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JS7® JobScheduler DailyPlanによるスケジュール作成

Last updated at Posted at 2022-06-03

概要

JS7 JobScheduler で、DailyPlanを使ってWorkFlowの実行スケジュールを作成する方法について解説します。

前提条件

Ver 2.5.1以前の環境では、スケジュール定義にて休業日カレンダーを使用した場合、他のスケジュール分も含めて休日のDailyPlanが作られなくなる問題を把握しています。
(※Ver 2.5.2で解消しました)
もし対象バージョン利用の場合は、下記の記事で、回避手段を紹介していますので、そちらをご参考ください。
【補足】休業日カレンダー利用時の回避手段

DailyPlanとは

あらかじめ作成したスケジュール定義にしたがって、日単位で、実行計画(DailyPlan)を作成できます。
そのため、想定通りの日時にスケジュールが登録されているかを事前に確認し、必要に応じて修正を行えます。
image.png

また直近の予定は、自動的にOrder登録状態となり、Order情報(実行日時、対象WorkFlowなど)は、事前にController、Agent側に送信されます。
そのため、万が一JOCで障害が発生した場合でも、エージェントのみでスケジュール処理を実行できます。
(WorkFlowが単一エージェントで実行される場合)

State の種類

DailyPlanで登録されるOrderの状態には、下記の3パターンがあります。

  • planned : Orderの仮登録状態。予定確認用。この状態のままでは、処理は実行されない。
  • submitted : Orderが登録された状態。Controller、Agentにもスケジュール、対象WorkFlow等の情報が送信されている。
  • finished : DailyPlanによるOrderが完了した状態。(正常/エラー含む)※実際の処理結果はHistoryで確認します。

DailyPlanの作成方法

DailyPlanの作成には、サービスによる自動実行と、日付を指定して手動実行の2パターンがあります。
普段はDailyPlanサービスによる自動処理に任せっぱなしになりますが、WorkFlow、スケジュール修正などを行い、Orderを再登録する場合など、必要に応じて使い分ける必要があります。

事前準備

本例では、あらかじめ2つのスケジュールが定義されていることを前提とします。(WorkFlowは任意)

  • sche_daily10 毎日10時に実行
  • sche_daily12 毎日12時に実行

DailyPlanサービスについて

スケジュールを自動登録するDailyPlanサービスについて説明します。

DailyPlanサービスの設定

Settings より DailyPlanサービスの設定があります。

image.png

  • time_zone :
    • DailyPlanの日付の基準となるTimeZoneを指定
  • period_begin :
    • 日付を区切る時刻
    • 通常は 0:00 でよい
    • 05:00 指定ならば、5/20分のDailyPlan作成で、開始スケジュール 5/20 5:00 - 5/21 5:00 のOrder予定が作成される
  • start_time :
    • Daily Planの処理をスケジュール実行する時間
    • 未指定(デフォルト)で、period_beginの30分前に実行される
      (デフォルトで、 period_begin 0:00の場合、23:30にDaily Planサービスが実行される)
  • days_ahead_plan :
    • DailyPlanサービス実行時に、指定日先までのPlanが作成される
       ※Planの時点では、Controller/Agentには送信されない
      デフォルト 7 の場合は、7日後までPlanが作成される(※厳密にはUTC日付で7日後まで)
  • days_ahead_submit :
    • DailyPlanサービス実行時に、指定日先までOrderが登録される
      (Controller/Agentに送信され、submittedとなる)
    • デフォルト 3 の場合は、3日後までがSubmittedとなる(※厳密にはUTC日付で3日後まで)
    • 0にすると、Plannedのままとなる

この設定をもとに、毎日定時(デフォルト 23:30)に自動的に設定期間内のDailyPlanが作成されます。

DailyPlanサービスの手動実行

上記の設定時刻まで待たなくとも、メニュー操作での実行も可能です。

トップ画面 Component Status より JOC のコンポーネントのメニューを選び
Restart Service - Daily Plan Service で即時実行できます。

image.png

既にスケジュールが定義済みの場合は、この操作で7日先までのDailyPlanが作成されます。
設定変更後、スケジュール設定を一括で行う場合などによく使用する操作です。

動作確認方法

DailyPlanビューより、現在のDailyPlanの状況を確認できます。

image.png

カレンダーより日付を選択すると、その日の登録スケジュールが確認できます。
当日および、過去日付の実行済みOrderは、Finnished
直近3日以内のOrderは、Submitted
3日より先の日付は、Plannedとなっていることとを確認します。

