はじめに
毎年6月に開催されているAWS Summitに今年も参加してきたので、会場の雰囲気や現地の最新技術動向を記録します!
AWSを業務で活用している方も、そうでない方も楽しめるイベントで、AWSに関連する展示・デモ・体験型学習が目白押しです。
日時:2025/06/25(木)~2025/06/26(金)
場所:幕張メッセ
公式サイト:https://aws.amazon.com/jp/events/summits/japan/
事前準備
前日までにやること
①事前登録
公式サイトから事前登録を済ませましょう。
AWS Summitは入場無料ですが、参加にあたって事前登録した際のQRコードが必要になります。当日現地でも登録はできますが、セッションの聴講などは事前登録の段階で席が埋まってしまいます。
例年5月中旬頃から事前登録できるので、早めに登録することをおススメします。
また、QRコードはすぐに見せられるよう、スクリーンショットなどで保存しておきましょう。
②持ち物の準備
公式サイトにも記載がありますが、以下の持ち物が必要です。
・入場用のQRコード
・身分証明書
パソコンなど重たい荷物は個人的には避けた方が良いと思います。
現地で業務したり、メモ代わりにタブレットやパソコンを持ってくる方もいますが
混雑もあり、作業スペースも少ないです。
スマホの録音アプリがあれば十分で、あとでAIに文字起こし・要約させれば労力も少なく
現地ではAWS・企業・知人とのコミュニケーションを優先した方が良いと思います。
以下は必須ではありませんが、必要な方は準備しておいた方が良いです。
・Credlyアプリのインストール
・ノベルティ格納用のバッグ
AWS有資格者には、当日ステッカーなどの配布物がもらえます。
その資格証明に、Credlyアプリのインストールが必要です。
また、所持している資格は当日すぐに見せられるようにピン留めしておきましょう。
全冠達成者の場合は、より豪華な景品があります。
昨年はゴールデンジャケット、今年はゴールデン扇子でした。
https://x.com/Moro_Cert/status/2063858821844681067
二点目は、AWS Summit内の企業ブースを周る方向けです。
各企業は宣伝も兼ねてノベルティの配布をしています。お菓子、筆記用具、パンフレットなど
もらって嬉しいものから微妙なものもあります。
バッグ自体を配っているブースもあるので、そこで貰うのもアリなので
持参しなくても問題ありません。
当日朝~現地入り
昨年同様今年も天気は悪く、雨が降っていました。
8:30から受付なので、8:40頃現地に到着した様子がこちらです。
昨年とあまり変わらない時間帯に到着しましたが、かなりの列でした。
雨の中20分ほど並んで会場入りできました。去年よりもかなり時間がかかった印象です。
帰宅後にXで状況を見てましたが、10時頃に来た方は1時間以上並んだというポストも散見されたので、今年は入場のオペレーションが変わったこともあり慣れてなかったのでしょうか。
今回の基調講演の番号はRoom4の後ろの方でした。
基調講演は先着順で、Room1~Room5の順に配られているようなので、結構ギリギリでした。
基調講演の券は昼食のお弁当引換券と、AWS Summitクッションの配布も兼ねており
各日先着順になります。
クッションが欲しい方は時間の目安にしてもらえればと思います。
また、当日は朝食(サンドイッチ)と飲み物も配られていたので
朝ごはんも済ませることができました。
基調講演
いつものようにAWS代表からの挨拶。その後スポンサー企業の事例発表と続いていきます。
個人的に、今年のホットワードは下記の3つのように聞こえました。
| キーワード | 内容 |
|---|---|
| AIエージェント | 自律的に判断・行動できるAI。ChatGPTのような質問→回答のみではなく、外部・自己の学習から判断し、回答を自律的に導き出す。 |
| PhysicalAI | 実世界で物理デバイスとリンクするAI。ロボットアームや、自動運転が該当。 |
上記以外にも色々なワードが飛んでいましたが知ってるものから、初耳のものもありました。
最近はOCIを業務で使っており、AWSは1年近く触ってなかったので
基調講演で出てきた内容に関する展示を周ることにしました。
AWS Expo探索
昨年のAWS Summitは生成AIを推していた印象でしたが、今年はさらに進化して
実社会で実用可能なAIとは何か?を取り扱う展示が中心でした。
AWS Expoの展示内容は下記に一覧がありますが、8割以上はAI関連のワードが出ています。
https://pages.awscloud.com/AWS-Summit-Japan-2026-AWS-Expo.html
これは昨年同様の傾向ですが、AIによる生成物が画像・動画のようなメディアから、ロボット・自動運転・半導体・通信など、より実社会に必要なインフラにまで浸透してきたという印象です。
自動運転&AIエージェント
自動運転と言っても、人がハンドルを握らなくても運転するものではなく
ドライバーのエクスペリエンス向上目的でAIエージェントが使われている。このブースでは、カーナビに組み込まれたBedrock AgentCoreが複数のAIエージェントを介して、対話形式でドライバーからの要求に応答するというものです。
OK Googleのようなイメージだが、例えば運転中にルートを変更してほしい、近くにあるスタジアムで野球観戦のチケットを取ってほしいなど、より広範な処理ができるようになる。WebAPIを使用することで、外部公開されている様々なサービスを利用できる。
イメージとしたは下記のような流れです。
ゲーム&AIエージェント
こちらのブースでは、ユーザがテーマやキーワードを5つほど入力すると、推理モノのゲームをAI Agentが作ってくれるというものである。
実際に触らせてもらいましたが、テーマに「雪山で遭難」、キーワードに「氷」「山小屋」「地下」と設定すると、テーマに沿ったシナリオや登場人物、背景設定、効果音、映像などが自動で生成されます。AWSの方に伺ったところ、StepFunctionが複数のAIエージェントを制御しているということでした。
推理ゲームなど一度プレイしてしまうとトリックや犯人が分かってしまうので、これであれば、飽きることなく手軽に色々なゲームが楽しめます。
お昼休憩&Serverless Coffee
展示を回ってAWSの方とも色々お話させていただいたので、お昼休憩。
基調講演の半券にお弁当の引換券があり、魚・肉のお弁当から選べる形式。
ちょっとグレードの良い仕出し弁当といった感じで、肉の方を選んだが美味しかったです。飲み物ももらえます。
5分毎にモニターへQRコードが表示されるので、QRコードをスキャンし、エスプレッソかアメリカーノを選択してSMS認証すると受付完了。QRコード毎の上限は20人なので、間に合わなかった人は次のQRコードが表示されるまで待つ必要があります。
画面のように受付が完了すると番号が表示されるので、自分の番号がモニタに表示されたら受け取り可能となります。
QRコードの前は人だかりになっていることが多いので、毎回争奪戦です!
