はじめに
4/17 に Azure MCP Server のパブリックプレビュー版が公開されましたね。
AWS も先日 AWS MCP Server が公開され、様々なクラウドや企業が MCP サーバーを公開している流れが来ているな、と感じています。
そこで今回はこのパブリックプレビュー版の Azure MCP Server を触ってみようと思います。どんなことができるのか楽しみです。
この Azure MCP Server はパブリック プレビュー段階のため、今後実装が大幅に変更される可能性があることにご注意ください。
Azure MCP Server の導入
それでは、Azure MCP Server を導入してみようと思います。動作環境は VS Code + GitHub Copilot を用いています。
まずは、GitHub の「Install Azure MCP Server」をクリックします。
「Visual Studio Code を開く」を押下すると以下のように表示されますので、「Install Server」を押下します。
すると、VS Code の設定ファイルである settings.json
に以下のように Azure MCP Server の設定が追加されます。
{
"servers": {
"Azure MCP Server": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@azure/mcp@latest", "server", "start"]
}
}
}
npx
コマンドが表示されているため、お察しの方もいるかと思いますが、Azure MCP Server の導入には Node.js が必要です。
インストールされていない場合は、こちらの手順に従ってインストールしてください。
GitHub Copilot を「agent」モードに変更すると、以下のように Azure MCP Server が起動できていることがわかります。
これで、Azure MCP Server の導入は以上です。非常に簡単ですね!!
Azure MCP Server をローカル環境で立ち上げる方法もあります。
その場合は以下のコマンドで Azure MCP Server を起動し、VS Code で SSE 設定値を追加することで使用できるようになります。
npx -y @azure/mcp@latest server start --transport sse
{
"servers": {
"Azure MCP Server": {
"type": "sse",
"url": "http://localhost:5008/sse"
}
}
}
Azure MCP Server でできること(2025/4/23 現在)
Azure MCP Server は現在、以下の機能がサポートされています(GitHubから引用しております)。
これを見ると、Cosmos DB アカウントの一覧を取得できたり Azure CLI が実行できたりと、Azure のリソースの操作できるようです。
リソース | 操作 |
---|---|
Azure Cosmos DB (NoSQL Databases) | List Cosmos DB accounts |
List and query databases | |
Manage containers and items | |
Execute SQL queries against containers | |
Azure Storage | List Storage accounts |
Manage blob containers and blobs | |
List and query Storage tables | |
Get container properties and metadata | |
Azure Monitor (Log Analytics) | List Log Analytics workspaces |
Query logs using KQL | |
List available tables | |
Configure monitoring options | |
Azure App Configuration | List App Configuration stores |
Manage key-value pairs | |
Handle labeled configurations | |
Lock/unlock configuration settings | |
Azure Resource Groups | List resource groups |
Resource group management operations | |
Azure CLI Extension | Execute Azure CLI commands directly |
Support for all Azure CLI functionality | |
JSON output formatting | |
Cross-platform compatibility | |
Azure Developer CLI (azd) Extension | Execute Azure Developer CLI commands directly |
Support for template discovery, template initialization, provisioning and deployment | |
Cross-platform compatibility |
また、Azure MCP Command は以下にリファレンスがあるので合わせてご参照ください。
Azure MCP Server を使ってリソースを操作する
それではできること一覧が確認できたので、その中でいくつか動かしてみたいと思います。今回は以下を実行してみます。
リソースグループの一覧を表示する
実際にリソースグループの一覧を取得してみようと思います。以下のように質問してみました。
Azure のリソースグループの一覧を取得して。回答は日本語でお願いします。
すると、以下が実行され、見事リソースグループ一覧が取得できました!
-
@azure get auth state
:Azure への認証状態の確認 -
@azure get selected subscription
:選択されているサブスクリプション情報を確認 -
azmcp-extension-az
:リソースグループの一覧を取得
ストレージアカウントの一覧を表示する
次に、ストレージアカウントの一覧を取得してみようと思います。私の環境では、Gen-m2sakai-je-RG-01
というリソースグループに genm2sakaist01
というストレージアカウントを作成しています。
それでは以下のように質問してみます。
ストレージアカウントの一覧を取得してください。
すると、先程と同様に以下が実行され、一度認証に失敗したものの見事作成されたストレージアカウントが取得できました。
-
@azure get auth state
:Azure への認証状態の確認 -
@azure get selected subscription
:選択されているサブスクリプション情報を確認 -
azmcp-storage-account-list
orazmcp-extension-az
:ストレージアカウントの一覧を取得
おわりに
いかがでしたでしょうか。
本記事では、先日パブリックプレビュー版として公開された Azure MCP Server を触ってみました。
少し実行に時間がかかるものの、AI エージェントから Azure リソースを操作することができるのは面白いですね。これからの機能拡張に期待したいと思います!
AI 周りのツールがどんどんと登場し、キャッチアップが大変なところですが、一緒に頑張っていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。