また、カレンダー下に Created yyyy/mm/dd hh:mm:ss が表示されていることを確認してください。

こちらは、選択した日のDailyPlanが作成された日時です。
JOCを起動したままの環境ならば、設定された時刻(デフォルト 23:30)
上記サービス再起動による手動実行をしたならば、その時刻がはいっています。

DailyPlan手動登録について

DailyPlanビューより、日単位でDailyPlanを作成する方法や、登録されたOrder情報の編集について見ていきます。

DailyPlanのOrder情報操作(基本)

すでにOrderが登録されている場合、そのOrderの状態を操作してみます。

カレンダーにて、明日の日付を選択してください。
その日にDailyPlanによってスケジュールされているOrder情報が確認できます。
(明日ならばSubmittedとなっているはずです)
image.png

Orderを選択して、キャンセルしてください。
image.png

Planned に変わったことを確認します。
image.png

DailyPlanを削除してみます。
image.png

DailyPlanが消え、Planned 状態のOrderも消えました。(Submittedのままでは削除できません)
image.png

Create Daily Plan を選択します。
image.png

All , Submit to Controller を選択します。
image.png

項目 内容
Choose Schedules 選択日が対象となる全スケジュールを登録
または個別のスケジュールを選択
Overwrite 既にDailyPlanを作成済みの場合、同一スケジュールのOrderを上書きするか
Submit to Controller ControllerにOrder情報を送信(Submittedとなる)

該当日のDailyPlanが再作成されました。
image.png

カレンダーより日付をまとめて選択することで、既存のスケジュールを一括でキャンセル、DailyPlan削除を行うこともできます。
(マウスで開始日から終了日まで選択 または Ctrl を押したまま開始日、終了日を選択)

明日以降に登録されている予定をすべてキャンセルし、DailyPlanを削除します。
image.png
登録がすべて削除されました。
image.png

DailyPlanサービスを再起動してください。
image.png

7日先までのDailyPlanが一括で作成されたことを確認します。
image.png

スケジュールの修正について

スケジュールを手動でメンテナンスしてみます。

一方のスケジュールは、この日に限って開始時刻を12:00から13:00 に修正します。
image.png
image.png

一方のスケジュールは、この日に限って削除します。(Cancel後、Remove Order)
image.png

DailyPlanサービスを再起動してください。

修正した日を確認し、スケジュールが変わっていないことを確認します。
(一方のスケジュールは13:00開始、もう一方は削除されたまま)
image.png

既にDailyPlanが作成済みの日は、サービス実行によって勝手に書き換わることはありません。
マニュアル操作でスケジュールを変更した場合は、あくまでそちらが優先されます。
(ただし直近日程の planned → submitted は自動で書き換わります)

もし修正を一旦リセットし、本来のスケジュール定義通りにもどしたい場合は、キャンセル、DailyPlan削除してから、再作成します。

WorkFlow変更を反映させるには

DailyPlanで作成されたOrder情報(実行WorkFlow、開始日時など)は、Submittedとなった時点で、既にController/Agentにまで送られています。
この場合、WorkFlowを修正した場合でも、新しいWorkFlowに置き換わりません。

WorkFlowメニューで、日付範囲 ALLで確認すると、Submitted状態のOrderが確認できます。
WorkFlowを修正しても、Orderは旧バージョン側に登録されたままで、新バージョン側は空です。
image.png

もしすぐに反映させたい場合は、既存の該当Orderをまとめてキャンセルし、再度Submitとしてください。
(DailyPlanサービス再起動 でも可)
image.png
image.png

旧バージョンの表示は消え、すべて新バージョン側で登録されていることが確認できました。
image.png

補足

もしWorkFlowメニューでOrder情報がうまく表示されない場合は monitorサービスの再起動をしてしばらく待ってください
image.png

スケジュールの変更を反映させるには

スケジュール定義を新たに追加したり、開始時刻を変更した場合も、既にDailyPlanが作成済みの場合は、勝手に変更されることはありません。
この場合も、既存のOrderのキャンセル/DailyPlan削除を行い、DailyPlanサービス再起動 を行うことで、簡単に再登録できます。

最後に

DailyPlanは、慣れるまでは操作がやや分かりづらいかもしれませんが、要領がつかめれば、先の具体的なスケジュールまで確認できる大変便利な機能です。
本記事の説明で、日常運用に必要となる基本操作はマスターできたかと思います。
”明日から変更”といった場合にも迷うことなく対応できるように、ぜひ操作に慣れてください。

参考

JS7 - Daily Plan (メニュー)
JS7 - Daily Plan Service

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