仕組みとしては、API Gateway、Lambda、DynamoDBなどサーバレスアーキテクチャでよく使われるサービスが、Step FunctionsやEventBridgeで制御され実行されています。ソースコードも公開されています。
https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202406/serverlesspresso/
Kiro & Amazon Quick
昨今の半導体・メモリ価格の高騰もあり、自社でGPUサーバやAI検証基盤を調達・構築して生成AIの検証を行うことは、コスト面・運用面の両方でハードルが高くなっています。AWSでは、AI基盤を支える高性能GPUインスタンス(NVIDIA GPU搭載のAmazon EC2 Pシリーズなど)や、推論処理に特化したAWS独自チップであるAWS Inferentia、学習向けのAWS Trainiumなどを提供しており、大規模なAIワークロードをクラウド上で柔軟に実行できます。
また、AWS開発に特化したAI IDEとして「Kiro」が提供されており、AWS Summitの各ブースでも、Kiro上でコード生成やアプリケーション開発を実演しているデモ画面を数多く目にしました。Kiroは単なるコード補完ツールではなく、要件整理から設計、コード生成、テスト、リファクタリングまでを支援するAI開発環境として位置付けられています。
さらに、「AWS Quick」と呼ばれる、ブラウザ上で対話形式のやり取りが可能なChatGPTライクなインターフェースも提供されています。QuickとKiroを連携させることで、ユーザがQuick上で「業務アプリを作成してほしい」「APIを追加してほしい」といった自然言語の指示を行うだけで、バックグラウンドではKiroがコード生成やアプリケーション開発を自律的に進める、といった新しい開発スタイルも実現可能になっています。
AWSの方いわく、Quickに搭載されているモデルは非公開とのことですが、この頭の良さはAmazon Titanではなく、Claudeが入っているのでは?と若干自虐気味に話していました(笑
また、Kiroでは単にコード生成や開発だけでなく、仕様書作成も可能であり、マークダウン形式がデフォルトであるものの、Excelなどにも変換できるので顧客向けに必要なドキュメントも同時に生成できます。Claude CodeやGitHub Copilotに次ぐ第三のAIコーディングツールとして今後期待できます。
PhysicalAI
去年のAWS Summitでは聞かなかった単語でしたが、今年はPhysicalAIを押し出した展示が多数ありました。字面のままですが、AIと物理媒体を融合させたものです。例えばこのデモでは、ユーザが「消しゴムを片付けて」と話しかけると、センサーにより言語認識され、物理デバイス上のOSでCLIコマンドが出力、上部に備え付けられたカメラで消しゴムを認識してロボットアームで実行されるといった流れです。

AWSの方とも話しましたが、当日のデモでは消しゴムをうまく掴めないことが多く、理由としてカメラで物体認識の制度が悪い、コードの不具合、中で使用しているモデルの精度が悪いなど、要因は様々ありそうでした。
PhysicalAI分野はこれからなので、モデルに食わせるデータが圧倒的に不足していることが課題です。サンプル数が少なければ外れ値の影響が大きくなり、モデルの精度が悪くなります。
生成AI分野ではインターネット上のビッグデータを吸収して大幅に進化しました。スパゲッティを食べる人の動画が良い例ですね。今は一部のエンジニアに閉じているPhysicalAIも、ChatGPTのように誰もが身近なデバイスで遊び始めるようになれば、技術の進化はグッと飛躍することになるでしょう。
戦利品
Japan All AWS Certifications Engineersに選出されたので、SWAGをいただきました。昨年のものと比べてみましたが、2026に変わっただけで他は全く同じです。
基調講演参加者には恒例のAWS Summit クッションも配布されました。去年のよりも中の綿が詰まってリッチになった感じです。(左:2026、右:2025)
まとめ
一言で言えば楽しいです!
AWSやAIに詳しくない方、数年触ってない自分のような浦島太郎でも、見て・触って・中の人と話すことで新しい知見を得ることが出来ます。決してgeekしか来てはいけないイベントではないので、これをきっかけに興味がある分野を発見し、深堀りしていくのが本イベントの楽しみ方であるともいえます。




