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【consoleオブジェクト完全版】ログ出力を極める!

Last updated at Posted at 2020-06-04

consoleオブジェクト

フロントの開発をしてる時、いつもお世話になるconsole.log()
先日、console.logでフォーマット指定子を使う!という記事を書きましたが、今回はconsole.log()以外のconsole.XXX()について、紹介したいと思います。

一覧

関数名 用途 ○:おすすめ
△:非推奨、
 非標準
assert 引数の妥当性チェック
clear コンソールをクリア
count 回数をカウント
debug デバッグログ出力
dir オブジェクト出力
dirxml オブジェクト出力
※XML形式
error エラーログ出力
exception errorの別名
group ログをグループ化
groupCollapsed ログをグループ化
※折りたたんだ状態で出力
groupEnd グループ化終了
info 出力ログに!マーク付与
log 通常のログ出力
profile プロファイル開始
profileEnd プロファイル停止
table 表形式でログ出力
time 処理時間計測
timeEnd 処理時間計測
timeLog 処理時間計測
timeStamp タイムラインにマーカー追加
trace スタックトレース出力
warn 警告ログ出力

(2020/05時点)
※MDN日本語版と英語版で情報に差異があるのですが、更新日が新しい英語版を基にしています。

動作確認

それでは、それぞれ動作を見ていきます。
ブラウザはChromeです。
一部Chromeでは対応しておらず、他のブラウザを使用している箇所は都度明記しています。

console.assert()

第1引数を評価してfalseの場合、第2引数のメッセージを出力します。
trueの場合は、何も出力されません。
image.png

console.clear()

コンソールを初期化します。
image.png

console.count(), console.countReset()

第1引数の値をラベルとして、呼ばれた回数をカウントし出力します。
image.png

console.dir(), console.dirxml()

console.dir()はDOMをJSON形式で、
console.dirxml()はXML形式で、出力してくれます。
image.png
image.png

console.log(), console.info(), console.warn(), console.error(), console.debug()

標準的なログを出力します。
関数によって、それぞれログレベルが違います。
image.png

Chromeでは、console.log()console.info()が同じでしたので、Safariでも確認しました。
image.png

また、一部で「console.debug()はChromeで表示されない」との記事を見かけますが、おそらくログの出力レベルがDefaultになっているのだと思います。
console.debug()はレベルVerboseですが、DefaultではVerboseにチェックがついていないので注意が必要です。
image.png

ログをconsole.debug()で出力して、フィルタをVerboseレベルでかければ、必要なログだけ抽出して確認できるので、おすすめです。

また、フォーマット指定子(置換文字列)を使用して、出力フォーマットを整形することもできます。
こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
console.logでフォーマット指定子を使う!

console.exception()

一応MDNの一覧ページには載ってますが、個別のページは削除されているようです。
console.error()を使いましょう。

console.group(), console.groupCollapsed(), console.groupEnd()

ログをグループ化して出力します。
console.groupCollapsed()だと初期表示の時に、折りたたまれた状態で出力されます。
(個人的にはgroupCollapsedのほうが好きです)
image.png
image.png

console.profile(), console.profileEnd()

プロファイルを記録して、各関数の処理性能の計測などができます。
image.png
image.png

console.table()

配列やオブジェクトを表形式で出力できます。
image.png

見出しをクリックしたら、ソートすることもできます。
image.png

第2引数に値を設定すると、出力するプロパティを絞ることもできます。
image.png

console.time(), console.timeEnd(), console.timeLog()

処理時間を計測できます。
console.time()で計測を開始し、
console.timeLog()で途中経過を出力し、
console.timeEnd()で計測時間を出力し、計測を止めます。
image.png

console.timeStamp()

開発者ツールでPerformanceを計測している間だけ有効になります。
image.png

何のために使うのかよくわかっていないです。

めちゃくちゃ小さく表示されるので、ずっと見つからず何も起こらない…と思って、何度もやり直しました。
この画面ショット撮るために2日かかりました…すみません、愚痴です。

そもそも古い記事だと開発者ツールのTimelineパネルにTimeStampが表示されるのですが、今はPerformanceパネルに集約されているようです。
下記の記事に出会わなければ、見つけられなかったです。
進化を続けるChrome DevToolsの最新情報 2017

console.trace()

スタックトレースを出力し、処理の流れを確認できます。
「この処理どこから呼ばれているんだろう…」というときに使えます。
image.png

まとめ

これだけのconsole.XXX()を使いこなせれば、見づらいデバッグログ地獄からも脱却できますね!

と言いつつ、結局console.log()を打った方が楽だと思ってしまう自分もいますが…

参考

MDN日本語版
MDN英語版

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