IPアドレスの新規リース・リース更新・リース解放・リース削除におけるDHCPサーバーとDHCPクライアントのログを確認する方法について記載する。
前提
| 機器 | ホスト名 | 用途 |
|---|---|---|
| Windows Server 2022 | WIN-QSV2J1LCV27 | DHCPサーバー |
| Windows Server 2022 | WIN-4V8IOMCB8UQ | DHCPクライアント |
- DHCPサーバー、DHCPクライアントは構築済み
- DHCPサーバーのIPアドレスのリース時間は5分
- DHCPサーバーのログは下記に記録される
- C:\Windows\System32\dhcp\DhcpSrvLog-<曜日>.txt
- DHCPクライアントのログは下記に記録される
- [イベントビューアー] > [アプリケーションとサービスログ] > [Microsoft] > [Windows] > [DHCP-Client] > [Operational]
- マスクしている箇所にはIPアドレスが記載される
新規リース
- DHCPクライアントを起動
- DHCPクライアントがブロードキャストアドレス宛にDHCP DISCOVERを送信
- DHCPサーバーがDHCPクライアントへDHCP OFFERを送信
DHCPクライアントのログ
- DHCPクライアントがDHCP OFFERを受信
- 4:03:05「インターフェイス3でOFFERメッセージが受け入れられました。提供アドレス:x.x.x.x(リース予定のIPアドレス)、サーバーアドレス:x.x.x.x(DHCPサーバーのIPアドレス)」
- DHCPクライアントがDHCPサーバーへDHCP REQUESTを送信
- 4:03:05「インターフェイス3からREQUESTメッセージが送信されました」
- DHCPサーバーがDHCPクライアントへDHCP ACKを送信
- DHCPクライアントがDHCP ACKを受信
- 4:03:05「インターフェイス3でACKメッセージが受け入れられました。受信アドレス:x.x.x.x(リース予定のIPアドレス)、サーバーアドレス:x.x.x.x(DHCPサーバーのIPアドレス)」
- DISCOVER/OFFER/REQUEST/ACKメッセージが完了し、DHCPクライアントにIPアドレスがリースされる
- 4:03:05「PERFTRACK(DORA):インターフェイス3でOFFERメッセージが受け入れられました。提供アドレス:x.x.x.x(リースされたIPアドレス)、サーバーアドレス:x.x.x.x(DHCPサーバーのIPアドレス)」
DHCPサーバーのログ
- 「04:03:05(リースした時刻),更新,x.x.x.x(リースしたIPアドレス),WIN-4V...(DHCPクライアントのホスト名)」と記録される
リース更新
DHCPクライアントのログ
- リース時間の半分(2分30秒)を経過すると、リースを更新するために、DHCPサーバーとDHCPクライアント間でREQUEST/ACKメッセージのやりとりを行う
- 4:05:34「インターフェイスIDが3のインターフェイスで、REQUEST-ACKメッセージが開始されました」
- DHCPクライアントがDHCPサーバーへDHCP REQUESTを送信
- 4:05:34「インターフェイス3からREQUESTメッセージが送信されました」
- DHCPサーバーがDHCPクライアントへDHCP ACKを送信
- DHCPクライアントがDHCP ACKを受信
- 4:05:34「インターフェイス3でACKメッセージが受け入れられました。受信アドレス:x.x.x.x(リース更新予定のIPアドレス)、サーバーアドレス:x.x.x.x(DHCPサーバーのIPアドレス)」
- REQUEST/ACKメッセージが完了し、DHCPクライアントのIPアドレスのリースが更新される
- 4:05:34「PERFTRACK(Request-Ack):インターフェイス3でアドレスが確認されました。確認されたアドレス:x.x.x.x(リース更新されたIPアドレス)、サーバーアドレス:x.x.x.x(DHCPサーバーのIPアドレス)」
DHCPサーバーのログ
- 04:03:05に新規リース後、リース時間の半分が経過する毎にリース更新を行っている
リース解放
DHCPクライアントのログ
- DHCPクライアントのプロンプトで下記を実行し、DHCPクライアントのIPアドレスを解放
C:\Users\Administrator>ipconfig /release
イーサネット アダプター Ethernet0:
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: xxxx
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
- DHCPクライアントがDHCPサーバーへDHCP RELEASEを送信
- 4:50:44「インターフェイス3でRELEASEメッセージが送信されました」
- DHCPクライアントの構成の割り当てやDNS登録を解除
- 4:50:44「アダプター前の構成の割り当てを解除しています」
- 4:50:44「アダプター名の登録を解除します」
- 4:50:44「インターフェイス3に対してDNS登録解除が発生しました」
- DHCPクライアントのIPアドレスが削除される
- 4:50:44「アドレスが正常に削除されました:x.x.x.x(リースされていたIPアドレス)」
- 4:50:44「インターフェイス3へのアドレスx.x.x.x(リースされていたIPアドレス)の組み込みが解除されました」
- DHCPクライアントのプロンプトで下記を実行し、IPアドレスが解放されたことを確認
- DHCPサーバーからリースされている場合は、「IPv4アドレス. . .:x.x.x.x(優先)」と表示される
C:\Users\Administrator>ipconfig /all
イーサネット アダプター Ethernet0:
(省略)
DHCP 有効 . . . . . . . . . . . . . .: はい
自動構成有効. . . . . . . . . . . . .: はい
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: xxxx
自動構成 IPv4 アドレス. . . . . . . .: x.x.x.x(仮承諾)
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.0.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
(省略)
DHCPサーバーのログ
- 「04:50:45(解放した時刻),解放,x.x.x.x(解放したIPアドレス),WIN-4V...(DHCPクライアントのホスト名)」と記録される
リース削除
- DHCPクライアントにIPアドレスをリースしている状態で、DHCPサーバーで下記を実行し、リースアドレスを削除
- [Server Manager] > [ツール] > [DHCP] > [(サーバー名)] > [IPv4] > [(スコープ名)] > [アドレスのリース] > リースしているアドレスを選択 > ×を押下
DHCPクライアントのログ
- イベントビューアーに出力なし
DHCPサーバーのログ
- 「04:46:50(削除した時刻),削除済み,x.x.x.x(削除したIPアドレス),WIN-4V...(DHCPクライアントのホスト名)」と記録される
結果
- 新規リース
- 新規リースが完了すると、クライアント側は「PERFTRACK(DORA)」というログが出力され、サーバー側は「更新」というログが出力される
- リース更新
- リース時間の半分が経過する毎にリース更新を行う
- リース更新が完了すると、クライアント側は「PERFTRACK(Request-Ack)」というログが出力され、サーバー側は「更新」というログが出力される
- リース解放
- リース解放が完了すると、クライアント側は「アドレスが正常に削除されました」というログが出力され、サーバー側は「解放」というログが出力される
- リース削除
- リース削除が完了すると、クライアント側は何も出力されず、サーバー側は「削除済み」というログが出力される
以上

















