画像ステガノグラフィとは
画像ファイルの中に別の情報を隠す技術です。これにより、一見普通の画像ファイルに見えても、その中に秘密の情報を隠しておくことができます。
画像ステガノグラフィの仕組み
LSB(Least Significant Bit)置換・画像データは、ピクセル単位でRGB(赤・緑・青)の値で表現されていて、各色の値は通常8ビットで表されます。この8ビットのうちの最下位ビット(LSB)を、隠したい情報のビットに置き換えることで、画像に情報を埋め込むことができます。LSBのわずかな変化には人間の目では、変化を気づくことがまず不可能なのでばれずに情報を送れることができます。
Linuxにsteghideコマンドをインストール
$ sudo apt install steghide
$ steghideの使い方
$ steghide embed ~~~
オプションコマンド
-ef <埋め込むファイル> 隠したいファイル(テキストなど)を指定します。textやpythonスクリプトなども可能です。
-cf <カバーファイル> -efで指定したファイルを隠すための埋め込み用ファイル(画像など)を指定します。
-sf <埋め込み後画像> steghideコマンドの出力ファイルを指定します。指定しない場合は元の埋め込みファイルに上書きします。
-p <パスワード> パスワードを設定します。
-e 暗号化のタイプ指定します。指定しない場合はASE暗号化が使われます。
例
$ steghide embed -cf <埋め込み先のファイル> -ef <埋め込む秘密ファイル> -sf [出力ファイル] –p <password>
埋め込んだファイルの取り出し方
$ steghide extract ~~~
オプションコマンド
-sf <埋め込み後画像>: 埋め込み後のファイルを指定
-p <パスワード> : パスワードを入力します。
例
$ steghide extract -sf <埋め込み後ファイル> –p <パスワード>
最後に
steghideコマンドにはもっといろいろなオプションがあり、いろいろなことができるので具体的な用途が決まったら調べてみるといいと思います。