムズかしいです。」と答えたのは覚えています。
翌日に内定の連絡が届きました。
そして同時に以下のメッセージがY氏から届きました。
「入社までにAtcorder100問をPythonでやっといて」
...?(一切意味を理解していない顔)
結論を言うとこの後速攻で会社を辞めて、内定承諾し、1か月ちょいで100問を終わらせました。
この「100本ノック」の話は私の苦労話で終わる為詳しく書きませんが
未経験でエンジニア目指すのならかなりおすすめです。
学習は数だよ、兄貴
~補足~
1話は業界未経験のペーペーがなし崩し的に開発職になった話ですが、実は内定を出した 株式会社フィエルテ(現:DIVA) の開発部ではこんなことになっていました。
- COVID-19により生活環境が変化した上での複数メンバーの離職
- 外販フェーズに入った際に営業が出来る人材がいない
- 今まで研修を務めていたメンバーが離職し、今いるメンバーで研修コンテンツを組み直さないといけない
COVID-19により生活環境が変化した上での離職
これについては当時様々な現場で起こっていたと思います。
うちの部は当時10人→7人(だった記憶)に減っていたため早急に人が欲しかったそうです。
外販フェーズに入った際に営業が出来る人材がいない
単純にスキルマッチングでした。
ちなみに色々あっておそらく私は今後営業することはないと思います。
今まで研修を務めていたメンバーが離職し、今いるメンバーで研修コンテンツを組み直さないといけない
- 既にY氏と関係値がある
- 未経験が実務に耐えうるレベルになるためのステップが全て網羅できる
等の理由で研修コンテンツ作りに色々と都合が良かったらしいです。
開発部では後にも先にも未経験を採用したことはないので、
友人から伸ばされた手をがっちりつかんだから、そして 運がよかったから 、転職できた側面が大きいと思っています。
2021年はパチスロの調子が悪かったのでその反動で転職できたってことですね。
次回予告
2話「出会い」
食う者と食われる者。 そのおこぼれを狙う者。 牙をもたぬ者は生きては行かれぬ暴力の街。 あらゆる悪徳が武装するウドの街。 ここは百年戦争が生み落とした惑星メルキアのソドムの市。 キリコにしみついた硝煙の匂いに惹かれて危険な奴等が集まってくる。
次回「出会い」
キリコが飲むウドのコーヒーは苦い。